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諸々も言いたいこと
   
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1月分です。ほぼ隔日の追加にします。

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2008年1月31日
移民の受け入れで経済成長「労働力大移動」EUの取り組み

1月30日(水)放送のクローズアップ現代は「ヨーロッパからの“新しい風”【3】 “労働力大移動”成長への戦略」という題名で国境を越えていく労働力について放送されていました。
EUは2004年に域内の労働市場を自由化しました。その結果、東欧から西欧に多くの労働者が出稼ぎに行き、あるいは一家で移住することまで起こっています。ポーランドではEU加盟以来で100万人の労働者が国外に出て行ったというのです。
受け入れ側のイギリスでは、域内からの労働者を受け入れることで経済成長を持続発展させ、ポーランド側も仕送りなどをテコに経済発展しているということで走法にメリットがあるということです。
EUは、域内の調整制度があり、発展の遅れていたところへの助成制度もあり、それらを活用して共に発展していこうとしています。そこにあるのは中国やインド、アメリカに負けない国際競争力を持とうという意志だと思います。
それに引き替え、日本は最近、ますます「引き籠もり」の傾向が強くなってきているのでは。この「引き籠もり」は、国レベル、省庁レベル、地方公共団体問わず強まっているような気がします。
それが、「構造改革の停滞」となって現れていますね。
イギリスのある町では、地場産業の存続に出稼ぎ労働者を活用しており、定住して貰えるように町あげて対策をしているというのです。
日本は閉じすぎてはいませんか。もっと、門戸を開きましょう。

2008年1月29日
子育てには経験者の助言もほしい

1月28日の日本経済新聞教育面の「数字は語る」に「育児不安、強いほど体罰」というのが出ていました。
これは全国私立保育園連盟の2005年の調査でこのような傾向が鮮明にでたというのです。
詳しくは全国私立保育園連盟のホームページで。
どうして、「育児不安」が大きくなるのでしょうか。人間の子育ては「学習」なのです。「本能」では母乳を与えるぐらいしかできないのです。
すると、その「学習」を何時するのでしょうか。以前は3世代の大家族であったり、子だくさんなので家庭内や近所で「育児」の疑似体験があったり、経験者の助言を得やすかったりと考えられます。
ところは、現代は核家族、少子化で近所に子供がいなかったり、「学習の軽視」で学校での「家庭科」の学習ができていなかったりと悪条件がそろっていますね。
そして、偏った情報の鵜呑みや「標準値」(最近はこういわないかな)への拘り、一面的な比較(「進んでいる」とか)に対して、熟慮できなくなって焦りが出ている場合も多いようです。そして、「体罰」へと走ってしまうのでしょう。さらに、人間は育てられたように育てる傾向が強いですね。虐待を受けた親は子供を虐待してしまう確立が高いというのです。
そこで、適切な助言者と関わりやすい体制、公的相談体制の充実させ、子育て中の家族の横のつながりを構築できるように支援する必要がありますね。公共事業の前にね。全国私立保育園連盟の調査では「育児不安」も少子化の原因の一つになっているとのことです。少子化対策では、「産休」「育休」の充実は当然ですが、「育児不安」対策にも目を向ける必要があります。

2008年1月23日
障害者の雇用が進まぬ日本、健常者雇用で不当労働行為が減らない訳。

1月19日に日本経済新聞のサイトの「いきいき健康」の最新ニュースで見つけた「精神障害者の就労17%、身障者も半数満たず・厚労省調査」から思うことです。
「15〜64歳の精神障害者のうち、就労している人は17.3%にとどまることが、厚生労働省の障害者に関する実態調査で分かった。」ということです。身体障害者でも43%と半分に達していないとね。
どうしてでしょうか。女性の就労における差別が酷かったですが、最近は男女機会均等法とか女性のがんばりや経営者の意識か変化でそう目立たなくなりつつありますね。そうなってくると、障害者の就労問題が浮かび上がってくることにあるのかな。厚生労働省は5年ごとに調査しているということですが、世間の注目度が変わってきていると思います。
障害者の雇用については、女性を補助職にしか見なかったあの意識と基本的にはおなじタイプではと思います。活用しないから活用できない。それで、役に立たないと思いこんでいる経営者が多いためでしょうね。
その裏返しか、健常者では「不当労働行為」が減らないですね。あのトヨタでも残業の多くての「過労死」で従業員の遺族が労災認定を裁判で認めさせましたね。一部企業では本当に社長率先して残業をさせない取り組みを進めている所もありますが。
一時的な業績にのみ目がいって、長期的な業績で従業員を判断できなくなってところや非正規労働者の労働条件を劣悪な常態に放置していたりとかですね。これは、欧米みたいに日本の転職環境がよくないからでしょうね。
大手家電メーカーというか情報機器メーカーでもそこら中で起こっていて、今や「従業員を大切にする」というのは欧米企業の方がというような状況になりつつあります。これも、構造改革ができない政治情勢も影響しているのでしょう。

仕事の都合でしばらく休ませていただきます。ご了承ください。

2008年1月21日
大学入試センター試験終わる。

1月19日20日と2日間にわたるセンター試験が昨日終わりましたね。今年も問題の内容はよいのですが、利用のされ方に問題がありますね。どうして、基準点方式にして、あとは各大学の個別試験で合否を判定する京都大学の理学部などの方式をとらないのでしょうか。
今の状況は、どの段階でも順位がものをいっていますね。だから、学力のレベルはどうでもよいとはいいませんが、何人を合格させるかにあわせて最低点が出てきますね。
福島県立会津大学ができた当初は、外国人教授が絶対評価をして、4分の1ほど留年がでて、問題になったようです。その時、外国人教授は「できない学生を留年させてなぜ悪い」のか理解できなかったといいます。日本人の教員もつられて絶対評価をしたのかな。
このおかげで、会津大学の就職は非常によいものですね。学部の関係でちょっとコンピューター関係に偏っているので解りにくいです。児童生徒学生を鍛えるには「絶対評価」をうまく活用する必要があると思います。
それには、センター試験の基準点化をまず実施すべきだと考えます。それが、高校教育にもよい影響を与えるのでは。但し、大学進学希望者は私学希望者を含めて、最低でも5教科7科目受験でしょうね。基準点方式なら年に2回とかしてもいいですね。
まあ、共通一次で国公立大学の序列化が進みましたからね。入試に使う共通テストで、自己採点でほぼその得点が判明しているので、模試から推定するより確実ですね。
センター試験の得点に大きな割合を与えて合否を判定しているところは一目瞭然で最低点とか分布を模試の業者が調べることができる状況であるということを理解しているのでしょうか。
基準点方式ならセンター試験の実施に対して、おおらかに対応することもできると思います。今年も各地で少しトラブルがあったようですが、ニュース沙汰にはなりにくくなるのでは。受験生もカリカリせずに対応できるお思います。でも、トラブルはない方がいいですね。

2008年1月19日
コピー紙などの古紙率偽装、常態化

1月16日でしたか、日本製紙グループでの古紙率偽装が発覚して、18日には残りの大手4社王子製紙、三菱製紙、大王製紙、北越製紙も古紙率を偽装していたと発表、謝罪しました。
背景には、技術的問題がありますね。やはり、インクが完全に抜けないのでしょうか。そこに、日本人は不必要は白さを求める傾向があるので「技術的」というのが上げられたのかな。
それと、古紙の輸出ですかな。日本の古紙回収率は世界的に見ても非常に高いグループに属しています。その回収古紙を日本国内ですべて使うのではなく、20%ほど中国などに輸出しているのですね。あちらの方に売る方が輸送費を考えても儲かるからでしょうね。
これは、経済活動においての日本のアジアでの優位性が崩れつつある状況を反映しているのかもしれません。
再生紙での「環境に優しい製品」というイメージを維持するために古紙率を「グリーン購入法」基準値以上あるという偽装をしたのでしょう。どこも、他社も基準を満たしていないのではと思いつつ、1社だけ正直に古紙率を表示することで売れなくなることを心配した面もあるようです。
再生紙の購入量が古紙回収量を上回っているような感じですね。紙については「紙の使用量を減らす」というのが一番「環境に優しい」と思います。不必要な印刷やコピーをできるだけしないようにしましょう。

2008年1月17日
「気がつけば、置き去り日本」かな

1月13日の日本経済新聞朝刊に「中国、日本上回る44社・時価総額上位500社」という記事がでていました。たしか、時価総額トップ企業は中国企業だったです。
発展が著しい中国、ロシアなど新興国勢の存在感が一段と高まっているということですね。日本企業株を売って、中国などの新興国企業株を買う動きが広まっているようです。
サブプライムではアメリカ金融機関が大きな損失を出して低迷していますが、日本は別の理由かな。国内の改革遅れでしょうか。改革機運の後退も日本売りに拍車をかけているとか。
株の世界で、各国の証券取引所に上場している企業の時価総額合計で東京証券取引所はニューヨークはもちろんのこと、欧州の市場にも大きく引き離されているとか。取引に掛かる時間も遅れを取っています。
自由貿易協定でも、韓国などに負けていますね。「内向き思考」で「グローバル競争」の現実が見えていないのでしょうか。そして、土着の村型思考で現状維持にのみに執着している。その結果が、例えば、補助金漬けで自給率40%の農業でしょうか。
そういうのが積み重なって、停滞している間に抜かれていっているというのが現実でしょうね。教育の分野でも同様のことが起こりつつあるのでは。いや、起こっているのでは。
このままでは、縮小再生産の悪循環にはまるでしょうね。
打破するためには、さらなる改革を。まともな改革を。

2008年1月15日
OECD試行の大学別学力調査に日本も参加方針

1月13日に朝日新聞のサイトでこのテーマの記事を見つけました。記事の見出しは「大学別学力調査、日本も参加方針 OECD試行」でした。
大学での学習の評価についてですが、技術者教育では日本技術者認定制度(http://www.jabee.org/)というの以前からあります。これは、世界に通用する技術者教育のレベルに達しているかどうかを申請のあった大学の教育課程などを審査して認定する制度です。これとは別にOECDが調査しようということです。
対象分野として『工学、経済学、自然科学のほか、「批判的思考力」といった専攻分野を超えて高等教育で身につけるべき能力』も含む方向のようです。単なる日本的学習ではなかなか身に付きにくい能力が含まれていますね。
「批判的思考力」とはどのようなものなのでしょうね。試行調査を行われることによって、具体的なイメージが得られるでしょう。日本で欠けているのは「批判的」なものも見方かも。「皇帝」か「否定」の両極端になるような発想法では「批判的思考力」というのは身に付きませんね。
「思考力」とか「想像力」とかは、「確かな基礎学力」が基礎として必要です。この「確かな基礎学力」とは「暗記」するだけでは身に付きません。択一式問題でも身に付きにくいです。論述式は大分有効でしょうが、他者に誤解なく意図を伝えることができる能力があってこそでしょうね。ところで、この文はどうかな。まだ、解りにくい部分、誤解されやすい部分があると思います。適切な助言をいただければと思います。
これを機会に日本の大学教育の底上げに繋がれば期待します。

2008年1月13日
トヨタ過労死問題で遺族、豊田労基署に時間外労働に見合う年金要請

1月9日に朝日新聞のサイトで見つけた記事よりです。見出しは「トヨタ過労死問題 遺族、時間外労働に見合う年金要請」でした。
この過労死問題ですが、労働局では「労働災害」と認められなかったので、名古屋地方裁判所に提訴し、「労働災害」と認定され、国も控訴しなかった件です。
この認定があっても労働局は、遺族年金の計算の基礎として、『倒れる直前1カ月の時間外労働を、判決が認めた106時間45分ではなく当初労基署で認定した45時間35分をもとに計算。労基署は「トヨタが106時間45分の残業を認めて残業代を支払わない限り、年金には反映できない」としている』というのです。
ここにも、裁判所の判断を軽視する役所の体質が出ていますね。元来、労働局は労働者よりでなければならないと考えています。それが、このようなことをするから「不法労働行為」が一向に減らない原因ではと思います。
日本は、「弱気をくじき強気を助ける」風潮が強いので、その裏返しとしてドラマとかで「水戸黄門」や「暴れん坊将軍」などの番組に人気がでるのかもしれませんね。
舛添厚生労働相と面会して実情を訴えたということですから、大臣がどのような判断を示すか注目したいですね。最近、官僚寄りになってきているのかと思われることもありましたのでどうなることやら。
企業誘致等での補助金とか法人税の外国並みとかしても、「不法労働行為」を認めるわけにはいかないですね。

2008年1月11日
4つの習慣で14年長生き、英ケンブリッジ大の調査で判明・たばこ吸わずなど

1月9日に日本経済新聞のサイトの「いきいき健康」で見つけました。表題はその見出しとほぼ同一です。
ケンブリッジ大の研究チームが、イギリス南東部で45歳から79歳の健康な住民約20000人を対象にした調査で1993年から2006年までかけて死亡率と生活習慣との関係を解析しています。
健康調査は対象人数が多いほど、期間が長いほど正確になる傾向があります。これだけの多人数、長期間の調査はあまり例を見ないのでは。信憑性が非常に高いといえるわけですね。
その結果ですが「(1)喫煙しない(2)飲酒はワインなら1週間にグラス14杯まで(3)1日に最低こぶし5つ分程度の野菜、果物を取る(4)1 日30分ほどの軽い運動をする」という習慣ですね。「4つともこの習慣のある人と層でない人では、同年齢での病気による死亡率が大きく違い、習慣のある人の方が4分の1と低く、14年分の寿命に相当する」とわかったということです。
この習慣と最も関連するのが「心臓や血管など循環器系の病気」というのです。とすると喫煙者にとっては「心臓や血管など循環器系の病気」のリスクの方が癌より大きいのかもしれませんね。
周りの人の受動喫煙の害は「癌」が最大でしょう。よって、禁煙や分煙が求められているのです。喫煙者が癌とかになるのは自業自得ですが、非喫煙者への加害行動にもなるとこを忘れないでほしいです。
日本での健康情報での調査は多くの場合、数名とかですね。少し多くなって数十名。特に数名の場合の信憑性はどうなのかと思います。

2008年1月9日
自動車販売25年ぶりの低水準に下落から思うこと

2008年1月7日の日本自動車販売協会連合会の発表によると昨年より6.7%減少し、25年ぶりの低水準まで下落したということです。軽四輪車もということです。
まあ、総崩れということかな。自動車は輸出の割合が高いので国内販売の落ち込みを輸出で補うことができているようです。これが、輸出割合の低い業界で起これば、業界総崩れとなるでしょうね。
ところで、どうしてここまで落ち込んだのか。それも3年連続の落ち込みです。その理由はなになのでしょうか。
トヨタ自動車では、昨年新車を毎月一車種づつぐらい出し続けたということですが、そのトヨタも昨年より6.5%減なのですね。
理由として、少子高齢化が上げられていますね。自動車を始めて運転する20才代などの減少、この20才代の趣味の多様化というか、自動車の位置づけの変化ですね。それで、さらに需要が減少する。高齢者は運転を止めていく例が多く出てきますね。こちらでも需要が減少する。
少子化対策をしてこなかったツケがこんなところに出始めているようですね。結婚して子供ができたから自動車の購入というパターンも少子化では減りますね。
温暖化対策にはいいかもしれませんね。台数減と低燃費化でね。それと都会では公共交通機関利用が見直されてきているのも要因の一つだと上げられていました。自動車の維持費はよくよく考えると高いですからね。
それと利用年数の長期化もでしょうか。
子供服関係とかが、少子化の影響をもろに受けてきましたが、ついに一般成人対象の品目にもおよび始めた象徴的な例になる可能性があります。少子化対策に関心がなかったりした企業経営者はこの事態をどう受け止めているのでしょうか。やんわりと自らの首を絞めつつあるようですね。

2008年1月7日
情報を活用には「受け手も智恵が必要」

2008年1月6日付日本経済新聞「SUNDAY NIKKEI α」の健康面にある「健康情報 読み解く」というコラムで「受け手も智恵が必要」という見出しで東北大学公共政策大学院教授の坪野吉孝氏が書かれていました。
昨年の「あるある大辞典」での騒動ですね。その例から解説されています。捏造発覚の前の「納豆ダイエット」の件である記者が問い合わせてきたというのです。「納豆ダイエット」の信憑性についてですね。記者が疑問を持ったのは良いとは思うのですが、返事を「翌日」にといったということです。責任ある回答をするには1週間程度必要なことなので断ったということです。記者はどう考えていたのでしょうか。即答ができないこともあるというのに気がついていなかったのでしょうね。今は「即答」とか「即効性」をやたらと求めていますからね。その結果が、以前より悪くなったりしていることに気がついていないですね。
食生活と健康との関わりについては長期に渡る大規模な集団の追跡調査が欠かせないのです。それを少数で短期間で結果を求めようとするから「捏造」に走る原因にもなっているのでしょうか。
問題は受け手側も「即答」や「即効性」を求めすぎて、情報の信憑性を無視している、というか、信憑性を判断するために必要な「活用できる知識」や「智恵」を持っていないから「鵜呑み」してしまうのでしょうね。
これは、健康情報以外の情報でもよく見られることですね。「鵜呑み」にして「行動」する。調べようとしないのですね。
これは、日本人の国民性でしょうか。あの戦争に突入していった当時の軍部の上層部は当時の「エリート」ですね。ただ、自分らの記憶にあわない情報を無視していた。都合のよい情報のみ裏を取らずに取り込んでいたのですね。
情報を活用するためには「幅広い教養」が一番必要な基礎かもしれませんね。それも「活用できる智恵」ですね。
今、一番教育に欠けている点かもしれませんね。その結果、学習者は学習したことをよく忘れますね。

2008年1月5日
日本人にあるの?「サイエンスの心」

2008年1月7日新春特大号の日経ビジネスの有訓無訓に江崎玲於奈氏が「”サイエンスの心”が日本の限界打ち破る」という見出しでこの「サイエンスの心」について述べられています。
江崎氏のいう「サイエンスの心」とは「物事を論理的にとらえる思考力です。これは科学や技術に限った話ではなく、西洋の政治や経済、社会の隅々にまで多大な影響を及ぼしてきました。・・・」です。
「物事を論理的にとらえる思考力」ということですね。例として、太平洋戦争の時のことを取り上げられています。日本は「一億一心」とばかり、「勝利」のみを信じこんで)特に軍部)邁進した結果、負けましたね。しかし、西洋の二元論的思考では「勝ち」と「負け」の両方を想定し、勝つ方法だけではなく、時には「上手に負ける」ことも考えながら戦っていたというのです。
「物事を論理的にとらえる思考力」というのがなかったからということです。
物事の一面のみをみて、それを信じ込むというのが日本では幅をきかせていますね。「出る順・・・」とかいう参考書ですね。これが役に立つのはその分野全体が十分理解できてからだと思うのですが、「勉強は最小限」という意識の下では「出題されるのだけ覚えればよい」とばかり利用されているのでは。知識の細切れかが起こると理解できないし、忘れやすくなることに気がついていない。「学習」についての科学的考察のなさがなせる技ですね。まあ、「勉強とは暗記」という論理的考察のない思い込みがあるかぎり続きそうですね。
OECDの学力調査で世界トップクラスのフィンランドの授業時間数は世界的に見て少ない方でしょうね。日本と何が違うのでしょうか。この違いを理解するために必要なのが「物事を論理的にとらえる思考力」ですが、ちまたでは「授業時間数増」のみが声高に叫ばれてます。
帝国陸軍の中枢は「エリート」だったですね。それも海外の軍事情勢に「目を閉じていた」としか思えない行動をしています。「物事を論理的にとらえる思考力」を持ち合わせていなかったと見るべきでしょう。
「物事を論理的にとらえる思考力」を持っていないと、自らの行動で墓穴を掘ってしまうことが頻発することになると考えています。
企業経営だけではなく、いろいろな場面でいえることです。

2008年1月3日
まだだったの?「ファイザー日本法人、勤務中は全社員禁煙・治療薬の発売控え」

1月1日の日本経済新聞に出て記事よりです。「  」が見出しでした。
ファイザー日本法人は東京の本社だけが禁煙だったようですね。「08年中に飲む禁煙薬「バレニクリン」を発売する予定で、これに先立ち自ら禁煙を実践する。」というので全社的に実施することにしたというのです。営業要員も対象として、営業車のなかも禁煙にですけどね。製薬会社なのにいまごろ?という感じがしますね。アメリカ本社はどうなのでしょうか。記事には出ていませんでした。感じとしてはとうの昔に全社禁煙かな。
まあ、それでも多くの会社で「禁煙」や「分煙」が実施されていますね。それも、全社的に。製造ラインでは以前から禁煙状態に近かったり、消防法やその他の関係で火気厳禁で禁煙状態になっていたいですね。
JTは別にして、こちらは医薬品製造販売ですね。健康情報は十分にあるはずなのに「喫煙状態」の社員がいるというのは、社員教育の問題、学校教育の問題もあるとのでは。
教育というか、授業等で学んだことが実生活と結びついていないのですね。そりゃ、忘れますわ。理解していない単純暗記は忘れやすいですね。これは、日本全体としての問題も含んでいるということですね。
学力テストでは「順番」を一番気にする民族性。あの文部科学省の学力テストを低学力の所の状況を調査し底上げする対策に使うのではなく、別の使われ方がさせそうで心配です。そうすると、格差が拡大されることになるでしょうね。
ここは、ニコレットも扱っているのです。こちらも禁煙補助薬なのにね。こちらの健康情報はどう社内に伝えたのでしょうか。

2008年1月1日
未来のために不幸な過去の直視を

新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。
さて、昨年12月に福田総理が中国を訪問しましたね。北京大学で講演をされました。これは中国全土に中継されたということです。
その中で、日本と中国の間の歴史について、「不幸な時期を直視し、子孫に伝えていくことが我々の責務だ。過去を見据え、反省すべき点は反省する勇気と知恵があって、はじめて将来に誤りなきを期すことが可能になる」との認識を示されたというのです。これは、先月も書きましたが、ドイツの元大統領ヴァイツゼッカーの講演「荒れ野の40年」(1985年)のなかに「過去に対して目を閉ざす者は、未来に対しても目を閉ざす」という意味のことがありました。これと同様の意味だと思いたいです。
先月の沖縄戦についての訂正申請で自由民主党の一部議員が異議を唱えていたというような報道がありました。この議員の方々、「被害者は忘れない」ということを忘れているのでしょうか。この忘れっぽさが反感を買っていることに気がついていないようですね。
2008年をさらによくするためにも「未来のために不幸な過去の直視を」してほしいですね。