折れた竿 |
当時、2歳になった娘と、家の下の河原に行ったときのことです。 娘は、私に良くなついています。どこに行くにも「とおちゃん、とおちゃん」とついてきて、かわいいもんです。川に行くとか言うと「ついていく〜」と言って、必ずついてきます。 この日も、フライ用の8フィート6インチ3番の竿を持って、川へと行きました。 川について、ちょうどいい天気だったので、娘には石投げをさせていました。 その間に、ドライフライをティペットに結んでいました。 結構小さな毛鉤ですので、結ぶのにはとても苦労しました。 そのうちに、娘も飽きたのか、私の周りに来ておんぶしたり、石を拾って見せてくれたりして遊んでいました。遠くに行くと危ないし、ちょうどいいです。 さて、毛鉤も結んで、いよいよ釣りです。 娘に針でも掛けるといけないので、娘には遠くに行っているように言いました。そして、ポイント目がけて、竿を振り始めました。しかし、竿の先に、木の枝がくっついていて取れません。「おかしいな、普通なら少し振れば取れるのに」と思いながら、さらに強く振りました。しかし、木の枝は取れないのです。 おかしい???? と思ってよく見ると、木の枝と思ったのは、折れたロッドの先ではありませんか!!! よくよく考えると、先ほど毛鉤を付けているときに、娘が私の周りで遊んでいた。そのとき竿を倒しておいたのです。ごつごつした石の川です。娘が竿先を踏めば、当然そうなります。 娘を怒るわけにも行かず、「帰るぞ!!!」と言ったら娘は機嫌が悪くなるし、 「機嫌が悪いのは、こっちだ」と思いながら、その当たりどころもなく、何ともやるせない1日でした。 その後、竿先のみ交換のため、注文しましたが「新品を買った方がよかったかな?」というくらいの値段だったとだけ、書いておきます。 |