2008年ブラジル滞在日記 その18  by Keiichi YAMAZAKI
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61  クリチバ市の資源ゴミの分別工場(Campo Margo市にある)
  
ここは、クリチバ市が出す「資源ゴミ」の25%を引き受けている施設である。場所は、カンポ・マグロ市行きのバスの終点(かなり山間部)から、さらに歩い て1km以上いった山のふもとである。アクセスは悪い。FACという社会事業公園の中にあり、ここのFACではアルコール依存症や薬物依存症の患者さんが たくさん治療に専念している。
 処理量は、1ヶ月で約320トン。クリチバが出す資源ゴミのうち残りの75%は、民間のdepositoという回収業者のところへ運ばれる。それは約 24カ所あるそうである。搬入された資源ゴミのうち、最終的に14%は、再資源化は無理で、捨てるそうである。水による洗浄施設が欲しいらしいが、資金不 足で、それはないとのこと。分別作業員と管理職をふくめてスタッフは74人とのこと。全員、社会保険のある正規雇用者である。労働時間は8時から5時で、 1日8時間。月曜日から金曜日まで。週末に、業者が資源ゴミを買い付けにくるが、登録業者数は約40社で、実際に買いに来る業者は現在のところ18社らし い。アルミがもっとも高く売れるらしい。土地は市の土地である。
 「無事故ゼロ日、__日更新中」という看板がでていた。事故とは、ガラスや金属破片などで指をきったりすることらしい。
 ここは、「IPCC(Instituto Pro Cidadania da Curitiba)」、つまり「クリチバ市民(性)促進院」というNPO(非営利団体)が運営している。分別作業のベルト・コンベヤーのラインは2本あ り、ゆっくり流 れていく。このベルト・コンベヤーの上に対象のゴミが載せられている。ざっとみて、2本で30人くらいの作業員が手で分別していた。資源ゴミとして価値が あると みとめられたゴミは、ドラム缶のようなおおきな容器に、いれられる。種類ごと決められた10くらいの容器が、作業員のそばにおかれている。
 最終的に、種類別にゴミは集められ、圧縮されて、まとめられる。写真のとおり。

separacao
 
pacotes
 このIPCCの本部は、クリチバ市内のCampo Comprido地区にある。クリチバ市の環境局から補助金があるそうだが、基本的に回収して分別・整理した資源ゴミの売り上げで、工場の維持管理と、従 業員の給与と、IPCCの活動費の一部が、まかなえているそうである。

62   混乱しやすいポルトガル語
(1)平たいと、満杯
   flat にあたるのが、plano, plana
         fullにあたるのが、pleno, plena (たいへん健康なことは、plena saúde)
(2)頭髪と、頭
   頭髪が、cabelo
       頭は、cabeça
       長髪、かつらは、cabeleira
       理容師、美容師は、cabeleireiro
  ちなみに馬は、cavalo
      さば(魚)は、cavala
     洞窟が、caverna
(3)長ーーーい単語
  耳鼻咽喉科:otorrinolaringologia  オトヒノラリンゴロジーア
(4)取る、聞く(頼む)、払う
   払うは、pagar
        取るは、pegar
        聞くは、pedir
(5) さいふ、椅子、チェーン
   carteira   財布、証明書、運転免許証
        caderno ノート、帳面
   cadeira   椅子
   cadeia    鎖、チェーン
   cadela   雌犬、(口語)ふしだらな女、売春婦
(6) 疲れた、結婚している
   疲れたは、cansado
        結婚しているは、casado