2008年ブラジル滞在日記 その5 by Keiichi YAMAZAKI
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18
ステーションという名前の、大型ショッピング・センター
これは、わたしたちがすんでいるCajuru地区から、赤いバスなら25分くらいでつく場所にある、大型ショッピング・センター。
近代的できれい。なんでもある。レストラン、DVDの売り場もある本屋(Curitibaという大手のチェーン店。市内にたくさん
ある)、Loja Americanaという大型量販店、convention centerなどなど。
19 クリチーバ市立環境自由大学(Universidade Livre do
Meio Ambiente)
以下は、クリチーバ市立の環境自由大学である。市民が自由に勉強会などをできる場所である。都心からバスで30分
ぐらい。タクシーだと15分くらいの場所にあるが、すでに深い森である。入り口は、わくわくするようなデザインになっていて、
その先は、ジャングル。下は沼地のようになっている。そこに敷設された遊歩道をすすむと、やがて広い場所にでる。
「ジャングルを抜けるとそこは教室だった」という感じである。いか、順番に写真をみてください。
なお、職員にきいてみたが、独立行政法人になっているようで、完全な市立大学ではないようだ。1992年設立。
ブラジル研究を専門とする学生さんは、do Meio Ambienteと、deではなくdo(de + o)になっていることに、注意されたい。
英語でいうと、Free University of THE environmentということのようだ。なぜthe
がつくのか、文法の専門家ではないので、
そこまではわかりませんが。
20 市内の高級宿泊施設 ライオンホテル
21 VEJA誌の特集
VEJA誌は、ラテンアメリカを代表する高級総合週刊誌で、英語圏のTIME誌やNewsweek誌にあたる。
それが、おもしろい特集をしていた。今日のブラジル経済の特徴をとらえたものだ。
左は、「クラスC」(中間層)の増大を特集している。すでにブラジル総人口の46%、8620万人の巨大消費市場である。
家族の1ヶ月の収入が1062レアルの人たちである。日本円にすると6万円ちょっとだが、ブラジルでは10万円くらい
重みの感覚がある額だろう。あくまでこの層全体の平均収入がそうだということで、平均値でこれだけあるということは、
かなりの購買力を有する巨大市場の存在を意味している。
ここを相手に商売して、あたれば、大金持ちになれるだろう。
しかし「クラスC」以上の層が生み出す廃棄物も、莫大な量で、これから「恐るべき公害の時代」がブラジルを
襲うことは、間違いない。事前予防の環境政策作りが急がれる。
右は、アマゾンの特集で、わかりにくいと思うが、緑は森林の航空写真、焼けて消失した部分が$の字に
なっている。まさに営利活動が森林消失を招いている事実を、端的にしめした表紙である。