本の内容
○雑誌(dancyu) ○本 ○新聞
全国の日本酒 TOPへ |
|
●『世界一旨い日本酒 熟成と燗で飲る本物の酒』 古川修 著
この本は、簡単に言うと、日本酒を本当においしく飲む方法を紹介しています。
そして、その方法に見合うには、きちんと作られた酒であることが前提とのことで、きちんとした酒造りを行う蔵元や銘柄を紹介しています。
以下に、簡単にその方法など本の内容を書いてみます。
おいしく飲む方法ですが、吟醸でも生酒でも常温で保管する。すると、熟成が進みおいしくなるそうです。
それを、少なくとも常温、できれば燗で飲む。最高においしいそうです。
ただし、常温で保管しておいしくなるには、しっかりと作られた酒であることが大前提です。
なお、しっかり作られた酒は、燗冷まし(燗を付けたものが冷めたもの)で飲んでもおいしいそうです。
ふたを開けて、数ヶ月、数年熟成させる。時がたつと、信じられないくらいおいしくなるそうです。
香りが高い吟醸酒は、この方法には向かないらしく、こうした酒は熟成に向いておらず、燗をしても味が崩れるそうです。
吟醸酒でも、香りが少なく、味がしっかりした吟醸酒はいいそうで、しかも純米吟醸がいいそうです。
では、しっかりした造りとはどういうことかというと、
・適切な原料米の選定、原料米の処理
・適切な麹造り ・頑強な酵母を育てる酒母造り
・適切なもろみ管理 ・手間隙掛けて日本酒を作ること 以上が、行われていることだそうです。
次に、しっかりした造りかどうかを見分ける方法ですが、
・燗をしてみる 常温よりバランスがよくなるか(おいしいくなるか)をみるそうです。もちろん、おいしくなればしっかりした造りと言える。
・燗冷まし 燗冷ましとは、燗したものが冷えることですが、それを飲んでみて、さらに味のバランスがよくなるかをみる。
もちろん、おいしくなればしっかりした造りと言える。
・ふたを開けて1日置き、翌日に飲んでみる。 空気と触れることで、味のりがよくなり、飲みやすくなっていればしっかりした造り。
●『カラー版 極上の純米酒ガイド』 上原浩 監修
実は、この本にも、『世界一旨い日本酒 ・・・』と同じようなことが書いてあるんです。
簡単に内容を書きます。
生産者がしっかりした「純米酒」を造り、それを燗して飲むという日本酒本来のあり方を見直すことが、結果的に日本酒の未来を切り開く。
と、言うことで、監修者が望ましいと思う純米酒とは、
・成熟によって、良くなる酒であること。
・燗にして映える酒
で、こちらの本では、まじめに純米酒作りに取り組んでいる蔵元を紹介している。
このように、「世界一」と同じこと(成熟により良くなる、燗にして飲む、しっかり造る)が書いてあります。
※この本では純米酒が良いということですが、「世界一」は純米酒だけに限っていません。