美容と煙草

煙草に含まれるニコチンの作用には血管の収縮作用があり、一服吸うたびに末梢の血行障害を引き起こす。お肌の手入れの基本は血行をよくすることである。吸うたびに血行を悪くしているヘビースモーカーも肌には細いシワが増えるのは当然で、肌の張りやみずみずしさも劣っている。年齢以上に皮膚の廊下を早めているわけである。
若々しい肌を保つためには本人が吸わないのは無論、周囲の副流煙もあびないように努めなければならない。
「からだの科学」No183 たばこの医学 より
2000/02/03

  早く老化した肌になりたい場合は煙草を。写真のように若い子から「足、きれい」とかいわれたいのなら吸わないことです。

 見苦しいですが、16〜17歳の女性から「足、きれい」といわれた足の写真です。(2008年8月)写真の主の実年齢はいくつぐらいでしょうか。当ててみましょう。喫煙歴はゼロの人です。結構、歳を取ってますよ。最近(2008年9月)も「そのお肌ほしい」と16〜17歳の女性から言われました。

2008年5月20日
5月31日は「世界禁煙デー」その4「喫煙とお肌」

今日で4回目になります。本日は「喫煙とお肌」でいこうかなと思います。
一昨年、発表された研究です。研究を行ったのは、ロンドンにある「男・王・聖ト−マス医科大学」アンソニ−・ヤング博士らの研究チ−ムで、「肌が老けるのは、喫煙によって、皮膚のコラ−ゲンを破壊するたんぱく質が増えるからだという。」
もともとは、紫外線と皮膚のコラーゲンを破壊する酵素「MMP−1」の量の関係を調べていたそうです。紫外線を受け続けるとこの酵素の量が増えることを見つけるとともに「喫煙」でも著しく増加することに気がついたというのです。
この酵素が増加するとコラーゲンが分解されるためにお肌が荒れて老化が早くなるというのです。その度合いは結構高いというのです。
この酵素、お肌以外のところでも活躍しているようですね。喫煙をするというのは体の各所でこの酵素を活性化させ、大事な繊維性タンパク質のコラーゲンを分解してくれるようですね。
人間の体は繊維性タンパク質がないとバラバラになってしまうと思います。コラーゲンを大切にするために「禁煙」を。まだ喫煙していない方は、そのまま、煙草には手を出さない方が非常に良いと思います。

2004年4月18日
本日の日経、健康面「はつらつ養生訓」より
『たばこ「損多し」』とあります。がんの要因であることは知られているのですが、そのほかについても書かれています。
喫煙は心拍数を増加(ニコチンや一酸化炭素などの作用)させ、不整脈を誘発するとか。末梢血管を収縮(ニコチンの作用)させて心臓の負担を増加させ、心臓病の要因になるとか。
その他も書いてありました。喫煙は老化にもかかわっています。皮膚の老化を促進し、顔のしわが増える。老化に伴う脳の萎縮も促進することも報告されている。
喫煙でやせることで女性の喫煙率が高まっているそうです。ところが、たばこによって体重は減るものの、男性ホルモンを優位にさせ、おなかに脂肪がたまるようになるとのこと。ウエストラインが崩れますね。そこで無理なダイエットをすると体を壊します。
骨粗鬆症も要注意。こちらも他にもあります。

2004年5月30日
明日の世界禁煙デーによせて
明日は、今年の禁煙デーです。それにあわせてかどうか判りませんが、「からだの科学」の最新号の特別企画は「最新たばこの医学」(No237)です。
たばこと癌の関係について記事があるのは当然で、美容、癌以外の肺疾患、血管系への影響、ストレス、等々があります。
美容に関してでは、吸い続けると「スモーカーズフェイス」といわれる特有の顔貌と、スモーカーズボイスというガラガラ声になる。詳しくは「からだの科学」の最新号の特別企画は「最新たばこの医学」を読んでください。
美しく保ちたいのなら吸わないことです。そしてバランスのよい食事、適度の運動かな。兎に角、副流煙でも悪影響があります。彼女や妻を長く美しい状態でいてほしいのなら、男も吸わないことです。
女性の喫煙は、妊娠のとき胎児に多大な影響を与えます。夫の副流煙も影響を与えます。胎児は、胎盤や臍帯の血流障害(主にニコチンの作用)と一酸化炭素による低酸素状態(おとなでもたばこを吸うと必ず起こっています。)により、成長が阻害され、流産などの危険が高くなり、生まれても低体重となりやすいは、出生児の心臓や四肢の奇形、兎唇、口蓋裂などの発生率が高まり、さらに子どものの将来の発ガンやIQの低下などを考えると、妊婦や夫の喫煙は赤ちゃんに対して虐待をしているといっても過言ではないと書いてあります。
SIDS(乳幼児突然死症候群)などにも周囲の者の喫煙が影響を与え、危険を高めるとあります。
これに高血圧が加わると血管が障害を受ける確率はさらに高まります。心臓病、脳卒中の危険がたかるなるわけですね。
さらに、糖尿病が加わると大変なことになるのでは。糖尿病で、最初にやられるのは大抵、血管ですから。

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