2001年も終わりに近づいた日、またまたニワトリ小屋に異変です。
 天井はあれほど強化し、床側にもブロックなどを置いて対策したにもかかわらず、ニワトリが立て続けにイタチの被害に遭いました。
 どこから入ってくるのか?
 よーく見ると、壁際の柱の下の、ほんの小さな隙間に穴を掘って、そこから出入りしたようです。
 シロちゃんは、先日の鷹の被害から、首の毛が抜け始めていましたが、やっと生えそろってきたところで、今度はイタチにやられてしまいました。

 かなりショックでした。天井側の穴はすっかり埋めたのに。今度は、泥を掘ってやってくるのです。小屋の回りすべてをブロックで固めたところで、そこより下を掘られたのでは同じことです。

 そうして考えているうちに、1匹、2匹とイタチの被害に遭ってしまい、結局2002年の年が越せたニワトリはたった1羽となってしまいました。2001年1月8日に11羽もらってきて、たった1年で10羽のニワトリが死んでしまいました。飼っていることがイヤになりました。まさかこんなことになるなんて、思ってもいなかったのですから。
 しかし、たった1羽になってしまったとはいえ、みすみすイタチにやられるのを待つなんて、とても耐えられません。子供たちに、死んでしまったニワトリを見せるのは、もうイヤです。
 そこで、2002年の初仕事は、ニワトリ小屋強化パートUです。

 いろいろと考えましたが、6畳ほどある小屋の回りすべてを掘り下げて、石やブロックを埋めセメントで固めるなんて、これはとてもたいへんな作業です。ましてや掘り下げたさらに下を掘って入ってくることさえ予想できます。イタチも生きるために必死です。何をするのか解りません。

 となると、土間面より上で考える意外にありません。
 幸いなことに、ニワトリは止まり木で寝るのが好きな動物。と言うわけで、小屋の中にもう一つ寝る部屋を作ることにしました。

 11羽もいたら考えつかなかったことですが、今はたった1羽です。
 寝るだけの小屋と割り切って、2m×60cm位で設計しました。2m取ったのは、またニワトリを増やしたときのことも考えてのことです。

 イタチが来ても簡単にあがれない高さで、と言うことで土間から1m50cm上げました。
この効果ですが、読み通りです。
ニワトリは、薄暗くなる頃に自分でこの小屋に入っていてくれます。
あとは、小屋の中の小屋の扉を閉めるだけ。

何で、もっと早くに作ってあげなかったんだろう。
そうすれば、たった1羽にならずに済んだのに。
後悔の念もよぎりますが、このたった1羽のニワトリを、今後も大切に育てていこうと、決意を新たにしています。