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今日聴いたマーラー交響曲

丸一日、部屋で音楽を聴いていました。本当にたくさんのCDを聴いていたのですが、その中からマーラーのいくつかの交響曲を紹介します。

  1. 交響曲第4番ト長調 / ノリントン指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団
  2. 交響曲第5番嬰ハ短調 / アルミンク指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団
  3. 交響曲第6番イ短調 / 大植英次指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団
  4. 交響曲第9番ニ長調 / 小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラ

交響曲第4番ト長調 / ノリントン指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団

おっ、スピーカこけら落としで聴いたときより良い音になってる(気がする)。スピーカが本領発揮するのは1ヶ月後だ、とか、いやいや爆音で1週間鳴らせばOKだなどと諸先輩方から言われていましたが、そろそろ鳴ってきたのかな?と思いました。

第6交響曲と第9交響曲を聴き終えて、休憩(?)のつもりでかけたのですが、音が鳴り出した途端、スピーカの前から離れられなくなりました。第1楽章再現部では感動で涙さえ浮かべてしまいました。

おかけでコーヒーを煎れる為に沸かしていたお湯は使い物にならなくなってしまいましたが、やはり何度聴いてもすばらしい演奏です。

交響曲第5番嬰ハ短調 / アルミンク指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団

前日に買ったCDで、昨日は聴いている内に寝てしまったので再度聴き直しました。

大人しい演奏です。特に第2楽章など嵐のように激動して、きわめて激しくとは聴こえず寂しく思いました。その代わり最終楽章はとても華やかです。前半が静かなのはこの盛り上がりを際立たせるためだったのかも知れません。

演奏終了後の「ブラボー」の声はクラシックコンサートでは御決まりの儀式なのでしょうか。この録音にも入っていますが、(あくまでCDで聴いた印象ですが)この演奏で、拍手喝采、ブラボーの声はちょっと不自然に感じました。

交響曲第6番イ短調 / 大植英次指揮、大阪フィルハーモニー交響楽団

第1楽章冒頭から物凄い迫力。攻撃的というか暴力的というか、ストラヴィンスキーの春の祭典のようなサディスティックささえ感じる出だしです。早めのテンポで前へ前へと突き進み、聴いている方は思わず後ずさりしてしまうような、そんな印象を持ちました。

それにしても、最終楽章、最後の最後に来る短三和音は何度聴いてもビビリます。来るぞ来るぞと心構えはできているつもりでも、いざ音が鳴ると毎回身体がビクッとしてしまいます。本当に強烈ですね。

交響曲第9番ニ長調 / 小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラ

最終楽章アダージョは、死の世界や天上の世界を描いたと言われているそうですが、私には死に逝く人そのものを描いているように思えます。

音を出す楽器が徐々に減っていき、最後には弦楽器のみとなる。静まりそして極度にゆっくりとなる。終わりかと思いきや、まだ何かを語ろうとする。なかなか終わろうとしない。微かな囁きと長い休符。これが繰り返される。次は何が聴こえるのだろう、耳を傾ける。すると、指揮者のタクトが下りる、あるいは、プレイヤーの「ウィーン」という原点復帰音が聴こえる。そこで初めて、逝ったんだ、とわかる。

とても写実的な死の描写に聴こえてなりません。私が短絡的なのでしょうか。

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Posted at 2007-01-14