鈴木 治
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形式概念分析 と 因果概念束Formal Concept Analysis and Causal Concept Lattice日頃、ドライブ中に低速走行・車間距離制御システム(ACCI)などの車の自動制御機能を利用する機会があります。しかしこれらの機能に慣れるまで、私たちは少なからず不安を感じ、前車に接近すると思わずブレーキを踏んでしまいます。この様な運転行動をとる理由は、これらの機能がブラックボックス化されており、果たして機械は人の予測能力や論理的判断のような能力を持っているだろうかと疑問を持つからだと思われます。 私たちは自動車教習所において道路交通法や運転技術・技能などを学習し、その知識を記憶します。そしてそれらの知識を汎化し、様々な運転状況に応じた応用行動をとることができます。路上の運転環境は室内や構内と大きく異なり、時と場所、状況によって無限の状態を持ちます。このことは、例えばAIが走行学習を行うにしても、学習しきれない程の膨大な情報量が存在することを意味します。 では、AIが運転免許学科試験の問題に解答する場合はどうでしょうか?現在のAIは大量の試験問題を学習することにより、かなり高い確率で正解を得ることが報告されています。しかし、例えばAIが〇×問題に正解したとして、果たしてその質問のどこが、またなぜ、×なのか、〇なのか、その理由をAIは正しく説明できるのでしょうか? 先に述べたように、人は学んだ運転法規や技術等の知識を汎化し、無限に存在する運転環境にもそれらを具体化して適応し、論理的な判断を下すことができます。運転免許学科試験の〇×問題の解答も同様です。AIが人と同等の知識や技術の汎化能力を持ち、例え事故が起きたとしても、その原因が何であるかを説明できない限り、私たちはAIに大切な命を託すことは出来ないと思います。 本研究は人が運転免許の学科教科書を学習して学科試験に合格するのと同様に、因果概念束が学科教科書を学習して学科試験の〇×問題に正解できないか、また解答した理由を説明することはできないかなどの困難な課題に挑戦しています。今回は、学科教科書は問題集とは別冊子を使用し、問題集の〇×問題の解答プロセスを検証していきます。 以下では、本研究の中間報告を研究ノートとしてH.Pに掲載します。 これまでの研究分野:先頭に戻る研究リンク:先頭に戻るこれまでの担当科目:先頭に戻るこれまでの地域貢献活動:先頭に戻る主な論文:鈴木 治,常葉大学経営学部紀要 8(2) 1 - 11 2021年2月 鈴木 治, 室伏俊明 知能と情報:日本知能情報ファジィ学会誌 19(2) 103 - 142 2007年4月15日 共著,鉄道技術研究報告 221(1157) 1980年 東京大学工学部電気工学科 1972年 先頭に戻る学 歴先頭に戻る主な経歴(浜松大学・常葉大学)教授、学科長、学部長、学生部長、副学長、キャンパス長、学事顧問、常葉大学名誉教授(鉄道関係)日本国有鉄道本社採用、鉄道技術研究所、四国総局電気支区長、本社環境保全部主席、本社情報システム部補佐、JR鉄道情報システム潟Vステム課長先頭に戻る主な実務経験(大学関係)(鉄道関係)先頭に戻る資格・免許等先頭に戻る主な著書先頭に戻るその他の論文鈴木 治 浜松大学研究論集 21(2) 2009年 鈴木 治,知能と情報 : 日本知能情報ファジィ学会誌 : journal of Japan Society for Fuzzy Theory and Intelligent Informatics 19(2) 102 - 102 2007年4月15日 鈴木 治,浜松大学研究論集 18(2) 393 - 407 2005年 鈴木 治,浜松大学研究論集 14(2) 219 - 225 2001年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 13(2) 383 2000年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 13(2) 301 2000年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 12(2) 225 - 235 1999年 鈴木 治,浜松大学経営情報学部論集 12(2) 211 - 224 1999年 鈴木 治(共著),常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(特別) 597 - 609 1997年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(特別) 519 - 524 1997年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(1) 117 - 135 1996年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 9(2) 315 - 324 1996年 鈴木 治,常葉学園浜松大学経営情報学部論集 8(1) 97 - 105 1995年 鈴木 治,経営情報学部論集(常葉学園浜松大学) 7(1) 155 - 170 1994年 鈴木 治,常葉学園浜松大学研究論集 6(2) 319 - 328 1994年 鈴木 治,常葉学園浜松大学紀要 (3) 1991年 鈴木 治(共著),(社)日本旅行業協会 ニューメディア対策特別委員会 報告書 1986年11月 鈴木 治,運輸界 12 1985年 鈴木 治(共著),QUARTERY REPORT 22(4) 1981年 鈴木 治, (共著)日本国有鉄道 鉄道技術研究所速報 80(18) 1980年 鈴木 治(共著),鉄道通信 (4) 1979年 鈴木 治(共著),日本国有鉄道 鉄道技術研究所速報 77(134) 1977年 先頭に戻る研究発表ソフトウェアエンジニアリングシンポジウム2010(情報処理学会) 2010年 Osamu SUZUKI Invited Speech Paper for the workshop of Journal of Japan Society for Fuzzy and Intelligent Informatics 2006年11月 第52回情報処理学会全国大会論文集 1996年 日本応用数理学会平成8年度年会講演予稿集 1996年 情報処理学会 マルチメディア通信と分散処理研究会 1991年 第15回鉄道におけるサイバネティックス利用国内シンポジウム 1978年 第18回情報処理学会全国大会 1977年 先頭に戻る |