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主にたばこの害についてです。2010年1月分よりです。
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2010年12月30日
子どもの誤飲では「たばこ」がトップ

 12月27日にNiftyで見つけた共同通信配信の記事に『子どもの誤飲トップは「たばこ」』というのがありました。発表は厚生労働省、調査は「小児科がある全国7病院の協力で行った。」ということです。報告は420件で、たばこの誤飲は31年連続でトップだというのです。
 親が喫煙すると子どもは逃げ場がないですね。その上、子どもの側で平気で喫煙するような親は吸い殻の始末や場合によるとたばこ自体の管理が不十分でしょうね。そして、ハイハイができるようになったあたりから、子どもというものは手で?んだものを口に持って行くという習性があるのです。誤飲事故の大多数はこの習性によるものです。ですから、ハイハイが始まってからある程度大きくなるまでは親の注意義務というが大切になるのです。
 これもあるためか、カリフォルニア州でしたか、家庭内での喫煙について規制を始めていますね。大人の喫煙によって子どもが受動喫煙をしないようにということです。受動喫煙しないような環境ですと、吸い殻などの誤飲は減少するでしょうが、日本は対策が進んでいないですね。それどころか、乳幼児のことを知らずに親になってしまっている人が多いですね。それが、行き過ぎた躾であったり、放任みたいな状況であったりするのでしょうね。
 その結果、虐待に進んでいってしまう気がします。これは、核家族などの小集団になってしまって、側で子育てを見たり、手伝ったりしなくなったこと、祖父母の助言が得られないことなどや、学校教育を軽視し、テストでの得点や順位などのみを求めて、「よりよき人間になるための教育」というのがほとんどのところで抜け落ちてしまったためですかな。
 学校教育を否定しているようなのが、体育の教師のなかに喫煙しているのがいますね。結構な人数です。これ、子どもの前で「信号無視」するのと同様の効果で「保健体育」という科目の教育的効果を否定していますね。
 今年は、神奈川県が公共的な場所、不特定多数の集まるところの原則禁煙を始めましたね。厚生労働省も職場の含めて同様の方向にということです。来年度は、喫煙規制がさらに徹底されることを望みます。

2010年12月4日
受動喫煙対策を法律で義務化

 11月4日に報道された「受動喫煙、法律で義務化」というのがありました。
 喫煙は、心筋梗塞などの血管障害やいろいろな癌、そのほかにも多くの病気の要因になっていますね。
 そこで、両者を分離したり、禁煙化したりするのを勧めていこうというのが成り行きでしょうね、
 ところで、禁煙者が「受動喫煙対策」とかをする必要があるところもあるのでしょうね。日本では、長らく禁煙者等が禁煙を推し進めていたのですね。そして、今回の処置ですね。
 たた、職場にとっては、これからが勝負みたいになりますね。「分煙化」もまだ取り上げられていないところも結構あるのではと思います。そこで、「禁煙」を原則にしつつ、分煙の場合もありうるということでしょうか。
 法律などの整備状況では、漏れが聞こえてくると思います。そのあたりをなんとかして、分煙に持って行き、そして、禁煙を迎えることのできるようにしてほしいですね。
 まあ、どうであれ「禁煙」に向かうためには、「喫煙」に立ち向かっていくことが必要でしょうね。完全禁煙社会を形成するために一歩一歩積み重ねていく必要性ですね。
 今後のために、禁煙を目指して頑張りましょう。 

2010年11月6日
喫煙者とTPP参加反対論者は似ているような感じが

 11月6日の日本経済新聞「NIKKEI PLUS1」の「健康生活」にある「ヘルス この一手」というコラムで喫煙について取り上げられていました。見出しは『「禁煙」という闘い』というのです。
 たばこがからだに悪いというのは、ほぼ全員が知っていることのようですが、その中身になると千差万別かな。人間はいくつもの調節機構を持っていて、それらを使って体の状態をできるだけ一定に保とうとしているのです。この機構を「ホメオスタシス(恒常性)」といいます。
 喫煙はこれを崩す働きがあるというのです。喫煙すると、血圧が上昇します。恒常性の一つが崩れました。皮膚温低下も。これはニコチンによる血管収縮ですね。血圧上昇もこの反応ですかな。ようは副腎からカテコールアミンが分泌されることによるとね。
 喫煙で血糖値が上昇も。糖尿病の危険因子の一つが喫煙です。これには、書いてなかったのですが、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)ですね。タールなどの物質は発がん性もありますが、肺に入ると蓄積されていって、徐々に呼吸機能を阻害していきます。これは、元に戻ることない変化です。行き着く先は呼吸困難による死です。そこまでいかなくても酸素ボンベ愛用を担っている人も多数います。
 体内のほとんどのがんの原因にも挙げられています。ところが、喫煙者は「自分は大丈夫」と思い込んでいるようです。でも、実際は広き門なのに気がつかないというか、気がつこうとしないようなのです。
 ところで、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加の反対論者の中に現状を精査することなく、反対を唱えている人が結構見られます。日本の農業ですが、今の保護策で衰退してきていることに気がついていないのですね。元気な農家や農業集団を育成することを怠ったということに気がついていない。実際は「怠った」というより「足を引っ張った」という表現のほうが正しいかも。
 1990年代にあったイギリスの狂牛病騒ぎでヨーロッパ大陸のほうで騒動があったのは、「イギリスは農業国」という面を持ち、ヨーロッパ大陸のほうに輸出していたからかな。変身してみたいです。今の日本でも、不利な条件の中でも頑張って輸出している農家とかがあります。日本国内で販売するより良いからですかな。そう、輸出も考えることをしていないというか過小評価しすぎているのですね。でも、農業への考え方を変えたがらない。
 米ですが、高率の関税をかけて保護しているようですが、調整品にすれば相当安くなるようです。とすると、加工工場は海外ですね。その雇用分は海外のまま。米で輸入して国内加工なら、少なくとも加工工場の雇用は国内。とかで、米余りの原因の一つにもなりかねませんね。もっとしっかり食品にまで加工してしまうと高関税は無理でしょう。
 今の国際貿易は農業を含むすべての分野で相互に開放しようとしているのです。すべての分野で協定を結んだ国地域とは関税を低く、他とは関税を高くかな。TPPに参加したり、多くの国とFTAを結ぶことが必要になりますが、それを拒み続けると、国内から工場がどんどん海外に流出することに成り、国内雇用が激減して、今のようにお金をかけての農業保護ができなくなるという危険性を、国が崩壊する危険性から目を背けているとしか思えないのです。
 たばこの危険性から目を背けるというのも、TPPから目を背けるというのも同様に感じるのは私だけでしょうか。

2010年10月25日
寿命を取り戻すためには

 2010年10月25日号の日経ビジネスの「熱血Dr.の診療日誌」は「禁煙で寿命を取り戻す」でした。
 喫煙を続けると、寿命が10年短くなるといわれているということです。35歳の人の70歳までの生存率は、喫煙者で58%で、非喫煙者では81%も生存しているというのです。これは、統計学的にも有意な差であるとありました。
 喫煙者は、非喫煙者に比べて3倍以上メタボリックになりやすく、喫煙しながらの運動では、運動効果が減少してしまうこともわかっているとか。心筋梗塞や脳卒中などの血管関係の病気のほかにも認知症にもなりやすいとはっきり書いてありました。
 そのほか、歯周病と喫煙の悪い関係ですね。歯周病と糖尿病の相乗効果。糖尿病の本{からだの科学 特集 糖尿病」にはっきりと喫煙が糖尿病の危険因子としてあがっていました。糖尿病は、失明原因のトップだったはずです。人工透析も糖尿性腎疾患からが非常に多いですよ。
 糖尿病は、血管を痛めつけます。喫煙で痛めつけた上、糖尿病では心筋梗塞などの危険性がさらに高くなりますね。認知症にもね。
 禁煙で味覚や嗅覚が数日で鋭敏になってくるとか。そして、食べ物がおいしくなってくるのですね。喫煙によるリスクの方が大きいとね。どちらにしても、運動によるダイエットを。
 ただ、おいしく食事をするには、歯が必要ですよ。それも、自前のね。喫煙者は歯周病になりやすいとかなどで、早期に入れ歯になってしまう場合が多いですね。40代とね。早ければ、20代とかもあり得るのでは。
 うちの一家は「非喫煙者」揃いなので「入れ歯なし」ですよ。おいしく食事をする基本、自前の歯を守っています。それが、寿命を失わない方法の一つですね。
 ただ、35歳で禁煙すると、あまり非喫煙者と違わなくなるみたいなことを書いていましたが、一度、喫煙をすると、肺の汚れは元に戻りません。これは、後々影響してきますよ。COPDにでもなったら酸素ボンベを持ち歩くことになりますよ。だから、喫煙しないことが一番です。

2010年10月1日
たばこ、大幅値上げ

 10月1日にたばこの増税に伴う値上げがおこなわれました。税額の上昇額が大きいため、売り上げ減少も見込んで値上げ幅が税額のみよりも大きくなったということです。
 たばこ値上げは世界的な傾向で、日本のたばこの値段はこの値上げ後でも世界的に見ると低いほうに入ります。その上、東南アジアでもたばこ販売で日本みたいな自動販売機や子どもでも目につくところに陳列するということ自体、禁止されているところもあるというのです。
 ヨーロッパの大多数の国やアメリカの多くの州でも高価格と販売規制とを併用して、喫煙者を減らそうと躍起になっている状況からみると、日本はまだまだ「喫煙天国」ですかな。
 どうして、喫煙者を減らそうとするのかというと、喫煙者本人への害とともに、受動喫煙の害もなくそうとしているからですね。アメリカのカリフォルニア州でしたか、個人の家での喫煙規制も導入されたとか。家族の受動喫煙をなくすためです。
 これらのたばこ規制から、読み取れるのは税収より健康ということです。禁煙活動を繰り広げて、喫煙率が低下してくると、肺がんなどの各種のがんの発症率が減少するのは当然ですが、心筋梗塞等血管疾患の発症率も劇的に低下したというのです。
 当然、「たばこ病」ともいわれる「慢性呼吸器疾患(COPD)」もですね。
 禁煙にニコチンを利用した禁煙治療が有効ですね。ニコチンを適切に吸収させると、「禁煙による禁断症状」が緩和されるのです。これは、喫煙がニコチンに対する薬物中毒であるという証拠ですね。ですから、喫煙は「ニコチン中毒」という薬物中毒による病気なのです。喫煙者は「病人」です。健康体ではないのです。お間違いなく。

2010年9月29日
喫煙者の喫煙による犠牲者です。「受動喫煙 年間6800人死亡」

 9月28日のNHKニュースで「受動喫煙 年間6800人死亡」というのは報道されていました。「この推計は、東京で開かれた受動喫煙対策をテーマにしたシンポジウムで国立がん研究センターのグループが発表したものです。」ということです。ですから、結構正確だと思いますが、推計ですから、もっと多いような気がします。その理由は、「どこまでを受動喫煙とするか」というのと、たばこによる発症をどう捉えるかなのですが、確実性を高めるためか、このような例では厳しい条件を付けていることが多いからです。
 それでも、結構な人数ですね。これは、死亡数だけですので、私みたいに助かった者は入っていないということですね。さらに、「肺がんや心筋こうそく」に限ってみているので、さっきも書いたように幅広い病気で調査すれば、もっと増えそうです。例えば、COPD「慢性閉塞性肺疾患」とか。これも、喫煙者よりは少ないですが、受動喫煙でも発症することがあるというのです。
 この人数は、年間死亡数の0.5%、200人に一人という高確率ですね。このようなことを考えていない喫煙者などがまだまだ、多数います。先日、あるレストラン(来月には全面禁煙予定)で風上に喫煙席を設置していました。以前、禁煙席だったのをわざわざ喫煙席に。なにも考えていないのですね。
 受動喫煙について、配慮しようとする喫煙者も増えてきていることは確かですね。配慮するのなら、自身の体にまず配慮するべきだと思います。禁煙ですね。そして、10月1日からたばこが大幅に値上げされます。良い機会なので禁煙外来等利用して禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。買いだめしている人も結構いるようですが、買いだめはその在庫がある間は消費量が増えるのが普通でしょうね。結局、節約にならない上に本数増とさらなるリスクを負うことになると思います。くれぐれも自重を。できないと「自嘲」になってしまったら、笑うに笑えないと思います。
 10月1日からの値上げを機会に禁煙に挑戦してみてください。喫煙者が減少するのが目に見えているので、「禁煙場所」がさらに増加していってしまうと考えます。その前に喫煙者の方は禁煙に挑戦を。

2010年9月21日
がんの予防の第一は「良い生活習慣」

 9月19日の日本経済新聞「SUNDAY NIKKEI」の健康面に「知っ得ワード」は『「がん 3」良い生活習慣が予防の第一』として、がんの予防について書いてありました。詳しくは新聞で。
 いまや、日本では半数以上の人が生涯の間にがんになるという具合になってきています。長生きですね。極一部例外的にがんになる人もいますが、ほとんどが「生活習慣」で発症をおさえたり、あるいは遅らせたり出来るというのです。
 「がんは一生の間の生活習慣の積み重ねでできます。」とありました。遺伝子変異ですが、よほどのことがない限り、一気に傷つくことはないですね。一気に傷つくのは大量の放射線を浴びたりした場合などですかな。ですから、発がん性に対する認識がどうしても甘くなるのですね。
 がんに対しては「予防」が第一です。「たばこをやめ、野菜やくだものをたくさん食べ、運動をする。がんだけではなく、心臓病、糖尿病を防ぐことになります。」とありました。これ、予防効果はもっと他の病気でも発揮されますよ。
 禁煙で「血管疾患」が減少ですね。ここにあった心臓病以外にもね。脳卒中とかですね。糖尿病の予防効果と合わせると血管に優しくなります。喫煙で糖尿病ですと、体中の血管がいつ破損するかわからない状態にね。網膜での出血とか、腎障害とか、もろもろありますよ。
 喫煙は「受動喫煙」で家族や職場の人などにも悪影響を与えますから。「良い生活習慣」の第一歩は禁煙から。次が食生活、そして、運動、そして、精神状態の安定などが続くことになると考えます。

2010年8月22日
喫煙、百害あって一利なし

 8月22日の日本経済新聞健康面の「知っ得ワード」で「生活習慣病4 喫煙、百害あって一利なし」ということで書かれていました。詳しくは新聞でね、ということですが、喫煙の害についてはすでに何回も啓蒙されているのですが、このようなコラムが続くということはそれだけ、害が深刻なのですね。
 健康には喫煙は「害」だけということになります。よく「喫煙・飲酒」とかいいますが、「飲酒」のほうは「量」の問題ですね。多くの場合、日本酒に換算して200ml前後の飲酒量が飲まない人やそれ以上飲む人より、健康で長生きできる確率が高いといわれていますし、フレンチパラドックスといって、フランス人は肉料理をよく食べる割には心筋梗塞とが少ないといわれます。その研究から出てきたのが「ポリフェノール」かな。
 それに引き替え、喫煙は1本目から「害」のみ。ニコチンの中毒症状で「気分爽快」とか感じるようですね。あくまでも、中毒状態になっている証拠です。煙の中には、いろいろな化学物質が含まれていると書いてあります。呼吸器系だけではなく、血液で運ばれて全身でがんのリスクが高くなるとありました。このコラムでは、ニコチンの作用で心臓などの血管に作用して収縮させ心筋梗塞や脳卒中の危険性が高くなると。でも、忘れ物の一酸化炭素も考えると危険性は一段と高くなりますね。
 一酸化炭素は「本数比例」で、「低一酸化炭素たばこ」は発売されていません。まあ、火を使わない方法なら出ませんけどね。
 今回、はっきりと「糖尿病」との関係が書かれていました。やはり、リスクが高くなるのですね。喫煙と歯周病の悪循環は有名ですね。歯周病と糖尿病も悪循環の関係にあるから、当然かな。
 慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)も忘れませんね。現在は「たばこ病」ともいわれています。呼吸機能が低下していく病気なのですが、徐々に進行するので甘く見られがちです。定年後とかに、なにか活動しようとしたときに気がつく人が多いようです。すでに遅し。
 そのほかにも多数ありますね。コラーゲン分解酵素の活性を高めたりとかもします。
 非喫煙者からみると、煙を何とかして欲しいですね。自殺行為の道連れは厭です。ですから、受動喫煙対策をしっかりとつるべきですね。副流煙のほうが有害物質が多く含まれているからより深刻です。

2010年8月14日
生活習慣病の予防

 8月1日付の日本経済新聞健康面にある「知っ得ワード」というコラムで生活習慣病についてが始まりました。「生活習慣病@ 禁煙や適度な運動で予防」というのが1回目のテーマでした。詳しくは新聞で。
 がんや心臓病、脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の予防についてです。ごく一部に生活習慣によらずに発病される方もいますが、大多数は生活習慣の改善で予防、または重症化を防ぐことが出来るようになるというものです。生活習慣病を完全に防ぐ方法はまだないのですね。でも、発病リスクを高めないということですね。
 その第一が「禁煙」です。喫煙者は禁煙することというのがトップに書いてありました。そして、適度な運動ですね。これ、日常生活の中でも工夫次第で相当できますよ。昔は4Kmぐらいでもよく歩いていたのが、現在では数百mでも車。これを徒歩に置き換えると環境にも優しいしね。少し遠ければ自転車とかね。階段を活用するとか。
 栄養のバランスとカロリーを考えた食事およびその時間とかですね。糖尿病食が理想のダイエット食ともいわれています。糖尿病食には食べてはいけない食品はないとか。ただ、栄養のバランスとカロリー制限の範囲内に納めることが必要になります。それと、日本食が世界的に見ても健康食といわれていますね。ただ、魚とか大豆製品や野菜などを主食とともに摂取し、塩分に気をつけるという条件付かな。
 これをすれば、確実に発病しないというのはないのですが、喫煙は発病リスクを非常に高めます。喫煙と運動不足、荒れた食生活とか重なるとそれ以上にリスクを高めますね。
 例えば、喫煙と歯周病との関係、歯周病と糖尿病の関係、糖尿病と動脈硬化とかの関係、喫煙と動脈硬化との関係、喫煙による循環器に罹る負担、などなど、相互関係はつきないですね。

2010年8月2日
完全禁煙化を目指して欲しいですね。

 7月30日にYahooで見つけた記事に『新幹線の禁煙化を拡大=「のぞみ」「ひかり」の全自由席―JR西、東海』という時事通信配信の記事がありました。詳しくはYahoo等で。
 来年の春のダイヤ改正に合わせて東海道・山陽新幹線の自由席をすべて禁煙にするというものです。現在は自由席のうちの一両を喫煙車としています。廃止する理由として「禁煙車の乗客から煙やにおいが気になるという意見が寄せられたことや、混雑期に乗客が自由席の禁煙・喫煙を選べない場合もあることなど」を上げています。混雑時は理由になるかもしれないですが、「禁煙車の乗客から煙やにおいが気になるという意見が寄せられたこと」のほうは指定席でも同じですね。
 連結部を通して臭ってきますよ。連結部をエアーカーテンとかでもっとしっかり遮断するかしてほしいですね。そうでなければ、全車禁煙を。航空機は長距離も禁煙になってきていますね。最低限、『2007年に導入した最新式車両の「N700系のぞみ」と「N700系ひかり」』並みの対策が欲しいですね。
 乗務員の健康管理も考えると喫煙車を残すというのは労働衛生上好ましくないことです。他人の自殺行為や認知症などになりたいという行為の巻き添えということになります。当然、労働災害ですかな。このことは他の職場でもいえることです。欧米での飲食店全面禁煙化の理由の一つに挙げられていました。飲食店従業員の健康維持のためですね。日本で同じような発想になってくるのはいつ頃になるやら。
 生活習慣病予防の第一歩は「禁煙」ですからね。ですから、吸っていない人はそれだけ優位な状態で次の段階の予防に努めることが出来るのですね。この差は大きいですよ。

2010年7月19日
喫煙者に理解して欲しいポスターですが

 7月19日にYahooで見つけた毎日新聞配信の記事に『米国 NY「たばこ戦争」 販売店に禁煙ポスター義務化』というのがありました。詳しくはyahooのサイトか毎日新聞で。
 ニューヨーク市当局がたばこ販売店に禁煙を訴えるポスターを張ることを義務づけたというのです。それに対して、たばこメーカーや販売店との争いみたいです。
 ポスターは、脳のCTスキャン写真で脳卒中部分を強調したもの(そう喫煙は血管を痛めつけます)のようです。心筋梗塞も喫煙でリスクが激増しますね。この2つ、発症が中途半端ですと、「後遺症」が確実に残りますね。
 アメリカでは、昨年6月に新たばこ規制法が成立(今年6月施行)したことで、たばこの広告が厳しく制限されたり、「ライト」とか「マイルド」とか「低タール」などの表現も禁止されたということです。日本は遅れているようです。
 このようなこともあって、ニューヨーク市当局がレジ側とかにポスターを掲示するように義務づけたということで裁判沙汰にとかいうことです。
 ニューヨーク市当局(保険精製局)は『「市内で年間7500人がたばこに起因する病気で死亡している」と指摘。「これは1日20人に相当し、エイズや薬物、殺人による死者より多い」と、たばこがもたらす人的被害の大きさを強調。「衝撃的な写真は『たばこの現実』を市民に知ってもらうためだ」と主張した。』ということです。
 この比率ですと、全米では20万人以上かな。そうすると、日本では10万人以上でしょうね。死亡の原因としてはトップクラスですね。
 ところで、日本の職場の健康診断のレントゲン写真で安心している喫煙者をよく見受けます。あの写真、肺結核など用で、癌検診用ではないことをご存じないのですね。このタイプの健診で肺がんが見つかった場合は、大抵が「進行がん」の状態だそうです。治癒率が高い「初期がん」ではないのです。私の場合は、病院での直接撮影です。だから、初期がんで手術後10年以上になりますが、再発してないですし、運動制限もないのです。
 脳血管性認知症にならないようにするために、慢性閉塞性呼吸器疾患(酸素ボンベを担ぐことに)にならないようにするために、その他いろいろながんや病気にならないようにするために、罹りにくくするために禁煙しましょう。

2010年7月17日
財務省が日本たばこ産業のたばこ値上げを認可

 7月15日の報道によると、財務省がたばこの値上げを認可したということです。これは、たばこ消費税を上げたことによる値上げですね。時期は10月1日からということです。
 この程度の値上げですと、禁煙する人の割合がそれほど増えない可能性もあり、増税が達成できるかもしれないですね。ようは、税収不足を補おうという下心が中途半端な上げ幅になったのではないかと思えるのです。
 健康に重点を置いているのなら、もっと上げ幅を大きくし、さらに販売規制にも踏み込む必要がありますね。実際、健康に重きを置いている国ではもっと高額にしています。日本の場合、値上げ後で400円台が多いみたいですが、欧米諸国では、1000円前後のところが多いですね。ドイツみたいにこれより安い国もありますが、ドイツは意外と薬害があったりしてとか。
 この値上げ、税金上昇以上に高くなっていますが、販売の減少を見込んでのことだそうです。それと、輸入たばこも当然税金がかかっているので、こちらも値上げですね。
 高い金を払って、脳卒中や心筋梗塞、COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)、各種のがん、若年老化肌、総入れ歯などになりたい方は吸ってともと思いますが、副流煙などをまき散らさないで下さいね。喫煙者の自殺行為の道連れになりたくないですからね。

2010年7月3日
肺を摘出後、冷却してがんの部分のみ取り除き、健康な部分を再び体内に

 7月3日の日本経済新聞の社会面に「肺がん冷却し切除、摘出後再び体内に 岡山大、世界で初」という記事がでていました。
 肺がんで肺を摘出するとその摘出割合に応じて「肺機能の低下」が起こります。ここが、肝臓との大きな違いかな。肺機能は30歳前後当たりから徐々に低下していきます。さらに喫煙でもしていれば、その低下の度合いは大きくなります。
 肺がんは大抵、中高年になってから発症しますね。ということは、低下してきた肺機能を肺の分切除であってもさらに低下させることになるのですね。それを出来るだけ、少なくするためには患部のみを摘出できればよいのですが、大抵は予防を含めて大きめに摘出しているのが現状のようです。それを出来るだけ、患部だけにするために開発されたと思います。ただ、難しい問題があるようなので、漸く「世界初」となったわけかな。
 取り残しを防ぐためには病理検査をして確かめて戻したいうことなので、検査時間を生み出すために一旦摘出をいう方法を取ったのでしょうね。
 まあ、肺機能がそれほど低下していなければ、また、適切に胸部直接撮影の肺がん検診(健康診断の間接X線撮影は論外です。やらないよりマシという程度かな。)を受けておれば、進行がんになっている可能性は大分減少すると思います。こればかりはタイミングの問題もあり、CTでも検査時期の間隔の問題で進行がんで発見という可能性があります。
 そういうときでも、運動制限とかがないとかで治癒できる可能性を示してくれた手術だと思います。
 でもね、喫煙でCOPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)やそれに近い状態になっていたら、この方法も使えない可能性が高いとではと思います。年間約6万6千人が亡くなっています。これは、肺がんだけの人数です。喫煙によって他の部位のがんの発症率が高くなります。脳や心臓などの血管疾患の発症率も高くなります。禁煙を強力に推し進めている国では、「肺がん」の減少の他に「心筋梗塞」などの血管疾患も低下しているということです。
 この方法があるからと、喫煙をするのではなく、運動制限を受けることなく生活するためにも禁煙を。COPDになれば、がんでなくても運動制限ですよ。酸素ボンベをもって運動はしにくいでしょうね。COPDでもですが、脳梗塞などでは「寝たきり」になったりしたら、QOL(生活の質)は低下しますね。
 万病の元の「喫煙」をしないことですね。

2010年6月21日
5月31日は「世界禁煙デー」その15 「煙草の害まとめ」

 「煙草の害」についてのニュースネタが出なければ「世界禁煙デー」については今回で一旦終わりにします。
 「煙草の害」で認識不足になりやすい原因に大人に対しての猛烈な急性毒性がないことが上げられるのではと思います。
ニコチン依存症には簡単になってしまうようですね。それで、喫煙初期の感じ(私自身は分かりません。吸ったことががないので。)悪いらしいですね。でも、依存症になってしまって止められないというのが多くの喫煙者の辿る道のようですね。
 例えば、ふぐ毒、少しぴりぴりする方が・・・とかいう人もいますが、肝臓や卵巣は食べませんね。命が惜しいからです。
幼児などは吸い殻を飲み込むだけで死ぬことがあります。大人も飲み込んでみればと思うのですが、皆さんしませんね。煙だけにしていますね。害が緩慢なのでその変化に気がつかないだけでしょう。
 だから、禁煙教育というのが必要であり、大切であるということになるのです。
 そして、子供は大人を見て育ちます。最近は「学校敷地内禁煙」のところが増えてきました。教師の喫煙、特に煙草の害を教えている教師の喫煙ほど悪影響なものは他にはないのではと思います。それが、学校で子供の目の前で吸えなくなったということは良いことだと思います。そして、敷地内禁煙が守られている学校では確実に生徒の喫煙が減少しているということです。私の知っている範囲では減少です。
 煙草の害は慢性的なものが多いようですが、その結果、重大なこと(死に至る場合も)にあるということを認識させ、喫煙は「ニコチン依存症」という病気であることを的確に理解させる教育というのが今後とも継続的にされる必要があると思います。
 2010年6月20日にinfoseekで見つけた(J−CAST)の記事ですね。『娘の85%「お父さんタバコ吸わないで」 ファイザー調査』というのがありました。「喫煙者である父親を持つ娘の85.7%が、父親にタバコを吸ってほしくないと答えた。」というのです。
『また「父親にタバコを吸ってほしくない」と回答した娘のうち、「お父さんがタバコを吸って体を悪くしてしまうことが心配」との理由が64.6%でトップとなった。』ということです。自分のお肌へのダメージ、健康もありますが父親の健康を考えての希望と思われます。世の喫煙している父親方、禁煙に挑戦しましょう。

2010年6月19日
5月31日は「世界禁煙デー」その14 「肺ガンなど」

 「はやぶさ」帰還で蓮舫行政刷新相が絶賛したということを6月15日にinfoseekニュース(時事通信配信)で見つけました。そのなか「昨年11月の事業仕分けでは、後継機開発など衛星関連予算を削減と判定している。」わけですね。それを『蓮舫氏は「仕分け結果を何が何でも守るべきだということではない。国民のさまざまな声は、次期予算編成に当然反映されるべきだ」と語った。』というのです。本心からの反省していっているのかどうかですね。学術研究は、表現が悪いですが、「ゴミの山」みたいな多数の長期にわたる研究があって、初めて「開花」するのです。技術開発でもです。このことを心底理解しているかどうか気になるところです。下村博士のオワンクラゲは80万個以上ですよ。それで、漸く成果が出たのです。その間、10年以上でしたかアメリカは外国人に研究費を出し続けたのですね。
 結構早くからいわれていた害「癌」についてです。
喫煙によるがんの部位別の死亡におよぼす寄与率、咽頭がんで65%ぐらい、肺がんで75%ぐらい、喉頭がんで95%ぐらい、口腔がんで60%ぐらい、食道がんで半分ぐらい、膀胱がんで30%ぐらい、肝臓がんも30%ぐらい、すい臓がんも30%ぐらい、胃がんで25%ぐらい、脳腫瘍も25%ぐらい、直腸がんで15%ぐらいです。  「からだの科学」No183 たばこの医学 より
 いろいろな癌がありますね。ほぼ全身といってもいいぐらいの種類の癌ですね。実際の寄与率はもっと高い可能性があります。
他の要因もあると増幅されて寄与率が向上するでしょうね。せめて自身で発ガン性物質を発生させたり、取り込んだりするのを喫煙者は止めた方が良いと思いますがいかがなものでしょう。
 非喫煙者にとっては迷惑至極で癌や昨日のバージャー病、COPDなどにもとばっちりでなる可能性があるわけですね。
癌になって手術で摘出できても肺ガンなら肺はその分減りますよ。喫煙者は呼吸機能が喫煙によって低下しているのですから、運動制限などになりやすいですね。発見が遅れればあの世行きの可能性が高いですね。
 初期の癌は痛みやその他の自覚症状はないですよ。だから、手遅れになりやすいですから気をつけてくださいね。よって、「煙草はすわない」が一番ですね

2010年6月17日
5月31日は「世界禁煙デー」その13 喫煙とお酒の関係、飲酒量によって負の相乗効果

 国会が閉会しましたね。これで、参議院選挙ですね。民主党の呪縛が菅首相を縛り続けるようでしたら、自由民主党とか公明党とかみんなの党とか民主党と国民新党以外に投票するほうが無難かな。国民の多くは郵政民営化推進を求めているという調査もあります。
 2009年6月13日に気がついた5月30日の記事に「喫煙とお酒毎日2合以上、肺がんリスク一段と 厚労省研究班」というのがありました。
これは4万6000人相手に14年間にわたって追跡調査した報告なので信頼性は十分にあると考えます。
 「喫煙者と非喫煙者に分け、飲酒と肺がんリスクとの関係」の調査で、喫煙者の場合は「飲酒量が1日に2合以上の2グループは、「時々飲む」グループと比べて肺がんになるリスクが1.7倍だった。」というものです。
 喫煙者に酒飲みが多いですね。それも、大酒飲みが。ということで、肺がんリスクをより高めているということです。
たばこは、1本目から害が蓄積されていきます。タールによって肺の呼吸機能の低下、遺伝子の傷害など。ニコチンによる血管系へのダメージ、一酸化炭素による害とかキリがないですね。特に呼吸機能低下は戻しようがないです。
 酒も1日に日本酒換算で200ミリリットルぐらいがよろしいようです。それより増加すると害の方が大きくなり、大酒飲みでは「命を削るかんな水」とかよくいったものですね。
 その負の効果が相乗的に出てくるということが調べたらわかったということです。
もっと、詳しく調べると肺がん以外にも沢山出てくると思います。

2010年6月15日
5月31日は「世界禁煙デー」その12 糖尿病の原因の相互関係についての一考察

 政治関係はこの「世界禁煙デー」シリーズが終わってからにします。「はやぶさ」凄いですね。でも、もう少し予算を付けておけばです。民主党では最初の予算自体が無理だったかも。学術にあれだけ無知ではね。
 2009年春号の「からだの科学」は、今回「糖尿病のすべて」でした。そのなかで2型糖尿病の原因についてのところで、原因がいくつか挙げられていましたが、「食事」についてと「喫煙」に注目しました。
 「食事」ですげど、疫学的な研究成果も踏まえてか、今までになくはっきりと「動物性脂肪」を取り上げていました。このことについては以前から私も取り上げてきていたので、また、取り上げさせていただきます。日本では、ここ40年ほどの間、総カロリーは徐々に減少しながら炭水化物の摂取割合の減少も起こっているが、動物性脂肪の摂取割合が増加しています。脂肪摂取の増加に比例するように感じで糖尿病が増加しているというのです。日本人が欧米に長期滞在したり、移民等で定住したりすると糖尿病の発症率が2倍になるというのも頷けることになります。
 「喫煙」については、短く「糖尿病の危険因子」であるとありました。ところで、「喫煙」は歯周病の危険因子の代表ですね。その歯周病と糖尿病の関係について4月5日の日本経済新聞健康面に「万病の元 歯周病 糖尿病とも密接」と見出しででていました。詳しくはどちらもそれぞれの紙面でね。
 糖尿病の合併症と歯周病の合併症が結構重なっているのです。糖尿病が悪化すると歯周病が悪化しやすくなり、歯周病が悪化すると糖尿病が悪化しやすくなるというのです。その上「喫煙」でもしていれば、足の引っ張り合いが凄いですよ。
 糖尿病は放置すれば、重大な合併症を引き起こして命に関わります。歯周病も。喫煙は喫煙で害がありますね。
 ですから、「禁煙」「バランスのよい食事」「カロリーの過剰摂取をしない」「運動の励行」「歯磨き励行」等で糖尿病や歯周病にできるだけならないようにしましょう。

2010年6月13日
5月31日は「世界禁煙デー」その11 「バージャー病」

 施政方針演説がありましたね。鳩山前首相より迫力はあった感じですが、オバマ大統領など欧米の政治家には及ばない感じ。原稿によく目がいっていました。衆議院選挙のマニフェストの見直しや郵政の改悪からの脱却が焦点かな。
 聞き慣れない病名ですね。動脈の病気だそうです。 詳しくは「血液が行かずに最悪は腐った手足の切断手術! 喫煙男性要注意!"バージャー病"」をご覧ください。具体的症状や原因などが掲載されています。 この病気の進行を止めるのはCOPDと同様に禁煙しかないというのです。 そして、受動喫煙でも進行してしまうというのです。ということは、普通の人においても受動喫煙は動脈も痛めるということですね。
 COPDは比較的中高年に多かったのですが、こちらは20〜40歳ぐらいに多いというのです。そして、男女比は10:1で男性優位です。 動脈硬化による他の病気との大きな違いです。
 まあ、喫煙すると喫煙し始めた時からいろいろな害を自ら受け、周りにも害を与えているということです。ガン以外にもいろいろな害があることを理解して禁煙しましょう。非喫煙の方はそのまま無煙生活を続けましょう。

2010年6月11日
5月31日は「世界禁煙デー」その10 「動脈硬化」

 政局はまだまだ安定していない感じですね。前世紀の自由民主党の本質は「公共事業による票集め」かな。その亡霊の国民新党に振り回されるのかどうかですね。鳩山辞任後の新聞記事に「国債増発による公共事業」という亀井代表の発言がでていました。郵政の改悪案はこの国債引き受けを目的としている感じのは私だけでしょうか。今国会での郵政改悪法案の成立を見送られたことで、亀井氏は大臣を辞任しましたね。まあ、所信表明演説などのあとにまとめて書きたいと思っています。
 このシリーズでも少し触れていますね。 「タバコ病あれこれ第3回:動脈硬化」に説明があります。 心筋梗塞、狭心症などの虚血性心臓病、脳血管障害の発症は動脈硬化が関係しており、死亡率も高いですね。 癌も恐ろしいですが、こちらのほうは何時重大事態になるか予測ができませんね。そう考えると、癌より怖いかも。
 助かっても脳への血流の具合によっては体に障害を残すことが多いですね。 ニコチンと一酸化炭素で作用の仕方が違うようですね。共同で動脈硬化を促進しています。ニコチンは低ニコチンの品目に変えれば少なくなるかもしれませんが一日あたりの総量を同程度になるように喫煙すれば、結局ニコチンは減らずに、一酸化炭素は本数比例で増加します。タールについてもですね。 この動脈硬化への作用は受動喫煙でも起こると報告されています。一酸化炭素は部屋に充満しますからね。
 さらに糖尿病でも患っておれば、動脈のダメージが大きいですね。網膜症や腎症などにもさらになりやすくなりというのです。禁煙することですね。成人の失明原因のトップは糖尿病性網膜症だそうです。人工透析もね。こちらは死亡率が他の原因より高いですよ。

2010年6月9日
5月31日は「世界禁煙デー」その9 「慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)」

 先日の「肺年齢」と重なるかとは思いますが、本日は「慢性閉塞性呼吸器疾患」についてです。 まず「喫煙した肺とそうでない肺」を比べてみてください。これは肺ガンのときの写真です。喫煙者でもそれほどひどくはない写真のようですね。どこかで、もっと黒くなった写真もありました。
 主にタールで汚れたのではと思います。肺胞にタールがベットリとついてしまっているのです。タールだけを取り出すことはできません。 結局、酸素と二酸化炭素の交換を妨げることになるのです。吸い始めたときから起こるのです。そして、逆戻りすることなく、悪化のするだけです。
 禁煙するなら、早くすることをお勧めします。味覚みたいには回復しないので。禁煙すると非喫煙者と同年配なら呼吸機能の差は大体そのぐらいで進行するのですが、喫煙を続けると非喫煙者に比べたら急速に呼吸機能が低下して多くの場合、「COPD(慢性閉塞性呼吸器疾患)」になる。もしくはその予備軍に入ってしまいます。 COPDについてのホームページをご覧ください。このホームページによると約530万人の患者がいると推定されています。死者数も毎年伸びています。 予防は「煙草を吸わない」です。喫煙者は慢性閉塞性呼吸器疾患になるのを遅らせるのは「禁煙」が一番、というか禁煙しかないようです。
 酸素ボンベを持ち運ぶようなことにならないためにも禁煙しましょう。非喫煙者はそのまま非喫煙で過ごしましょう。

2010年6月7日
5月31日は「世界禁煙デー」その8  「喫煙と脱毛」

 新内閣の顔ぶれとか決まってきましたね。施政方針演説とかを聞いてから、書いてみたいですね。本音は「今は忙しい」のもあります。すみません。
 今回は「脱毛」にします。 喫煙とどう関係があるのでしょうか。遺伝的に脱毛しやすい人もいるようですね。 そうでない人ではどうでしょうか。 あるホームページによると「血行や栄養障害によって脱毛がおこる」とありました。そうだろうと思います。
 喫煙をするとニコチンで血管が収縮しますね。そうすると栄養の運搬量が減少したり、一酸化炭素とあわせて酸素の供給も減少することになります。 「毛髪まめ知識」というホームページにも同様のことが述べられています。そして、「禁煙」しましょうとあります。「喫煙は百害あって一利なし」とも書かれていました。

2010年6月5日
5月31日は「世界禁煙デー」その7 「喫煙と肺年齢」

 今年はいろいろありますね。首相交代のことについてはもう少し落ち着いてからと思います。取り敢えずは、昨年に続いての「世界禁煙デー」シリーズ。本日は「喫煙と肺年齢」ということで。
 この頃、脳年齢とか体内年齢とかお肌の年齢とかよく言われていますね。 肺年齢という考え方を日本呼吸器学会が提唱しているというのです。日本呼吸器学会のサイトで「肺年齢」または「呼吸の日 記念フォーラム2008」で検索してみてください。
 これは、呼吸機能から見た肺の状況を健康な人の年齢と身長、肺活量から「あるべき年齢」を算出したのと比べてみて、どの年齢ぐらいかを推計したのものです。
 喫煙によって、肺年齢は確実に高齢者側へ近づきます。肺は気体以外は取り込むことはできても排出ができないですから、たばこの煙に含まれるタールやその他多数の物質が肺に貯まっていくことになります。その結果、目詰まりを起こして呼吸機能が低下していくわけです。 喫煙では、ニコチンなど血液に吸収されやすい物質によって血管も痛めつけられています。ですから、血管年齢も非喫煙者より高齢側の年齢になってきます。その結果が動脈硬化に繋がり、心筋梗塞や脳梗塞などの多発に。脳血管性認知症へと進んでいきます。 喫煙は、肺年齢だけではなく、体内のあらゆる年齢を実際より高齢側にする効果を持っているわけですね。 反射神経も鈍るとかもね。
 肺機能の低下によって起こる病気の一つのCOPDについては何回か後で書きたいと思います。

2010年6月3日
5月31日は「世界禁煙デー」その6 「どうして喫煙者が禁煙に失敗することが多いのか。」

 2008年5月19日に毎日新聞のサイトで「喫煙者:7割がニコチン依存症…4割自覚なし ネット調査」という見出しの記事が出ていました。
これは製薬会社のファイザーがおこなったアンケートです。
 アンケート対象のうち「世界保健機関(WHO)の疾病分類などを基に作成した診断テストでは、6656人(71%)がニコチン依存症に該当。」というのです。
ところが、ニコチン依存症と自覚があるのがそのうちの6割程度、医療機関での相談に至っては6%程度というのです。
薬物中毒の自覚がないのですから、禁煙に挑戦しても失敗する人が多いのも頷ける結果ですね。
ニコチン中毒がどのようなものなのか、どういう害があるのかを知ろうともしていない人が多いようですね。その結果が血管系疾患の多発になったりして、脳血管性認知症になっていく人が多いようですね。
 養老孟司氏の「バカの壁」にあった情報の拒絶による場合も多いでしょう。この情報の拒絶は喫煙以外でもよく見られます。そして、都合のよい解釈(間違った解釈)を繰り返していくのでしょうね。
 学校で「保健体育」という科目で「たばこの害」を教えながら、喫煙している教師はこの典型でしょうか。また、医療関係者の喫煙もね。学校で物理を教えながら、自動車に乗ったときにシートベルトをしない教師もある意味、同類ですね。「情報の遮断」という意味でね。
 政治の世界でもよく見られますね。民主党、国民新党、社会民主党なども都合のよい情報だけを取り入れて、墓穴を掘ったり、国民を裏切ったり、日本を潰しかけたりしていますね。かといって、自由民主党にも不安が残るし、日本はどうなるのでしょうかね。

2010年6月1日
5月31日は「世界禁煙デー」その5 「喫煙とお肌」

 昨日が5月31日「世界禁煙デー」当日でした。昨日を契機として「たばこの害」について深く考えてみましょう。
 今日で5回目になります。本日は「喫煙とお肌」でいこうかなと思います。
 2006年、発表された研究です。研究を行ったのは、ロンドンにある「男・王・聖ト−マス医科大学」アンソニ−・ヤング博士らの研究チ−ムで、「肌が老けるのは、喫煙によって、皮膚のコラ−ゲンを破壊するたんぱく質が増えるからだという。」
もともとは、紫外線と皮膚のコラーゲンを破壊する酵素「MMP−1」の量の関係を調べていたそうです。紫外線を受け続けるとこの酵素の量が増えることを見つけるとともに「喫煙」でも著しく増加することに気がついたというのです。
 この酵素が増加するとコラーゲンが分解されるためにお肌が荒れて老化が早くなるというのです。その度合いは結構高いというのです。
この酵素、お肌以外のところでも活躍しているようですね。喫煙をするというのは体の各所でこの酵素を活性化させ、大事な繊維性タンパク質のコラーゲンを分解してくれるようですね。
 人間の体は繊維性タンパク質がないとバラバラになってしまうと思います。コラーゲンを大切にするために「禁煙」を。まだ喫煙していない方は、そのまま、煙草には手を出さない方が非常に良いと思います。

2010年5月28日
5月31日は「世界禁煙デー」その4 「ダニ対策にも禁煙を」

 5月28日で今年の「「世界禁煙デー」シリーズは4回目です。よろしくお願いします。
 2009年5月16日の日本経済新聞土曜日の「プラス1」でアレルギー源で有名なダニについて取り上げられていました。
 アトピー性皮膚炎・ぜんそくや鼻炎などの原因になるのは有名な話ですね。
 ダニ対策の基本といえば、掃除の徹底かな。ようは「埃」を貯めないということですね。そして、布団等は「乾燥」の徹底とかだと。布団乾燥機がこのときに役にたちますよ。晴れた日に布団を干すのは「乾燥」が目的です。「紫外線」とかいう人がいますが、オゾン層があるので効果のほどはほとんどないようです。もし、太陽からの紫外線の殺菌効果が期待できるのであれば、怖くて外出などできなくなりますし、海水浴等での「日焼け」など以ての外になりますが。
 清掃で何を除いているのかというと、ダニの餌になるタイプの埃ですね。人間が生活している限り、有機物が埃として結構でているというのです。
 で、たばこですが、煙の中にタールなどの成分が含まれていますね。それが部屋の壁や天井、カーテンなどにこびり付いて薄汚れてくるわけですね。その黄ばみがダニの餌になる有機物を付着させるというのです。頭垢とかですね。それがダニの餌になってダニが繁殖することにね。そして、アレルギーの発症へとね。こちらは、「こびりつき」ですから掃除機などでは取れませんね。中性洗剤などを含ませた布などでの拭き取りだそうですが、手の届かないところにもたばこの煙や頭垢などは入り込みますので完全に取り除くのは困難を極めますね。
 ですから、ダニ対策のためには室内というか屋内では「禁煙」を徹底するほかないでしょうね。

2010年5月26日
5月31日は「世界禁煙デー」その3 「一酸化炭素による害」

 3回目は一酸化炭素についてします。
ニコチンは、ニコチン含有量の少ない製品に変更することでいくらかは減らせる可能性があります。でも、大抵の場合、一日のニコチン量を維持しようとして喫煙本数を増やしてしまっているのが現状のようですね。
喫煙本数にほぼ正比例で増加するのが一酸化炭素です。これは「紙巻き煙草」である限り本数比例です。
一酸化炭素の危険濃度は0.1%です。注意濃度が0,01%ですね。この頃、ネットで知り合って集団自殺というのが時々ありますね。自殺するために「練炭火鉢」を車に持ち込んでいる例がありまた。目的は一酸化炭素発生です。
 昔の都市ガスでよくガス中毒を起こしていましたが、原因物質は一酸化炭素です。今の都市ガスは多くの会社で「天然ガス(メタンガス)」ですので昔みたいには死ねませんよ。地方では、まだ、一酸化炭素ガスを使用しているガス会社がありますね。天然ガスへの転換を進めています。それは、中毒事故が起こりやすいからです。ガス湯沸かし器や燃焼型暖房機でも換気が不十分ですと一酸化炭素が発生しやすく、死亡事故が時々起こっています。
煙草を吸うとこの一酸化炭素を吸うことになるのです。それも本数比例でね。
 一酸化炭素は赤血球中のヘモグロビン(酸素を結合して運搬します。)に酸素の200倍以上の強さで結合します。一酸化炭素中毒の治療は確か「高圧酸素」だったと思います。普通の状態ではなかなか分離してくれないのです。
ですから、血液の酸素運搬量が減少することになります。喫煙すると息切れなどが多くなる理由の一つですね。心臓に負担をかけることになります。それでも、非喫煙者より酸素運搬量が少ないことになるのです。
 赤血球数を数えると喫煙者は多めになることがあると思いますが、代償的であって健康的ではないのです。全身の細胞が常に酸欠に近い状態に置かれるのが喫煙であるということになります。
心筋梗塞などで死なないためにも、体の持つ能力をフルに発揮させるためにも「禁煙」されることを、まだ、吸ったことない方は吸わないことをお勧めします。喫煙は病気です。嗜好ではありません。

2010年5月22日
5月31日は「世界禁煙デー」その2 「味覚や嗅覚に対する影響」など

 今年も禁煙デーになりましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。
 1回飛ばしましたので、今日はその2回目です。
 2006年5月24日のニュースによりますと「ニコチンパッチの保険適応」が認められたというこよです。
 タバコ以外の形でニコチンを吸収すれば、煙草を吸わなくても済むということで禁煙治療に使われています。これからでも「喫煙はニコチン中毒」であって、味覚や香りは関係ないということかな。まあ、煙草を吸えば、味覚や嗅覚がマヒします。
そういうことで、喫煙を始めると「味覚」が鈍ります。濃い味を好むようになるようです。素材の味が感じられないのでしょうね。禁煙すればしばらくするともとのように味覚を感じることができるということです。
 ですから、喫煙者が禁煙すると食事が美味しくなり、食材の持つ味わいが判るようになるのです。それで、つい食べ過ぎて太るということになる場合が多いようです。でも、「喫煙の害」より低リスクです。
 周りの人への悪影響として、煙草の煙により味覚と嗅覚の低下というのがあります。喫煙者だけの問題ではないのです。ですから、レストランなど飲食店は禁煙か適正な分煙を実施する必要があるのでが、対策をおこたっているところが多くありますね。アイルランドやノルウェーなどでは居酒屋まで禁煙だというのにね。
 副流煙による害はこのほかにもあります。でも、本日はここまでにしておきます。

2010年5月18日
5月31日は「世界禁煙デー」その1 「ニコチン」

 今年も禁煙デーが近づいてきましたので昨年同様「タバコの害」についてしばらく続けたいと思います。途中で私が重要と思うことがありましたら、そのことを取り上げることがあります。  まずは「ニコチン」についてです。  あるホームページによりますと、 たばこの三悪、ニコチン、タール、一酸化炭素を見るとニコチンについて次のようになりました。  「ニコチンは青酸に匹敵する毒性を持ち、極めて短時間に吸収されます。」、また、「ニコチンには、中枢神経興奮・抑制作用や、血管収縮、心拍数増加などを引き起こす作用などがあり、現在では依存性薬物と認められています。」もありました。  依存性薬物であるから禁煙が辛いのです。  血管収縮作用がありますね。ニコチンの場合は全身で起こるのでしょうね。そうすると、脳への血流も減少することに、でも、減少すると困るところへは心臓を酷使して維持しようとするようですね。  心臓に負担がかかり、心筋梗塞などの引き金になるというのです。これは吸い始めたとたん始まり、吸い続けている限り心臓への負担の増加は続くのですね。  そのほか、血管に対しての影響は収縮だけではないそうです。特に動脈硬化などがあるとさらに体に良くないですね。というか、動脈硬化を促進してくれます。脳血管障害も起こりやすくなりますね。「寝たきり」や「脳血管性認知症」が身近な病気になりやすくなりますね。  精神面での作用についてはいろいろあるので控えておきますが、「ニコチンなし」の状態で問題は一切起こらないですね。

2010年5月16日
身近に潜むがんの原因

 5月16日の日本経済新聞SUNDAY NIKKEIの健康面にある「ほどほど健康術」で「身近に潜むがんの原因」について取り上げられていました。
 日本では、「発がん物質」ということばが昔からありましたが、何が「発がん性物質」なのか、明確な説明がないとありました。これは、放射性物質と放射線と放射能との関係でもそうですね。それで、余計に不安をあおっている面もあります。大体から、マスコミも誤用してますからね。
 「アメリカの政府機関は、54の物質や事象を、がんの原因と公表している。」ということです。当然、証拠も一緒だということです。
 アスベスト、有名ですね。自動車の排気ガスに含まれる物質、幹線道路の側に住む人や長時間運転する人などだそうです。大気汚染もですがその中の「超微細な粉じん」これ、自動車の走行で舞い上がるとか。家の中では、ベビーパウダー、各種スプレー、煙、すす、日曜大工での木くずもだそうです。
 身近にある最大の原因は、やはり「たばこ」たばこの煙には4000種類もの化学物質が含まれ、うち50種類は発がん性が確認されています。肺がんだけではなく、胃がんや食道がん、咽頭がん、そのほか、からだのほぼすべてのがんで原因の一つに挙げられています。、
 WHOによると、喫煙者の約半数は「肺がん・食道がん・胃がん」で命を落としているとか。そのほかにも、慢性閉塞性呼吸器疾患でも落命し、心筋梗塞や脳梗塞などでも落命、認知症にも非喫煙者よりなりやすくなるのが喫煙です。
 5月31日は、「世界禁煙デー」です。常に読んでいただいている方には重複になりますが、今年も「世界禁煙デーによせて」を次回よりさせていただきます。ご了承ください。

2010年4月28日
がんの原因について

 4月25日の日本経済新聞SUNDAY NIKKEIの健康面にある「ほどほど健康術」で「がんの9大原因を知る」として、がんの原因について書かれていました。
 当然のととして、ダントツの1位は「たばこ」ということです。すべてのがん死亡の21%が喫煙の煙によるということです。調査によると、肺がん、咽頭癌などはもちろんのこと、直腸癌や膀胱癌など呼吸器から離れているところのがんも喫煙でリスクが高くなります。まあ、すべての悪性腫瘍、がんですね、それのリスクを高くするのが喫煙です。そのほか、入れ歯にもなりやすくなるし、血管もボロボロになって心筋梗塞にもなりやすくなり、呼吸器も機能が低下するため、酸素ボンベをひつようとなったり、呼吸不全で死ぬ確率も著しく高くなります。万病の元かな。
 次の2位が「野菜やくだものの摂取不足」、喫煙者はこれにも該当することが多いのでは。3位が塩分の取りすぎ。喫煙者は味覚が落ちるので濃い味を求めるようですから、これにも該当することが考えられますね。4位が「ウイルス」で、5位が「運動不足」。運動不足ですが、喫煙者はニコチンと一酸化炭素の影響で血液の酸素運搬量が減少するので、運動不足になっている人が多いみたいです。少しの運動でも息切れとかでね。
 6位が「肥満」。これは「運動不足」とは独立して危険因子に上げられるということです。第7位が「アルコール」です。ほどほどは全く飲まない人や大酒飲みより健康状態がよいことが多いということですが、大酒飲みはがんの危険因子でもあるということです。喫煙者には、酒飲みも多そうですね。第8位が「大気汚染」空気中に漂う煙や埃、スプレー噴霧などもですから、喫煙の煙はここにも含まれるとになりますかな。最後が「医療行為として行われるレントゲン検査や薬剤の副作用」ということです。胃部検診とか、カテーテルを使った検診や治療はその間中、レントゲンで患者を診ていますからね。結局は、これらのリスクと病気の発見や治療による治癒などの効果とのバランスで実施されているのですが、レントゲンを使わないでする別の方法があるときはそちらをね。例えば、胃カメラですね。大腸鏡は時々、大腸を突き破ったりしているみたいなのでそのリスクもあります。リスクのない医療行為はないのかもしれないです。
 結論としては、禁煙するというのか、生涯「非喫煙」ですごすのが、がんの危険因子を減らす最大の方法なのでしょうね。また、心筋梗塞などの血管系の病気の発症率を下げる方法なのでしょうね。

2010年4月24日
たばこの販売2009年度で11年連続減少

 4月23日にYahooで見つけた産経新聞の記事に「たばこ増税で400円台の見込み 09年度販売11年連続減」というのがありました。
 減少の理由のもっとも大きいのが「健康志向の高まり」でしょうね。この中には、喫煙をしたことがない者(優良者)や喫煙してもすぐに気がついて禁煙した者(準優良者)の他にも、消極的禁煙者も増えてきたことによるのでしょうね。
 まあ、学校全面禁煙などで喫煙することにあこがれを持たなくなった世代とかも増えている可能性も。学校全面禁煙で、学校での生徒の喫煙は間違いなく減少しています。
 その上に,少子化によっての喫煙可能人口の減少、中年以降は消極的禁煙が増え出しますからね。絶対数の減少ですね。これは、自動車販売の減少などでにも現れていますね。
 大体から、寝たきりになったら、多くが消極的禁煙。認知症になっての喫煙は危険きわまりないですね。それで、介護者によってよい意味で制限されたりしますね。でも、喫煙者のほうが非喫煙者より寝たきりや認知症になる可能性が非常に高くなりますね。
 それとともに、税率の上昇が金銭的な面からの禁煙を促進している面があります。それで、欧米では、税金が高額になっているところが多いのでしょう。そのほかにも、「禁煙」のところの増加も禁煙を少しは促進しているみたいです。非喫煙者から見ると、喫煙者の自殺行為の巻き添えにはなりたくないですから、禁煙席や禁煙区域などはもっと増えてほしいです。
 喫煙は1本目から確実に害があります。禁煙しても、呼吸機能は非喫煙者の状態には絶対に戻りません。また、心筋梗塞や脳卒中などになってしまえば、その部分はもとには戻りません。今度の10月の値上げを機会に禁煙に挑戦してほしいです。その時には、ニコチンパッチやニコチンガムなどを上手に使ってほしいですね。

2010年2月19日
欧米に周回遅れ。ホテルや飲食店などへ全面禁煙を要請へ 厚生労働省、ところが罰則はなし

 2月19日の日本経済新聞の朝刊に『ホテルや飲食店など、「全面禁煙」を要請へ 厚労省、罰則はなし』という見出しの記事がありました。
 2月17日に書いた『職場以外にも拡大を「職場の受動喫煙防止の義務化 厚生労働省有識者検討会合意」』に続いてですが、歩みがどちらも遅いですね。
 慢性というか緩慢である毒物については,その被害が甚大であっても規制しないという姿勢がまだ続いているのです。それが、「罰則なし」というところに現れていると思います。でも、今までよりは「前進」ですね。将来的には「全面禁煙」を求めるとしているので、出来る限り早急に「全面禁煙」に移行してほしいです。
 このような施策の抵抗勢力にタバコ関係の産業、栽培、製造、販売などの関係者がいるのは、ある意味判るのですが、児童生徒に「たばこの害」を教えている教員に喫煙者が少なからずいるのが不思議ですね。その上、スポーツ関係も多いみたいです。スポーツにおいて、「たばこ」は絶対避けるべきなのにです。本来、吸っていないはずとかの立場の人間が吸っているというのも、暗黙の抵抗勢力かな。
 2月18日に俳優の藤田まこと氏が亡くなりましたね。ご冥福をお祈りします。ニュースによると、1年ほど前から、慢性閉塞性呼吸器疾患(COPD)で療養していたとか。COPDは「たばこ病」といわれます。予防は「喫煙しないこと」、症状が出てしまった場合、「禁煙」しか悪化を遅らせる手段がない病気であるといわれています。肺がんと同様に怖い病気ですが、こちらは回復が見込めないという点では、癌より怖いかな。COPDでも毎年、何万人かがなくなっています。診断されていない患者が非常に多いとも言われています。受動喫煙でもなることがあるので注意が必要です。
 心筋梗塞や脳梗塞などを防ぐためにも禁煙、隠れ脳梗塞は認知症の大きな要因になりますよ。
 ですから、受動喫煙防止策も取っていないような(分煙もしていない)ところには罰則規定があってしかるべきだと思います。その前段階として、日本たばこ産業のCMでもあった入り口で「喫煙」「分煙」「全面禁煙」かがはっきり判る表示を義務づけるのも一案だと思うのですが、いかがでしょうか。

2010年2月17日
職場以外にも拡大を「職場の受動喫煙防止の義務化 厚生労働省有識者検討会合意」

 2月16日の日本経済新聞の朝刊の社会面に『職場の受動喫煙防止「義務化を」 厚労省検討会が合意』というのがありました。
 喫煙者が心筋梗塞や脳卒中、がんなどに病気にかかり、死んだり、後遺症に苦しんだり、肺機能を低下させて呼吸困難になったりするのは、自業自得なのですが、非喫煙者にとっては迷惑至極、殺されたり、傷つけられたりするのと同じですからね。非喫煙者のいるところでは禁煙にしてほしいですね。
 ところが、日本では、まだまだ分煙すら不十分なのですね。この分煙とか禁煙を推し進めるためには、強制力と啓蒙活動とが必要になると思います。法令上の罰則規定を設けて、分煙を推進する必要があるのです。それへの第一歩になる可能性をもつ合意でしょうね。慢性というか、緩慢な効果の毒性についての認識の低い日本。そこからの脱却の一歩になってほしいですね。多くの急性でない有害物質に対する認識を高めるためにも、喫煙規制は必要です。
 たばこは、麻薬などと同様の依存症状もありますね。だから、止められないのです。喫煙は薬物中毒という病気なのです。喫煙者は喫煙をしているだけで不健康体です。そして、本数比例で呼吸機能が低下していきます。本数比例で血管などを痛めつけます。本数比例で・・・という項目はまだまだあります。非喫煙者にとっては、その体を痛めつけることに無理矢理付き合わされることは避けたいですね。ですから、最低限、分煙。

2010年2月9日
肺がんリスク、イソフラボンで低下。但し、非喫煙男性で。

 2月5日の日本経済新聞夕刊に「イソフラボンで肺がんリスク低下 非喫煙男性で最大57%、厚労省調査」という記事がありました。詳しくは新聞で。
 喫煙歴のない男性が大豆食品に含まれるイソフラボンを多く摂取すると、肺がんリスクが低下するという疫学調査に研究成果が発表されたというのです。
 今回は45〜74歳の約76000人を対象にしており、かつ期間も平均11年と長期にわたっているので精度は高いと思います。男性全体ではイソフラボン摂取と肺がんリスクとに関係がないということのようです。すると、非喫煙者でリスクが低下している、摂取が多いほど低下ということは喫煙者ではリスクが増加している可能性があると思えるのです。そうでないと「男性全体ではイソフラボン摂取と肺がんリスクの間に関連はみられなかった」というのが説明できないと思います。女性はリスクが低下していると思われるが、統計的には意味があるとはいえないということです。

2010年2月3日
喫煙は「病気」

 2010年2月1日号の日経ビジネス「心と体」の「診察室」は『喫煙は立派な「病気」』という見出しでした。大阪府立健康科学センターの方が担当されていました。
 喫煙者の死亡率は、非喫煙者に比べて男性で1.55陪、女性で1.89倍にもなるというのです。たばこの害といえば、「肺がん」を思い浮かべる人は多いのですが、それ以外を軽視しているようですね。実態は呼吸器の病気(肺がん、慢性閉塞性呼吸器疾患COPDなど)はもちろんのこと、胃潰瘍、胃がん、子宮頚癌、低体重児出産、白内障、歯周病、脳卒中、心疾患、糖尿病、直腸癌、認知症などと体の多くの部分の病気の危険性を高めているのです。
 喫煙はメタボの主因の内臓脂肪を増やすということが知られているようです。その結果、メタボの人は喫煙で脂肪を増やし、脂肪細胞との相乗効果で、虚血性心疾患や脳梗塞の危険性がますとか。メタボの喫煙者はメタボでない非喫煙者に比べて、狭心症や心筋梗塞似る危険性が3倍ほどになるちうのです。
 喫煙を止めれば、ニコチンや一酸化炭素等による害は減少していき、心筋梗塞等の危険率は減少するというのですが、肺に貯まった異物は排出出来ないのです。ですから、喫煙歴が長いほど、本数が多いほど、呼吸機能は着実に低下していきます。非喫煙者の呼吸機能低下の度合いを遙かに上回るスピードで低下し、回復しないですよ。そして、酸素ボンベを必要とする慢性閉塞性呼吸器疾患COPDに、そして呼吸不全等で死が迫ってくることにね。COPDの予防法は禁煙が一番です。進行を食い止めるのも禁煙。がんとは別の意味で怖い病気です。
 『喫煙は立派な「病気」』の理由は喫煙はニコチンによる薬物中毒であるということからです。覚醒剤などと同じ薬物依存症です。だから、病気なのです。