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諸々も言いたいこと
   
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11月分です。ほぼ隔日の追加にします。

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2008年11月30日
年金記録改ざんでも見られた日本の構造的問題

 11月28日に各報道機関で年金記録の改ざんは組織的あったとする舛添厚生労働相直属の調査委員会の報告が報道されていました。
 改ざんが起こった一番大きな原因が「評価」の基準であったと考えます。どうも評価の第一基準が「徴収率」であって、受給予定者の利益ではなかったことですね。根本的なところで公務員の本分を忘れてしまったところにあるのです。ただ、末端の職員が改ざんに手を染めていますが、このような評価基準に拘り続けていた幹部や厚生労働省の責任は非常に大きいと思います。
 改ざんの一種になると思いますが、「厚生年金からの偽装脱退」というがありましたね。こちらのほうでも従業員に対して国民年金保険料相当を従業員に支給したところもあるようですが、従業員から天引きしていた事業所もあったとか。これも職員が絡んでいたとか。「徴収率」維持が目的ですね。
 地域の経済状況などを全く考慮していない評価基準を改めようとしなかった厚生労働省の責任、それに伴って起こった「年金記録改ざん」は出世も絡んでいるので組織としての問題であって、見抜こうとしなかった幹部の責任もそれぞれ重大であると考えます。
 これと同様なのが、教育界での平均点競争ですかな。その昔、文部科学省が行った全国学力テストで学校平均が90%を越えるようなところが出てきましたね。これは、その現れた得点のみで評価するというところからきているのです。公立学校の場合、その立地場所で児童生徒の学力に大きな隔たりがあることが非常に多いです。それを無視して、高得点の学校を優遇するようなことをするから、不正が起こってくるのです。最近でも東京都足立区で不正がありましたね。
 アメリカでは、「落ちこぼれ防止法」をつくったのですが、ある雑誌によると逆に「落ちこぼれ」が増えているというのです。アメリカやイギリスが教育の活性化を狙って「競争主義」を学校に持ち込みました。その結果は「理解」とかではなく、「とにかく得点」を求める教育になって「基礎学力」が低下する事態になっているようです。アメリカは「落ちこぼれ防止法」ではなく「落ちこぼれ量産法」みたいになっているとのことです。それに引き替え、イギリスでは「低学力層」に対して手厚い対応をするフィンランド型に変更していっているとのことです。フィンランド型では、学校競争はありますが、どこの学校でも低学力層への対応に積極的に取り組めているということです。それで、高学力層の学力も向上しているから国際的に見て高い学力を維持しているのでしょう。
 大学の評価もそうですね。「経済財政諮問会議」ですか、国立大学の運営費交付金の配分に競争原理の導入とかほざいていましたね。大学間の財政上の格差を長年放置しておいて、地方国立大学や・・学部の経費を締め上げて研究とかできないようにしておいて、「研究成果が出ていないから交付金を削減すべきだ」とかですね。状況がまるっきり判っていない。
 「表に現れた一面だけで評価し、それをあたかも全体を表していると考えてしまう」という問題です。これは、日本の伝統かもしれないですね。でも、なんとか改善してほしいです。

2008年11月28日
改正児童福祉法が成立

 11月26日に改正児童福祉法が成立しました。そして、「改正次世代育成支援対策推進法も成立した。」ということです。
 児童福祉法で『保育士や看護師、一定の研修を受けた人が自宅で乳幼児を数人預かる「保育ママ」』が増えても、肝心の企業が子育て支援に消極的では子どもは増えないでしょうね。また、そのような悪い状況の中での子育ては、あの元事務次官襲撃犯みたいな人間を増やす結果になる恐れが強いですね。
 子育てでは、特に乳児期から幼児期にかけて「母親環境」(母親と同様の愛情を注げるのであれば、母親以外でもよいみたいです。)が非常に大切とのことです。ところが、この時期や小学生や中学生の時期に親がしっかりと子どもを受け止めるゆとりがないと人格形成に悪い影響を与えます。前にも書いた「機能不全家族」を企業が作り出しているみたいなものですね。
 また、『7割の女性が第1子を産む際に、両立の難しさなどから仕事をやめてしまう現状』を改善することを目指してもいるというのですが、辞めて夫の収入だけで生活できる場合はまだしも、昨今の非正規雇用が増加している状況では「生むのを諦める」というほうになっていっているか、「できちゃった婚」になっているのが多いのでは。子どもの養育環境の改善に繋げるには、企業へのより強力な指導が必要でしょうね。
 子育てに必要な費用を国全体、国民全体(当然企業も入ります)で負担するという考え方がないと難しいでしょうね。それと、虐待ですが、まず、妊娠したら「母親、父親教室」や保健婦、児童相談所の職員などの事前訪問指導を徹底する必要があるでしょうね。人間は「学習」することによって「親」になり、子育てできるのです。今は、その学習機会が自分の育てられた環境しかない親が大部分になってきています。小中高校での学習の大事ですが、妊娠した段階からの学習というのも大切だと思います。よく観察すると親子げんかしているような親子でも子の行動は親とよく似ていますね。これぞ、「学習の成果」です。
 「児童虐待の深刻化」しているとあるのですが、前から結構あったと思います。虐待をうけて育ってきた子が親になって虐待をしているのですけど、以前と違って止める人がいなくなったためでは。虐待のない子育てを経験してこなかったからですね。そうはいっても、今、虐待されている子を救い出さないことにこの連鎖を断ち切ることができません。『「児童養護施設などでのよりきめ細やかなケアを実現するには、職員配置の見直しや施設の小規模化にも取り組む必要がある」』とともに、虐待されている子を見つけたら「通報する」義務化や児童相談所の職員が令状に基づいて家庭に立ち入ったり、強制的に児童を保護できる制度を作ったり、使いやすくする必要がありますね。そうすると、当然保護施設の充実もね。

2008年11月26日
「読み飛ばす勇気」と「立ち返る勇気」

 11月24日の日本経済新聞教育面の連載「挑む」にあった言葉です。見出しは「学習内容の理解とは」とあって、「読み飛ばす勇気も必要」とありました。
 学習を進めていく上で、その単元を理解するというのは必要なことですが、それに拘って、いちいち全てを理解しようとすると結局、理解が不十分になってしまうことがあるというのです。
 『勉強とは、高度な学習内容になるほど多の項目や分野を応用する場面が増えるため、知っている内容だけですべてが腑に落ちるわけではない。多くの知識が積み重なっていった後に、ふと振り返ると「あー、そんなことことだったんだ」と納得する瞬間が訪れるものだと思う。』と書かれています。
 そうだと思います。その分野の基礎事項でもいろいろ学習をしてからでないと理解できない部分やその項目のありがたみが判らないことはたくさんあります。その時は、取り敢えず、「活用できるようになっておく」というのでもよいのではとも思ったり増す。
 「読み飛ばす勇気」とは、取り敢えず活用できるようになっておくということで完全な理解は後回し(他の単元も学習してから)でもよいような部分に対してですね。活用できるかどうかは数学では問題演習で確かめてみるとかは絶対必要だと思います。あの有名な「集合論」は大学程度以上の数学を理解できるようになって理解できるものかもしれません。でも、「集合論」は現代数学の基礎ですね。化学でも「モル」の概念とか、物理の「運動方程式」や微積分の基礎的な部分になる「加速度、速度、移動距離」の関係も同様かもしれないですね。歴史も一つの地域だけやある年代だけではその歴史的意味を考えることはできないですね。
 「立ち返る勇気」は、ここでいう「読み飛ばし」してきた部分などや理解できたと思い込んでいた分野に対して、必要とあれば、復習することや今まで学習していない部分も学習することをを躊躇わないことだと思います。
 この2つを上手く活用することで学習の効率が上がる場合があると思います。ただ、「立ち返る勇気」は絶対に忘れないで下さい。

2008年11月24日
元次官襲撃の犯人について

 11月22日に『小泉毅容疑者(46)が「元事務次官を殺した」と出頭』しましたね。その動機が「34年前にペットが保健所で処分された・・・」ということだというのです。
 ただ、人を見かけで判断してはいけないのですけど、なにか「機能不全家族」で育った?と思われるのです。ニュースで父親がインタビューに答えていましたが、あの感じからは機能不全家族の父親とは思いにくいです。ただ、この関係の本によると「親が仕事とか入院とかで子どもとの関わりが正常にできない場合」も含まれるとか。また、親の愛情とかが十分でも本人に感受性がない場合も機能不全家族で育った場合と同じようになったりするというのです。
 仕事が長続きしていませんね。3年ぐらいで辞めている。これ、「人付き合い」で問題を抱え込んでしまうからでしょうね。「人付き合い」で疲れてしまうとか。そして、「34年前にペットが保健所で処分された・・・」というのが動機だとする怒りが恨みになって籠もってしまっている。これで、権威主義とかが重なると「アル中的体質」も持っているかも。
 まあ、自ら出頭してきたから、背後関係がないとしたら「ほぼ犯人」に間違いないでしょう。この容疑者の親には悪いのですが、「機能不全家族」とかの面からも調べてほしいですね。精神鑑定の必要はあまりないと思うのです。

2008年11月22日
妊娠中の喫煙の害

 11月19日にYahooで見つけたロイター配信の記事に「妊娠中の喫煙、子どもの動脈を損傷する可能性=研究」というのがありました。妊娠中の喫煙の害については出生時の低体重などいくつかの事例がすでに指摘されています。そのほか、知的な分野の発達が少し遅めになるとかありました。
 今回はオランダの若年層732人(平均年齢28歳)を対象にした研究だそうです。このうちの29%の母親が喫煙をしていたとか。
 「超音波検査で頚動脈の内壁の厚みを測ったところ、喫煙者から生まれた人は3%厚かった。動脈の内壁が厚いのは動脈硬化につながる兆候と指摘されている。」ということです。胎児にまで母親の喫煙の影響がでている一例ですね。
 今回のは母親自身の喫煙ですが、受動喫煙でもこのようなことが考えられます。また、喫煙している人自身も動脈の内壁が厚くなっているということを間接的に証明しているようなものですね。即ち、動脈硬化に非常に繋がりやすいとね。動脈硬化になると血栓で詰まったり、血管が破れたりしやすくなりますね。脳で切れたり、詰まったりすると死ぬ可能性もありますし、脳血管性認知症になったり、麻痺が残ったりで寝たきりになったりしますよ。心臓で詰まると心筋梗塞、死ぬ危険性が高いし、脳に送られる血液が止まったりして、こちらも重大なことが非常に起こりやすくなります。
 喫煙している方は血管損傷の危険を承知していて下さいね。そして、側にいる人の血管も傷つけていることを。ほかにもがんとかCOPDとかいろいろありますが、今回は動脈硬化からについてだけにします。

2008年11月20日
睡眠時間や起きて活動している時間帯について

 11月20日の日本経済新聞スポーツ面にある連載の豊田泰光氏の「チェンジアップ」が「よく打つ選手はよく眠る」という見出しで出ていました。
 「睡眠は大切だ。」と書かれてその根拠にしている事例もありました。1956年の日本シリーズでのことです。当時は移動手段として鉄道を使っていたというのです。この時の日本シリーズの対戦は巨人と西鉄でした。西鉄と巨人が同じ列車で移動したとき、西鉄は食堂車でお酒を飲み、巨人は飲まなかったとか。東京から福岡まですから「夜行」ですね。飲んだ西鉄は工夫もしているから車中でぐっすり、巨人は寝付けなかったろうというのです。勝てたというのです。今年の西武ライオンズの中村もどこでも寝れるとか。
 睡眠時間はある一定時間は必要ですね。それも熟睡できるということがです。眠りが浅いほど長時間の傾向があるかも。それともう一つ大事なことはいつ寝るかということですね。時間帯の問題です。はっきりいうと日没時間あたりから日の出時間あたりまで間がよいようですね。今みたいに夜間活動するようになったのは人類の歴史を見ても、つい最近のことです。生物としての歴史でみると、昼行性か夜行性のどちらかになってからと考えると恐竜絶滅あたりで昼行性になってきたとも考えられますね。
 それが、現在、昼夜を問わず活動するようになりました。からだの仕組みが追いついていないのが現状でしょうね。そうすると、いろいろな不調が出てきて当たり前です。その上、睡眠不足が重なるとミスも多くなりますね。
 コンビニでの電力消費の大きいものに冷蔵設備がありますね。よる閉店したとしても、これは電力を消費します。業界が主張してるようにエネルギー消費の面から考えると夜間閉店しても営業していても大きな違いはないかもしれません。でも、深夜は人間の本来の活動時間とは違い時間帯であるということです。それによる影響がどのように出るのかが心配です。コンビニを例に挙げましたが、他の深夜に営業している事業所(ファミレス等も含む)の従業員の健康管理などでいずれ大きな問題が出てくるかもしれませんね。

2008年11月18日
道路需要予測引き下げへ、国土交通省方針

 11月16日に日本経済新聞経済面に「道路需要の予測引き下げ 国交省方針、整備計画に影響」という見出しの記事が出ていました。
 漸く、人口減少社会に移行しつつあるということを渋々認めだしたのでしょうね。人口減少、経済規模縮小は税収の減少も意味しますから、そういう意味でも予算が減る時代に入るわけですね。今は、赤字を減らすとかで緊縮ですが、それだけではすまない時代になっていくことになります。
 住民のいないところに道路を造っても仕方がないですからね。高規格道路を造ったけど、住民の減少で一般道の走行車両が減って走行しやすくなり、高規格道路と大きな時間差がない状態になってしまったりとかする可能性が大きくなってきているということです。過剰設備を作ってしまうと後での維持管理が難しくなりますからね。それでなくても高度経済成長時代に作った道路橋や高架橋の維持管理、大規模補修の費用をどう賄うかが問題になりつつあります。
 道路は造り放しができないのです。ダムとかもですけどね。維持管理費用だけで道路予算が費やされる時代が遠からずやってきます。その時、国民全てがほどほどの一般道を利用し続けることができるようにするためにはどのようにすべきかを考える時がきていると思います。

2008年11月16日
重大な合併症のある糖尿病に関心を

 11月14日は「世界糖尿病デー」というのですね。Yahooで見つけた毎日新聞の記事によると『11月14日は、1921年に血糖値を調節するホルモン「インスリン」を発見したカナダ人医師、フレデリック・バンティングの誕生日。国連は06年、糖尿病対策に積極的に取り組む決議を採択し、この日を世界糖尿病デーと定めた。』ということです。
 2回目の今年は「子どもの糖尿病対策の推進」だということです。子どもの糖尿病の多くは遺伝的要因によるものです。ところが、近年、生活習慣病タイプが増加してきているというのです。
 糖尿病の予防はバランスのとれた食事、適度な運動ですかな。この「バランスのとれた食事」から外れてきているのが日本なのですね。昔は炭水化物主体に大豆タンパクや魚を食べていましたね。野菜もしっかりと摂取してました。ところが、近年、炭水化物の摂取量は減少してきており(これが米の消費量減の一番の理由かも)、また、牛肉などのタンパク質、脂肪の摂取量が増加してきました。肉の摂取量の増加と平行するような形で糖尿病が増加しているというのです。そして、糖尿病患者とその予備軍を含めると1800万人以上になるとか。
 子どもの糖尿病のうち、生活習慣病タイプは「バランスのとれていない食事」と「運動不足」が原因ですね。
 血糖値を調節するホルモン「インスリン」は血液中のグルコース(ブドウ糖)によって分泌促進されるだけではなく、アミノ酸や脂肪酸が血液中で増えることによっても分泌が促進されるというのです。炭水化物を摂取しなくても食事をすればインスリンは分泌されることになります。その時、グルコースが吸収されていなくても分泌されたインスリンの作用で血糖値が低下するのでは。すると、低血糖になりかける、やばいですね。慌てて、血糖値を上げるホルモンが多種類分泌されることになり、肝臓は相反する命令を同時に受けることになりますね。上げろという命令の方が多いのでインスリンの命令を無視するようになるのでは。インスリン抵抗性の糖尿病ですね。
 血糖値が高くなるというのは、インスリンに肝臓などが反応しなくなることで起こるのであって、「血糖値が高くなったから糖尿病になった」ではなく、「血糖値の調節ができなくなったから(糖尿病になったから)、その結果の症状として血糖値が高くなった」のでは。表面的な情報に惑わされないようにしましょう。
 それと、糖尿病になりやすくなりたかったら「喫煙を」ね。喫煙は糖尿病にも悪影響を与えます。歯周病は糖尿病を悪化させ、糖尿病は歯周病を悪化させます。喫煙は歯や歯茎に悪影響を与えます。喫煙は歯周病を悪化させます。喫煙は若くして入れ歯にもなれますよ。
 合併症ですが、血糖値の管理をせず放置すると必ず起こります。血管が脆くなるというのが一番かな。脳で起こったら、脳卒中などの危険が、脳血管性認知症とかもですが、死ぬことも。心臓では心筋梗塞、これも怖いですね。腎臓では慢性腎炎というか人工透析ですね。足とかの血管ですと、足を切断とか。目ですと網膜ですね、大人の失明原因のトップ独走中。そのほか沢山というのが合併症です。
「バランスのとれた食事」でも食べ過ぎはダメですよ。

2008年11月14日
大臣頑張って。ダム見直し、金子国交相「自ら主導」

 11月14日に朝日新聞のサイトで見つけた記事です。見出しは『ダム見直し、金子国交相「自ら主導」』でした。
 「大臣頑張って」というのは、過去にも「政治判断で計画中止」のはずの計画が亡霊のごとく再着工されようとしている例があるからですね。ダム計画が見直されて他の方法もしくは何もしないにしなければ意味がないですね。
 ダム建設というのはほとんどの場合、水没する地域で生活している人々のことがでてきますね。早明浦ダムでこのところ、毎年、水没した建物が見えるということが起こっています。それで、判るように「移住」ということですね。そこまでして、どれだけの利益が得られるのか。また、他に方法がないのか。建設経費の問題もありますね。
 日本の公共事業は需要見通しを水増しするというのが常套手段となってきました。それが、通用したのは人口も増加しながら経済成長をしていたときですね。
 ところが、今は人口減少に低成長(ここしばらくはマイナスかも)に省資源(節水)ですね。治水ではやはり自然林が一番よいのでは。そして、ダムではない河川整備でしょうね。
 国土交通省の事務方は当然公務員、すると予算確保が第一の人種でしょうか。そのために仕事を作り出すのですね。それが、この場合、各地のダム計画でしょうか。
 だから、大臣が本気でするのなら、お役人を含まないプロジェクトチームをつくって、その答申にお役人を従わせるようにしないと実効性は薄いでしょうね。まあ、プロジェクトチームの結果に従って起こることは政治の責任(お役人が従って誠実に働いた場合)、逆らった場合の責任はお役人でしょうか。政治に逆らったときはお役人に責任を取らせましょう。

2008年11月12日
国会での参考人質疑のニュースを聞いて、「歴史を鏡にできない人々」

 11月11日に参議院防衛委員会で参考人質疑がありましたね。前航空幕僚長に対して参考人質問をしていました。
 まあ、答弁の内容はその手の方面の論文と同じみたいなので省略しますが、感じたことは「帝国陸軍と同様の体質」ということかな。『「美化」することだけが士気を高めるということ。』
 日露戦争が日本軍がこの手法を大々的に取り入れた最初かなと思います。旅順攻撃の第4軍の作戦(近代要塞への突撃主体の攻撃)で多くの将兵が無駄死にしました。目を逸らさないでください。203高地の攻防でたくさんの将兵が死傷しましたね。その原因をつくったのはロシア軍に203高地の重要性を認識させる軽い攻撃を仕掛けたことにあるようです。そして、203高地も要塞化されました。将兵の勇敢さだけでは取れなかったはずです。大砲の威力が必要で実際使われています。正面攻撃はことごとく失敗し、そばの203高地に兵力を集中し、そして旅順のロシア軍を降伏させたのは第4軍の指揮官ではなく、直々に・・・が指揮した結果ですね。
 でも、大砲などの重火器の部分があとの記録では抜け落ちたような扱いだったのでしょう。突撃だけを美化するためにね。その結果が「突撃大好き帝国陸軍」となり、ノモンハンで死傷率70%以上になっても原因を考えず、口封じだけをしましたね。
 そして、元亀天正の頃の装備に毛の生えた程度の武器でアメリカに戦いを挑むということをしでかすとこまで突き進んだのでは。中国は内戦もあって弱っていましたし、仏印ベトナムとかマレイ半島とかインドネシアとかは支配国がヨーロッパでドイツと戦っていた隙を突いてような感じで支配地域広げていっただけですね。
 航空機とかよかったのですが、相手は改良しているのに初戦のときの勝利に酔いしれて実質的には改良しなかったですね。
 イギリスの戦艦を航空機で撃沈しながら、戦艦主体の艦隊編成を変えようとしなかった海軍。まあ、後で慌てて戦艦の予定を空母に変えたのがあったっけ。
 組織を強くするのは、犯罪行為は別にして「失敗」を隠さず表に出し、その失敗の原因を検証し、失敗を繰り返さない方策を考えることでは。犯罪行為は処罰対象ですね。
 この「歴史を鏡」とするための前提の一つが先の大戦では近隣諸国は「侵略された」と認識していることを認めることではないでしょうか。

2008年11月10日
オバマ氏、アメリカ大統領に当選

 11月4日に行われたアメリカ大統領選挙でオバマ氏がマケイン氏を破って当選しましたね。
 今回の選挙、共和党に不利な状況があった割には得票率では善戦していたとか。
 勝因の一つが金融危機でしょうね。ある識者が書いていた中に「温暖化対策に理解のなかったブッシュ政権が・・・」とか言うのがありました。前にも書きましたが簡単に言うと「温暖化対策放棄→エネルギーの浪費(自動車の燃費が悪いなど)→原油価格高騰→ガソリン高騰→燃費のよい自動車へあるいはガソリン代で他の消費減→アメリカ車販売低下あるいは他の販売減→販売店などの収入減→従業員の収入減→ローンの焦げ付き→住宅の売りの増加と買い手減少→売値の下落→住宅の担保価値の下落→担保価値を超える部分の返済困難→さらなる住宅の売りの増加→さらなる住宅の担保価値の下落→サブプライムローンの焦げ付き増加→住宅債券の証券化商品の評価額低下(優良債権部分も道連れ)→疑心案議でさらなる下落→金融機関の破綻相次ぐ→金融危機の拡大→世界同時株安→・・・」というような連鎖現象でしょう。
 ブッシュ政権の失政がこの金融危機の引き金になったということかな。今のアメリカには「金の亡者」が多くなっていたこともあるかもしれません。アメリカ自動車産業も金融やM&Aなどに走って開発能力がなくなってきてましたからね。フォードで新車を開発していたのはアメリカフォードではなく、ヨーロッパフォードですからね。そりゃ、原油高騰や金融危機がなくても崩壊する運命であったかもしれませんね。
 それと、イラク。アメリカ軍は正規軍同士の戦闘には強いですが、人民戦争には弱いですね。ベトナムで証明されているのに・・・。
 これらのツケをどのように処理をするのか、非常に難しい舵取りをオバマ新大統領はすることになるわけだと思います。オバマ新大統領独自の政策をどれだけ実行できるのでしょうか。前政権の尻ぬぐいに終わる危険性もある4年間になるかもしれませんね。

2008年11月8日
保育所数で民間が公立を上回る

 11月3日の日本経済新聞社会面に「保育所数、民間が公立を上回る 市町村、委託・譲渡でコスト減」という見出しの記事が出ていました。
 もともと、保育園は公立主体だったのですね。それが、時代の流れというか事情により民間の方が多くなった。民間事業者の中には熱心に子供のことを考えているところもたくさんありますね。公立の方も頑張っているところもありますが、どちらも問題を抱えているのが現状でしょう。ただ、民間での保育士の勤続年数は公立より短いようです。
 公立は「お役所」ですから、こちらの方の問題かな。保育士の勤務時間のこともあるのですが、保育時間の融通が利きにくいとかの面ですね。このことは他の業種でも見られる現象です。「子育て支援」という点から考えると子育て世代(子供のない人も含めて)について国は夜間就労規制とかを考える必要があるのでは。企業側から苦情が出てくると思いますが、少子化が日本の活力を損ねている現状を考えると子育てしやすいとともに、「子供の健全な成長」ということが非常に大事だと思います。それをアメリカなども含めて「金の亡者」は忘れているのでしょうね。
 民間の方はよい経営者のところは問題ないのですが、そうでないところで子供に対してであったり、保育師に対してで問題がよく出てきますね。これらに関して、行政はどうして経営側よりなのか。ですから、北関東のあの保育園の虐待、私の見るところでは「うやむや」に終わらせたという感じです。こどもの心の傷は一生消えないのです。
 本気で「子育てしやすい環境」を政府が目指しているとは思えません。保育所の経営主体はどちらでもよいのですが、そこで働く保育士が気持ちよく働けると言うことが子供にとって必要でしょうし、親が子供に関われる時間をとれるようにする必要もあり、かつ、生活できる収入を得ることのできる職場を確保するということに政府はもっと取り組むべきですね。工場の海外流出を傍観してきたツケも出てきていますね。
 「子育て世代」として20歳代から50歳代まで考えています。簡単にいうと人間の本来の活動時間に活動しようということです。

2008年11月6日
出産費用の標準額を公的負担にする政府方針

 11月3日にYahooで見つけた読売新聞配信の記事に「出産費の一時金、支払い不要に…政府方針」というのがありました。
 いまでも、出産の際の費用は健康保険から「出産一時金」として出産後に支給されていますが、それを直接医療機関に保険者から支払おうというものです。
 こうすると、親が一時費用を立て替える必要がなくなるという面と医療機関への未払い防止の一石二鳥になるというのです。
 この施策と『妊婦や胎児の健康状態をチェックする「妊婦健診」の無料化方針』とで妊娠出産に係わる費用が公費で賄えるようになると若い夫婦の金銭的負担も減るというのです。そうだと思います。でも、「できちゃった婚」などの場合、妊婦検診や出産については公費であっても、育児に係わる費用とか親の育児に対する考え方などを支援する制度を今以上に拡充する必要があるでしょうね。特に、子育てに係わる学習支援をね。当然、費用もですが。

2008年11月4日
「つぶれない企業教えて」というけれど

 11月1日にYahooで時事通信配信の『「つぶれない企業教えて」=採用内定取り消し相次ぐ−経済情勢悪化で学生に危機感』という記事を見つけました。内容は「世界的な金融危機など経済情勢の悪化で、大学生の企業への採用内定が取り消されるケースが相次いでいる。」ことから、採用取り消しや倒産の心配のない会社の見分け方を知りたいというものですね。
 まあ、厚かましい感じがします。それなら、より安定的な公務員になればと思います。こちらも昨今は以前より不安定になってきています。
 「つぶれない企業」とかが見分けられるのなら、どうして銀行が経営危機に陥ったりするのでしょうか。超巨大企業などはつぶれないと思います。というか、倒産させると影響が大きすぎてね。でも、その時は「リストラ」の嵐でしょうね。公務員でも地方公共団体では実際にリストラの嵐に見舞われたところがあります。国家公務員も風当たりがきつくなりつつあるので要注意かも。
 結局は、各個人の仕事上の能力によって、リストラとか倒産とかがあっても再就職がしやすい、しにくいとなっているでしょう。でも、今の企業の新卒の採用姿勢を見ていると人材のどこを見ているのか解らないところが多いですね。人材本位といいながら、出身大学で採用している感じのところが多いのでは。
 「つぶれない企業」を求めるなら、大手企業に、堅実性があって成長中の企業にですかな。皆、今でも集中しているかな。倒産しかけはどのように見分けるかは勉強すれば判るようになるとは思いますが、優良企業が噂だけでひっくり返るような時代ですからワケが判らないですね。
 それとも、医師免許でも取りますか。看護師も良さそうですが、病院の倒産が多くなってきているようです。薬剤師は供給が多くなってきたから・・・。

2008年11月2日
またまた、戯言が。「侵略国家はぬれぎぬ」という論文を出した自衛官更迭される

 10月31日にYahooで見つけた時事通信配信の記事に『「侵略国家はぬれぎぬ」=空幕長が懸賞論文で独自史観−日中戦争正当化、反発必至』というのがありました。
懸賞論文なので、審査担当がいるはずですね。最優秀に選んでいるところを見るとこの審査担当者の頭の中も想像できますね。
 これに取り上げようと思っているうちに、防衛大臣が「更迭」すると言明して「更迭」されましたね。
 日本とアメリカ、イギリスなどとの違いは「公文書」の扱いに端的に出ています。あちらは不利なのまで結構きちんと整理して保存しており、適切な年数経過後、公表されています。それで、日本との外交文書が公開されて、政府答弁との食い違いが指摘されて、騒動が時々、起こっていますね。
また、戦争等についての第三者が研究して報告する制度があるということです。
 日本では、例えば、日露戦争の戦争史を編纂した大佐は左遷されたとか。正直に書きすぎたということでしょうか。司馬遼太郎氏が「雑談 昭和への道」のなかで語られていました。
今回の騒動もこの延長線上の自衛隊(旧日本軍)の体質から来ている可能性が大きいですね。戦後、大人しくしているけど、気を緩めたら、あの天皇制を潰しかけた亡霊が出てきそうです。「臭いものに蓋」体質ですね。身内にとって都合の悪いことを隠し続けた結果が満州事変、日華事変、太平洋戦争へと続いていったのです。
「侵略」かどうかは、外国軍が入ってきた国が思うことです。国外に軍を派遣した方がいうことではないと考えています。第二次世界大戦での連合国軍とドイツ軍ではフランスにとって、侵略軍は「ドイツ」でしょうね。アメリカ軍もフランス国内で戦闘をしましたが、こちらは「解放軍」といまでも思っている可能性が高いですね。でも、日本の近隣諸国は今回のようなことが日本国内であると一斉に何らかの意思表示をして、あの戦争は侵略戦争だと思っていると声明を出しています。
 侵略をうけた側は1000年経っても忘れないと思うべきです。主催社の経営するホテルを利用するのは避けます。日本を潰したくないので。天皇制を守りたいので。