ここで育った木を、ここで住まいに使うことは、気候風土に合い、腐りにくく、シロアリにも強い耐久性の高い住まいづくりができるからです。
住宅は何人もが関わってつくっていきます。それは、料理と同じで素材だけが良くてもダメで、腕の良い料理人が必要です。地域の人が丹念に育てた木を、地域の製材所が製材し、地域の設計者が設計し、地域の工務店、大工が施工することは、それぞれが責任を持った仕事ができ、その技能が100%発揮できます。住まい手にとっては、こまやかな要望に応えてもらえながら、耐久性の高い住まいが出来上がります。
伐採期を迎えた木材を有効に使い、その後新しい苗木を植えて育てていくことは、二酸化炭素の放出を防ぎ、さらに成長の良い若木により吸収を増し、地球温暖化の防止につながると共に、安全な空気と水を供給するなど、森林の多面的な機能を守っていきます。
人工林はたとえば畑のようなものです。一定の年輪に達したものは、伐採することが山の健康を守るためにも必要です。
今、戦後植林された杉、桧がまさに伐採期を迎えようとしています。森林は化石資源と違い絶えず伐採、植林、育林を繰り返し、人の手を加えながら、資源として活用することが環境にとって最も大切なことです。

エネルギーでは…
●木材は太陽の光と水とCO2(二酸化炭素)でつくられるため、製造時にエネルギーがかかりません。
●外国から運ばれてくる木材は、運搬時にたくさんのエネルギーがかかります。
●木造の住宅をつくる時にかかるエネルギーを1とすると、コンクリートは4倍、鉄骨は3倍のエネルギーが必要です。

資源循環では…
●木は40〜60年くらいで、家を建てるために使えるようになります。
●50〜60年以上長持ちする家をつくれば、いつまでも資源がなくなることはありません。


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