シート

カートのセッティングにおいてシート位置はとても重要で、トータルセッティングの要となる部分です。
 最初はメーカー指定値で走りこんでみて不具合があるようでしたら、ドライビングポジションとの兼ね合いもあり ますが、メーカー指定値から大きく外れない位置に取り付けましょう。

 シートポジションが合わない方は、ペダルやステアリングの方で調整すると良いです。


※大まかなシート位置とカートの動きの一覧です

シート位置前 フロントグリップ大 リアグリップ小 オーバーステア
シート位置後ろ フロントグリップ小 リアグリップ大 アンダーステア
シート位置高い フロントグリップ大 リアグリップ大 重心上がる
シート位置低い フロントグリップ小 リアグリップ小 重心下がる


 シート位置の前後のほかに、シートの寝かせ具合で調整することがあります。
 シート位置を一定とした場合、寝かせた時は後ろにずらしたのと同じ効果があります。
 微妙な位置を探るときのセットアップでよく使われます。

 少しだけ前寄りにしたいときは、背中にクッションを入れると簡易的に前寄りになります。


■シートの硬さ

 シートにもメーカーによっては硬さの設定があり、これを利用することによってフレーム剛性を変化させることが できます。
 また、材質にもカーボンファイバーなどが使われ、より軽量&高剛性が得られています。

 剛性関係では、シートステーを増やすことによっても変化をつけられます。
 片側で3本、両サイドで6本つけてる人もいます。(結構インパクト「見た目の」あります!)


■体に合ったシートで走ろう

 体に合ったシートで走ることは重要です。大きいとコーナーで体が振られ安定したコーナリングができません。 小さすぎるとあばらを痛めたりします。
 特にカートは、車体の微妙な動きをお尻で感じてステア操作しますのでフィットしていないと微妙な動きが伝わ ってきません。

 雨天走行時は、シートポジションを上げてやると重心が上がり走りやすくなります。
 このとき、いちいちシート位置を変えるのが面倒なときは、シート座面にスペーサー
 代わりになるものを敷き、一時的にポジションを上げる方法もあります。

 雨天走行対策の小技としては、シート下部に小穴を空けておくと水が溜まらず快適です^^


■取り付け位置

シートの最下面はフレームとつらいちか、または1cmくらい出るところ。

左右に関しては、右側にエンジンがあり重量物となるのでフレーム中心より左側にオフセットして取り付ける。

前後や寝かせ具合はドライバーの体型などで考慮しましょう。


■サブステーの取り付け

フレームから出ているメインのシートステー以外にサブステーを取り付けますが、
シート側の取り付け位置が端っこ過ぎたりしないようにしましょう。
わき腹に当たるような位置だともろに衝撃を受けますので痛い目にあいます・・・

また、取り付けの際にはステーとシートの間に必ず広めの(大きめ)ワッシャを入れてから取り付けます。
これは、予想外の力がシートに加わったときにシートの破損を伴ってドライバーの身体を傷つけないためです。

ロゼットワッシャがシートに密着するようにボルトの締め付けをします。
隙間があったり、斜めになっているとステーとしての効果が薄れるばかりでなくシートの破損にもつながります。

特に右側はエンジンを避けて取り付ける必要がありますので、ステー自体の曲がりなどを考慮する必要があり ます。


フレーム タイヤ シート キャブレター 速く走るためには

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