フレームセッティングでは主にそのしなり具合(剛性)を調節することにあります サスペンションを持たないカートでは、フレームをしならせる事でタイヤと路面の接地力をコントロールさせてい ます。 高速コーナーと低速コーナーではフレームセッティングは違ってきますので そのコースのどのコーナーに重点を置くかでセッティングが変わってくるということになります。 トレッド トレッド調整はコーナーの入り口(進入)と出口(立ち上がり)の挙動に応じて、入り口(フロント)出口(リア)で分 けて考えます。 ※注意 フロントとリアとのバランスなので必ずしも上記のようになるとは限りません 車高 車高を変えることにより、荷重の掛かり具合を調節できます。 例えばリアに対してフロントを下げれば前荷重になります。 全体を上げた場合は、タイヤの発熱を促するセッティングになります。 (トレッド一定の場合) リアシャフト シャフトの硬さを変えることにより、リア周りの剛性を変化できます。 冬場のグリップ不足には硬いシャフトを、夏場のオーバーグリップ時にはソフトタイプを選択したりします。 シート シートの硬さによってもフレームの剛性を変化させることができます。 メーカーによりますが、ハード、ミディアム、ソフトと3種類くらいのラインナップがあります。 より剛性をあげる場合はカーボンを使ったシートを選択したりします。 シート位置 エンジンがフレームの右後方に取り付けられるので、シートはフレーム中心より若干左寄りにオフセットして取 り付けます。 以前はドライバーにあわせてシートポジションを決めていましたが、最近では多少、ポジションを犠牲にしても 標準の位置にセットされることが多くなりました。 シートにあわせてペダルやステアリングの位置あわせを行います。 シートステー シートステーの本数を増やすことにより、フレーム剛性を上げることができます 主にリアまわり)。高速コーナー重視の場合、ステーを増やす方向になります。 へたったフレームの剛性を上げるときにも効果的です。 また、取り付け方や位置、締め付け具合によっても変化があります。 注意 シートステーを取り付けるボルトまわりには、大き目のワッシャを使用してシートを挟み込むように固定し ます。 ステーだけでボルト締めしないようにしてください。 万が一シートがステー部分で破損した場合、ステーが身体に突き刺さることも考えられます。 スタビライザー スタビライザー装着車 車体剛性に関する部分です、取り付けることにより剛性をアップすることができます。 または、スタビライザーの中心部分が平らになっている物は取り付ける角度によっても剛性の強さを変化させ ることができます。 フロアパネル フロアパネルの取り付けにはウレタン又はラバーのスペーサーを介していますが、その締め付け具合にによっ て車体剛性を変化させることができます。 また、材質もカーボン材等の使用により、より剛性を高めることもできます。 ウエイト レース時において最低重量に満たない場合ウエイトで調整しますが、その取り付け位置によって重心の位置を 変えることができます。 ホイール マグネシウムホイールを使うことによって、タイヤ周りの軽量化、剛性アップを図ることが出来、セッティングに 幅が出ます。 ハブ ハブの長さ、硬さ(マグハブ使用)を選択し、リアまわりのセッティングに生かせます。 フロントにもハブタイプのホイールがあり、剛性アップ&ワイドトレッド化の選択肢が広がります。 アライメント フロントタイヤまわりのキャスター、キャンバー、トーイン、キングピン角度を総称して、ホイールアライメントと言 います。 通常はアライメントは固定で調整できませんが、オプションのアジャスターを使うことにより、キャンバー、キャス ター等の調整ができるようになります。 キャンバーはプラマイ0かポジキャン気味に合わせます、 キャスターは、寝かせれば直進安定性が良くなり、インリフトしやすくなります。 ただいずれも、あまり大きな角度を付けると走行抵抗になります。 |
フレーム | ┃ | タイヤ | ┃ | シート | ┃ | キャブレター | ┃ | 速く走るためには |
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