2004年も順調に育っていた我が家のニワトリたち。しかし、そのニワトリたちに突然の異変が起こりました。

 2004年7月、訓練のため山で放された猟犬が、我が家のニワトリたちを襲ったのです。この猟犬は、全部で3匹。行方不明になって5日目に我が家のニワトリ小屋へ進入し、片っ端からニワトリたちを噛みました。
 逃げまどうニワトリたちに容赦なく襲いかかり、3羽が即死状態。ニワトリたちの羽毛が小屋の周りに散らかり、惨状の凄さを物語っていました。

ほとんどの鶏が怪我をしました

犬との格闘で尾の毛を抜かれた雄鳥
 私は仕事で家にいませんでしたが、家族の話では気付いたときには犬が鶏の運動場に入っていて、何羽かを既に噛んでいたようです。
 全てのニワトリたちが死んだと思ったそうです。全部のニワトリが全く動かなかったそうです。家族が鶏小屋に飛び込んだところ、犬が逃げていきましたが、「全滅」と思ったニワトリたちが何羽か動き出したので、慌てて鶏小屋に放り込み、様子を見たそうです。犬たちは「まだ、獲物がいる」という様子で、運動場の周りを回っていたそうです。
 私は家からの電話を受け、すぐに自宅へ帰りました。既に死んだニワトリが家の庭に転がっていました。子供たちになんて言って説明しようか、そればかり考えました。
 子供たちには、学童保育の帰りにニワトリが犬に襲われて死んだことを告げました。「私にとって、ニワトリは家族と一緒だった。そのニワトリを殺された気持ちを、犬を飼っているおじさんに言いたい」と言って、一晩中泣き明かしました。

 あれから数日、残されたニワトリは5羽、そのうちの4羽が大怪我をしています。しかし何とか生きています。獣医さんに聞いたのですが、ニワトリは体温が高いので、細菌には比較的強いのが救いだそうです。娘は「動物を直す仕事に就きたい」と言っています。心の傷は、かなり深そうです。

コーチンは背中に大きな傷を負っています