2001年1月8日、我が家ににわとりがやってきました。しかも、11羽も。
 親戚の家で飼っていたものですが、世話をしきれなくなって、里親に出されたものです。
 親戚の家では、狭い鶏小屋に入れ、ほとんど「ブロイラー」状態で、狭いかごのなかで首だけ出して餌をついばんでいました。「ウチに来たときには、ああした環境では飼わないようにしよう・・・・・・」
 そう思い、にわとりをもらってくることが決まってから、小屋作りをしました。

 小屋は、3日掛かって完成。近所の建材屋さんより材木を買いましたので、2万円程度の出費でした。鶏小屋にしては高級な「総杉板張り」の小屋の完成です。

 そして、1月8日、いよいよ我が家ににわとりの到着。2人の子供は大はしゃぎです。

 面白いことに、ずーっとブロイラー状態で飼われていたため、小屋から出ようとしません。かごの口を開けて遠くで見ていましたが、一向に出てこないのです。ほとんど「捕まえる」状態で、かごから出しましたが、総杉張りのニワトリ小屋は6畳ほどの大きさです。狭い小屋にいたニワトリにとっては「広すぎ」たのかもしれません。足がヨタヨタしていました。かごの中から首だけ出して餌をついばむだけの生活を長くしてきたせいか、首の羽はほとんど抜けて赤い地肌が見えていました。

 さて、丁度寒い時期に来たもので、餌はキッチリ食べる割に11羽メスニワトリがいるのに、卵は1日4個くらいしか産まない。生産能力が悪すぎます。1羽だけいる白鶏は、来た日に1個だけ細長い卵を産んだだけで、その後全く産む気配なし。でも我が息子、この白鶏に「シロちゃん」と名前を付けて、とても気に入っています。なんでも、シロちゃんが男で、あとの茶色は全部メスだというのです。

 3月、我が家にニワトリが来て2ヶ月が過ぎました。相変わらず、卵の生産量は1日4〜5個。これまでに食べた餌代は5,000円弱。しかも、農協の「マイエッグ」とかいう餌しか食べません。ホームセンターで買ってきた「洗浄済み」という餌は、餌箱から掃きだしてしまいます。

 卵の相場なんて良く知らないが、大赤字は確実です。
しかし、餌をあげに行くと、みんなで並んで入り口に出てくる。可愛いもんです。
 
首の羽も結構生えてきました。

 というわけで、無駄餌を食べるけど、可愛いニワトリのために、外で遊べる環境づくりをすることになりました。もともとニワトリ小屋には、外に出られる出口を造ってあったのです。そこを含めて、網で囲いを造ればニワトリの運動場の完成です。設計では、10m×10mくらいの大きさになる計画です。

 風邪の強い日ではありましたが、ニワトリの運動場は1日で完成しました。

 ところが・・・・・・・・・・
 せっかく造った運動場に、ニワトリくんが出てきてくれません。1月までブロイラー状態、その後6畳の小屋に移ったとはいえ、広場になれていないのでしょう。運動場に追い出してもすぐに総杉張り小屋に帰ってきてしまいます。先日は、朝7時に運動場を開放しましたが、お昼時期には外に出ていたはずのニワトリくんがお昼にはみ〜んな小屋に戻ってしまいました。

 「逃げたら困る」と、小屋の廻りに網なんか張った苦労が、馬鹿みたいです。