ちょっと気になるニュースをとりあげるコーナーを作りました。
2006年は、いつもより1秒長い1日で始まることに決定。ホントの話ですってば!
日本の標準時の維持・通報を実施している情報通信研究機構(以下、NICT)は、
2006年(平成18年)元日に、7年ぶりの「うるう秒」調整が行われることを広く通知
した。これにより、同日は平常より1日の長さが1秒だけ長いこととなる。
時刻を決めるために、かつては地球の公転・自転に基づく天文時が使われていた
が、現在では、原子の振動を利用した原子時計をもとに決められるようになり、これ
により1秒の長さが非常に高精度に均一化されている。しかし、天文時に基づく時刻
は、地球の自転速度の遅れなどが影響し、原子時計に基づく時刻との間でずれが生じ
る。そこで、原子時計に基づく時刻を、天文時と0.9秒以上ずれないように調整を
行った時刻を世界の標準時(協定世界時、UTC)として使うこととなっている。
今回のうるう秒調整は、天文時とのずれが0.9秒に近づいたために行われるもの
で、地球の回転についての国際観測を実施している国際地球回転事業(IERS)がこの
調整を決定した。
今回のうるう秒は、日本においては、午前8時59分59秒と9時00分00秒の間に「8時
59分60秒」が挿入される。調整の際にはNICTが日本標準時に1秒挿入するとともに、
電波時計の時刻修正などに使われる標準電波や、放送局等に時刻を知らせているテレ
フォンJJY、またネットワーク向けのNTP(Network
Time
Protocol)サービス、タイ
ムビジネスに向けた時刻情報提供サービス等の各種日本の標準時サービスにおいて
も、正しく調整された時刻を届けるとしている。
なお、うるう秒調整が行われるのは1972年に協定世界時が全世界一斉に適用されて
以来、23回目。前回は1999年(平成11年)1月1日(日本時間)だった。
(RBB
TODAY) - 9月6日22時50分更新