ある日、ホームセンターに買い物に行きました。
 たった1羽とはいえ、数々の試練を乗り越えて生き残った、かわいいニワトリ君です。
 近頃は、小屋の周りの柵を跳び越え、家の近くまでやってくることもしばしば。朝、餌をあげて家に帰ってきて、食事を取っていると、玄関先に入ってきたりします。
 子供たちのペットとしても、とても重要な役割を果たしています。休日は、庭で子供たちと一緒に遊んでいるニワトリ君です。子供たちは「コウちゃん」という名前を付けて、いつも一緒に遊んでいます。
 しかし、コウちゃん、産んだ卵をすぐに自分で食べてしまう悪い癖も持っています。現在は、鳥かごで飼われています。
 このコウちゃんのために、エサを買いにホームセンターに行ったのです。
 そこで見つけたのが「コーチン」
 1羽、1,480円。「ピヨピヨ」と鳴くその姿を見たとき、思わず「欲しい!」と思ってしまいました。しかも、全部の鳥がメスなのです。
 家に帰って、子供たちに「ヒヨコを売っていたよ」と報告しました。(子供たちに「ヒヨコを売っていた」と報告すること自体、子供たちをダシにヒヨコを買う口実を作っているようなものですが)
  次の休日、妻と子供たちとでホームセンターに行きました。子供たちは、ヒヨコ目指して一直線です。
 案の定「これ、欲しい!」です。ところが、反対すると思った妻が「何羽買うの?」と聞いてきたのです。これは意外でした。

 実は我が家、1月中に農協にヒヨコを注文していたのです。「茶色のメス、5羽」を。
 このニワトリの納期が、確か5月下旬だったのです。現在、1羽飼っていて、5羽来て、今日3羽買うと9羽。数が悪いな・・・・・等々考えが一瞬にして頭をよぎり、次の瞬間「子供1人あたり1羽で」と言っていたのです。
 こうして、我が家に「コーチン」2羽が新たに仲間入りです。

 イタチに入られ、かなりひどい目に遭ったので、1月に農協にヒナの注文をしたときに、小屋の中にもう一つの小さな「箱」を作っておいたのですが、そこがコーチンのヒナの新しい家となりました。
 その日の午後、農協から「ご注文いただいていたニワトリのヒナですが、今度の月曜にお届けします」との電話が!
 たった1羽だったニワトリですが、わずか数日でいきなり8羽の大所帯に!
 コウちゃん、いきなりで落ち着かないだろうな・・・・・・。

 写真は、現在の小屋の様子。奥の箱が「ヒヨコ」の箱。カゴの上は、つい最近まで「コウちゃん」が夜にイタチよけに入っていた小屋。
 現在は、コウちゃんは、かごの鳥。卵さえ食べなければ、良い鳥なんだけど・・・・・。
 これだけ見ると、ニワトリ屋さんみたいです。カゴにおのおの値段を付けて置いて「どれが良いですか?」って感じですね。