鈴木 治
|
形式概念分析 と 因果概念束Formal Concept Analysis and Causal Concept Lattice2022年11月,大規模言語モデルとしての生成AIはChatGPTの公開に始まり,破竹の勢いで世界中を席巻しました。現在のChatGPTやGemini等の生成AIは,あたかも人の会話のような振る舞いを見せ,その技術の高さには目を見張るものがあます。しかし,生成AIを取り巻く幾つかの問題は別として,知識処理に要するコスト面だけで見ると,その天文学的な計算コストは人の知識処理コストと比べて大きく乖離しているように思われます。モントリオール大ヨシュア・ペンジオ教授は,「現在のAIは人間と比べて,論理的思考や数学的能力が著しく劣っている」と述べていますが,現在の生成AIは知識処理アーキテクチャとして適切か否かの疑問も湧いてきます。世界は今,次世代人工知能としての汎用型人工知能の開発競争に凌ぎを削っています。我が国がこれに後れを取らないためには、今,国を挙げて人の思考に近い人工知能の研究開発に取り組む必要があると思います。 本研究は,2020年に因果概念束を提唱して以来,最初に運転免許学科試験など,2分野の因果概念束を試験的に生成し,因果概念束データベースとして蓄積しました。そしてその次に,因果概念データベースがどのような応用に活用できるか調査を行いました。具体的には,運転免許学科試験問題を取上げて,因果概念モデルが○×問題の正解にどれだけ近づくことができるか,その検討を行いました。(下記の研究ノート2参照) 因果概念モデルは,形式概念分析に基礎をおくモデルです。私たちは,このモデルが人の思考に近い抽象化や推論処理に適した知識モデルであると確信しています。またこのモデルは,汎用型人工知能とも幾つかの共通点を持ちます。本研究は今後,この因果概念モデルを用いて推論や新たな知識の発見、そしてアブダクション導出などの応用研究を進めていきたいと考えています。 以下では、本研究の中間報告を研究ノートとしてH.Pに掲載します。 (研究ノート)これまでの研究分野:先頭に戻る研究リンク:先頭に戻るこれまでの担当科目:先頭に戻るこれまでの地域貢献活動:先頭に戻る主な論文:鈴木 治,常葉大学経営学部紀要 8(2) 1 - 11 2021年2月 鈴木 治, 室伏俊明 知能と情報:日本知能情報ファジィ学会誌 19(2) 103 - 142 2007年4月15日 共著,鉄道技術研究報告 221(1157) 1980年 東京大学工学部電気工学科 1972年 先頭に戻る学 歴先頭に戻る主な経歴(浜松大学・常葉大学)教授、学科長、学部長、学生部長、副学長、キャンパス長、学事顧問、常葉大学名誉教授(鉄道関係)日本国有鉄道本社採用、鉄道技術研究所、四国総局電気支区長、本社環境保全部主席、本社情報システム部補佐、JR鉄道情報システム潟Vステム課長先頭に戻る主な実務経験(大学関係)(鉄道関係)先頭に戻る資格・免許等先頭に戻る主な著書先頭に戻るその他の論文因果概念束における文意類似度の評価法 − 運転免許学科試験問題への応用 − (2025年1月4日) 因果概念束を用いた知識構造モデルの応用 − 運転免許学科試験問題への応用 −(2022年12月) 鈴木 治 浜松大学研究論集 21(2) 2009年 鈴木 治,知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics 19(2) 102 - 102 2007年4月15日 鈴木 治,浜松大学研究論集 18(2) 393 - 407 2005年 鈴木 治,浜松大学研究論集 14(2) 219 - 225 2001年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 13(2) 383 2000年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 13(2) 301 2000年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 12(2) 225 - 235 1999年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 12(2) 211 - 224 1999年 鈴木 治(共著),常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(特別) 597 - 609 1997年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(特別) 519 - 524 1997年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(1) 117 - 135 1996年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(2) 315 - 324 1996年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 8(1) 97 - 105 1995年 鈴木 治,経営情報学部論集(常葉学園浜松大学) 7(1) 155 - 170 1994年 鈴木 治,常葉学園浜松大学研究論集 6(2) 319 - 328 1994年 鈴木 治,常葉学園浜松大学紀要 (3) 1991年 鈴木 治(共著),(社)日本旅行業協会 ニューメディア対策特別委員会 報告書 1986年11月 鈴木 治,運輸界 12 1985年 鈴木 治(共著),QUARTERY REPORT 22(4) 1981年 鈴木 治, (共著)日本国有鉄道 鉄道技術研究所速報 80(18) 1980年 鈴木 治(共著),鉄道通信 (4) 1979年 鈴木 治(共著),日本国有鉄道 鉄道技術研究所速報 77(134) 1977年 先頭に戻る研究発表ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2010(情報処理学会) 2010年 Osamu SUZUKI Invited Speech Paper for the workshop of Journal of Japan Society for Fuzzy and Intelligent Informatics 2006年11月 第52回情報処理学会全国大会論文集 1996年 日本応用数理学会平成8年度年会講演予稿集 1996年 情報処理学会 マルチメディア通信と分散処理研究会 1991年 第15回鉄道におけるサイバネティックス利用国内シンポジウム 1978年 第18回情報処理学会全国大会 1977年 先頭に戻る |