「2004年世界禁煙デーによせて」を日を追ってまとめました。がんのことについては以前からのページを見てください。
2004年5月30日
明日の世界禁煙デーによせて
明日は、今年の禁煙デーです。それにあわせてかどうか判りませんが、「からだの科学」の最新号の特別企画は「最新たばこの医学」(No237)です。
たばこと癌の関係について記事があるのは当然で、美容、癌以外の肺疾患、血管系への影響、ストレス、等々があります。
美容に関してでは、吸い続けると「スモーカーズフェイス」といわれる特有の顔貌と、スモーカーズボイスというガラガラ声になる。詳しくは「からだの科学」の最新号の特別企画は「最新たばこの医学」を読んでください。
美しく保ちたいのなら吸わないことです。そしてバランスのよい食事、適度の運動かな。兎に角、副流煙でも悪影響があります。彼女や妻を長く美しい状態でいてほしいのなら、男も吸わないことです。
女性の喫煙は、妊娠のとき胎児に多大な影響を与えます。夫の副流煙も影響を与えます。胎児は、胎盤や臍帯の血流障害(主にニコチンの作用)と一酸化炭素による低酸素状態(おとなでもたばこを吸うと必ず起こっています。)により、成長が阻害され、流産などの危険が高くなり、生まれても低体重となりやすいは、出生児の心臓や四肢の奇形、兎唇、口蓋裂などの発生率が高まり、さらに子どものの将来の発ガンやIQの低下などを考えると、妊婦や夫の喫煙は赤ちゃんに対して虐待をしているといっても過言ではないと書いてあります。
SIDS(乳幼児突然死症候群)などにも周囲の者の喫煙が影響を与え、危険を高めるとあります。
これに高血圧が加わると血管が障害を受ける確率はさらに高まります。心臓病、脳卒中の危険がたかるなるわけですね。
さらに、糖尿病が加わると大変なことになるのでは。糖尿病で、最初にやられるのは大抵、血管ですから。
話は変わりますが、子育て支援の一つとして子育てしている親の国民年金保険料相当額の国庫負担を始めてほしいです。将来の年金保険料負担者を育てているわけですからね。少子化が年金財政破綻への道でしょうが。現役世代を増やす方法は、子育て支援と移民の二つがありますが、移民に関しては日本人の感覚というか民族性というかその方面から増やすのは無理でしょう。そうすると、自力で増やすほかないはずです。
2004年5月31日
世界禁煙デーによせて
たばこの害について、癌以外をあげてみたいと思います。詳しくは「からだの科学」の最新号の特別企画「最新たばこの医学」(No237)を読んでください。
ニコチンの作用ですが、習慣性を持っていますね。これが切れてくることによってイライラ等が起こるわけです。ですから、吸わなければ起こりません。血管に対する作用ですね。毛細血管等を収縮させる作用があります。その結果、心臓には余計な負担をかけることになります。普通、心臓はその人の握り拳程度の大きさといわれています。生きている限り、休息無しに拍動を続けているわけですね。余計な負担をかけない方が良いですね。
血管収縮は、栄養分の輸送も妨げますね。体の各部に行き渡りにくくなります。老化が早くなる。血管を痛める。動脈硬化を促進する。そのほかもあると思います。
一酸化炭素ですが、これは赤血球のヘモグロビンに酸素を押しのけて結合します。酸素の200倍の結合力があるそうです。たばこの一酸化炭素濃度は、ある本によりますと最大50000ppm(5%)になるそうです。部屋の中での危険濃度はたしか0.1%だったと思います。吸ったときに肺にきた赤血球は酸素ではなく一酸化炭素を運ぶことになります。体の各部で酸欠が起こることになりますね。この代償処置が赤血球数の増加ですが、その程度では補い切れません。その結果、心臓に負担をかけますね。心臓は、何時止まるか判りませんね。癌より、怖かったりして。
常に酸欠等になるので、本来持っている能力が出せなくなります。この損失は大きいと思います。
2004年6月1日
昨日の世界禁煙デーによせて
昨日に続き、たばこの害について、癌以外をあげてみたいと思います。詳しくは「からだの科学」の最新号の特別企画「最新たばこの医学」(No237)を読んでください。
タールですが、発ガン性は有名ですね。ところで、タール、見たことがありますか。ヤニもタール系統かな。喫煙は、主流煙のタールなどの物質を肺で浄化して少なくして外に出すわけですね。肺に入ったタール等はどうなるのでしょうか。肺に溜まることになります。非喫煙者と喫煙者の肺の写真を見比べてください。違いが歴然としていますね。外見だけでなく、働きの差も大きくなります。
そして他の要因も絡んで慢性閉塞性肺疾患などになっていくのでは。初期でも肺機能は低下してきているので、酸素と一酸化炭素の交換能率は低下してきます。酸欠に徐々になっていくわけですね。体のもつ能力を発揮できなくなります。
慢性閉塞性肺疾患での年間死亡数は10万人前後と推定されているらしいです。患者は530万人と推定されています。肺ガンより多いですね。
タール等で汚れた肺の浄化法はないのです。汚れたらそれまでです。喘息もですが自然気胸も喫煙でリスクが高まるということです。
2004年6月2日
世界禁煙デーによせてC
喫煙防止対策についてです。詳しくは「からだの科学」の最新号の特別企画「最新たばこの医学」(No237)を読んでください。
元々、たばこを吸わなければその害に悩ませることもなく、周りの人に迷惑をかけることもないわけですね。
そうすると、青少年への対策が非常に重要になると考えます。多くの中学生が吸い始めるきっかけは家庭内にあるたばこであるといわれています。親の責任というのも重大です。
それと、学校ですね。実際、教職員、外来者も含め敷地内全面禁煙にしたところの生徒の喫煙率は低くなるとの報告があります。
世界的には、たばこ関係の産業の他業種への転換を進めつつあるわけです。自動販売機の撤去というのも選択肢の一つですね。子どもが買いにくくするという為にも「対面販売」にしてほしいですね。
医療関係や公共関係のところは当然、敷地内全面禁煙、健康を広めるはずのスポーツ関係のところも敷地内全面禁煙にしてほしいです。子どもに「たばこはダサイ」というような印象も与える必要があります。
子どもの喫煙を防ぐことが将来の被害を防ぐことになります。
少子化対策をしてこなかったツケが年金に出ていますね。将来のためにも「子どもへの対策」を徹底しましょう。
2004年6月3日
世界禁煙デーによせてD
詳しくは「からだの科学」の最新号の特別企画「最新たばこの医学」(No237)を読んでください。
前と重なりますが、運動能力との関係です。運動能力を決めるのは筋力とともに筋肉への酸素の供給力というのも関係しますね。
酸素は、筋肉へは赤血球の中のヘモグロビンによって運ばれます。このヘモグロビンは酸素より一酸化炭素の方が大好きなのです。
タバコを吸うと肺には一酸化炭素が入ってきます。そしてヘモグロビンとは酸素を押しのけて結合してしまいます。禁煙すると徐々に一酸化炭素とヘモグロビンの複合体が減少することからもタバコの影響は出ていますね。
酸素を運ぶべきヘモグロビンがその分減るわけですから、筋肉は「酸欠」になり、働けませんね。この一酸化炭素はニコチンなどと違って本数に比例します。
ニコチンの少ないタバコに変えたら本数が増えたとかいう人とがいますね。その場合は、ニコチン量などは減少せず、一酸化炭素は本数に比例して増えているわけです。心臓に負担を余分にかけることになります。
脳に送られる酸素も減少していることになります。体にとって良くないと思うのですがいかがなものでしょう。
2004年6月4日
世界禁煙デーによせてE
分煙について。喫煙場所の外で臭いがするということは、煙が漏れている証拠でしょう。そして、喫煙コーナーのような形は、全く意味がないと思います。やはり、喫煙室というのがよいですね。そして、集塵機と換気扇(煙突を付けて、有害成分除去機能付き)が欲しいですね。他に漏れないようにね。
屋外に設置でも通路部分に煙が流れてきたらたまりません。出入り口の側などは止めて欲しいですね。
飲食店等ですが、ドトールコーヒーの店などは階で分けていますね。ほかもそうして欲しいですね。デニーズジャパンは、ガラスで仕切ってはずです。少なくと仕切は入れて欲しいですね。それができないなら、吉野屋みたいに全面禁煙がよろしいようで。
最近は、禁煙席の多い店も増えつつあるので良い傾向かと。
たばこは、味覚、臭覚を麻痺させますので食事の味や香りがわからなくなります。飲食店は、本来、禁煙であるべき場所だと思っています。