RELAXIN' with the other things

本サイトのメインサイトを変更いたしました。

最新情報は最新のURLにあります。

http://www.relaxin-with.com/

仕様書・契約書の必要性

ヴァイオリニスト諏訪内晶子さん著「ヴァイオリンと翔る」には、アメリカ・ジュリアード音楽院の優れた教育システムについて少し書かれています。

その本は今手元になく読み返すことができないのですが、大体、以下のような内容だったと思います。

「言わずともわかる」、「察する」といったものは、なにも日本文化特有のものというわけではない。伝統あるほとんどどこの国や民族にも存在するものである。

しかし、唯一例外の国が存在する。それが人種のるつぼ、アメリカだ。アメリカでは、「言わなくてもわかってもらえる」ことは期待できない。仕草・言い回しは、文化によって異なるからだ。したがって、アメリカでは、言葉だけが唯一のコミュニケーション手段となった。

そのアメリカ、ニューヨーク州にあるジュリアード音楽院では、講師はすべてを言葉で明確に説明してくれる。 そこには「師匠から技を盗め」という世界は存在しない。音楽・楽器を学ぶ者にとってそれは、ある意味理想的な教育システムのひとつである。

アメリカでは、なにをするにも契約書を交わさなければならない、とよく聞きます。一見冷めてて非人間的に見えるその文書も、実は、人が楽しく豊かな生活を営むためのコミュニケーションツールだったんですね。

私は仕事でよく仕様書と呼ばれる文書を作成します。システムの目的、用途、部品構成、取り扱い説明、制約事項、適用範囲などなどをまとめた文書です。

外国人と取引したことはないし、恐らくこれから先もないと思います。でも、仕様書作成は私には必要です。だって、日本の伝統・文化がわからない大馬鹿者ですから。

Posted at 2006-12-14