煙草をなくし、安全に暮らせる社会を創ろう(表紙に戻る

2004年4月30日
年金保険料の未納、未加入について
日本の年金制度を熟知している人は非常に少ないでしょうね。以前は、厚生年金や共済年金に加入すると国民年金は脱退をする。その逆の時は、厚生年金を脱退してそれぞれ一時金をもらっていた時代もあったと記憶しています。
その後、継続か一時金かを選ぶ時期もあったのでは。そして、国民年金を「基礎年金」としてすべての年金制度の基礎に持ってきたわけですね。昨年あたりから年金制度を渡り歩いた可能性のある人の調査が行われ、年金番号の統合がなされています。
その時期にもよるのですが、仕組みの周知徹底がされていないこともあって、「意図しない未加入」などを生じることになったと思います。いまでも、厚生年金や共済年金の加入者で国民年金も基礎年金として加入しているという意識のない人がいるような気がします。
このように複雑になったのは行政の怠慢です。あるいは、有利な制度を温存したいというか、不利な制度のほうの改善を先にせずに統合というか全体改革を避けて、小手先の改革に終始してきた結果では。
障害年金についても「国民年金」など公的年金制度に加入を義務づけておきながら、学生を任意加入にして、多くの未年金者を生み出してきましたね。制度の周知徹底がなされていないからでは。今でも、されていないことによるトラブルが絶えませんね。
行政の間違いによって給付が多くなったときは、取り返し、少なくなったときは「請求していないから」と切り捨てている。でも、どれだけ、加入者に説明しているのですか。ミスが起こる原因を追及して改善を要求すべきなのに、マスコミの論調は疑問に思うようなものが多いです。
マスコミ関係者で勉強不足な人の再教育も必要ですね。

2004年4月29日
「みどりの日」より思うこと
元々は、昭和天皇の誕生日でしたね。明治天皇の誕生日は11月3日ですね。
昭和20年までは、11月3日を明治節といっていたと思います。同様に今日もしたかった人たちがいるのですね。
ところで、どうして大日本帝国憲法を変えなければならないことになったについての反省がうやむやのままですね。
いろいろ事があったとき、それがよくないときは出来るだけ早く検証、反省してよい方向に変える必要がありますね。
どの国でも多かれ少なかれ失敗隠しをしていますが、主要国といわれる国で、日本ほど隠しているというか、忘れっぽい国はほかにはないですね。
そして、検証もされずに目立つことが、あるいは都合の悪いことを誤魔化すために「思いこみ」をよくしています。土地神話なんて戦後だけらしいですし、終身雇用も一流企業では欧米もしていたようですね。
「思いこみ」というか何かが日本を戦争に駆りたて、近隣諸国や自国民に多大な損害を与え、昭和天皇には「死」まで覚悟させるような事になったのだと思います。
「歴史」から真摯に学びましょう。天皇制をつぶさないためにも。

2004年4月28日
過去の滅んだ国や組織に見られる傾向?
その時の権力者ヤ巨大な組織には口をつぐみ、手厳しい反撃はないと思われるところに攻撃を仕掛け、価値観の押しつけをおこなったところが多いかな。
日本でもありましたね。「非国民」という言葉で。そして危うく天皇制も失うとこでしたね。異質な考え方を互いに尊重し合う。そして、より良い社会を作るためにはどうすればよいのか。科学の分野でも異質な研究者が世紀の大発見などしてますね。
中村教授の青色ダイオードの発明、東芝のフラッシュメモリーなどは研究のとき、企業から妨害みたいなことを受けたらしいですね。IBMなどの研究所から多くの重要な発明があったのもいろいろな考え方の研究を受け入れていたかららしいです。
韓国と北朝鮮の差は、異質な分子に対する扱いの違いでは。台湾と中国ですね。ソ連のとき、停滞していたロシアが混乱から抜けてきて発展中ですね。ソ連のとき、異質は排除でしたね。
異質な考え方を受け入れられる社会を日本も目指す必要があると思います。イラクでの人質事件の被害者パッシングを見ているとね。政府経費は政府が支出を決めて使ったのだから政府を批判してほしいですね。
第二次世界大戦の出征のときに「生きて帰ってこい」という家族を「非国民」呼ばわりしていたのと同じよな感じを受けました。
「チップス先生 さようなら」(イギリスの全寮制学校の教師をテーマにした映画)の中で第一次世界大戦のとき、イギリスの将軍がチップス先生に「次代の立派な青年を育ててくれてありがとう」といったとき、チップス先生は独り言で「明日が決して来ないことを(never come)」と言っていました。第二次世界大戦直前の映画です。

2004年4月27日
ダイムラーの三菱自動車支援打ち切りで思うこと
ドイツの自動車メーカーの企業倫理からすると、三菱自動車はとんでもないことをしていたわけですね。ダイムラーの社長は世界戦略から三菱のトラックやバスでの拠点的に考えていてこちらは分社化ずみですね。ドイツの株主がその傷ついた企業価値に対して拒否をしたためかなと思います。
今、世界的に「企業倫理」が厳しく言われていますね。それでも、三菱自動車の反応は鈍いと言うよりユーザーを騙し続けたという感じの対応に終始していましたね。ドイツ人の社長になって漸く認めた。こんな感じです。どこかの官庁と同じですね。大臣が替わったの漸く認めたというとです。
そこに金額的問題もあって支援打ち切りになったのでは思います。今は、ネット等でも情報があっという間に広がってしまうことがあります。間違った憶測情報で酷いめにあった銀行がありました。アフターサービスでしたか、それで謝罪した電気メーカーもありましたね。
情報に蓋ができなくなりつつあります。一度地に落ちたイメージを引きずっている企業を支援するリスクを大きく見た結果、今回の打ち切りになったのかなと思っています。

2004年4月26日
昨日の日経、健康面「糖は脳の元気の素」より
糖についてです。細胞にとって一番効率的なエネルギー源は「グルコース(ブドウ糖)」です。そして、神経細胞はグルコースのみをエネルギー源にしています。
他の細胞は脂肪酸を使うこともあります。特に骨格筋は安静時には「脂肪酸」を利用しています。運動時は効率のよいグルコースを使います。消耗性の運動は、筋肉や大事な骨をも消耗しますので注意してくださいね。
炭水化物を摂取しないとどうなるか。仕方がないので肝臓でタンパク質よりグルコースを作っています。からだの科学の「糖尿病2001」によりますといくつかの種類のアミノ酸(これが繋がったのがタンパク質)は単独でもインスリンの分泌を開始させる力があるそうです。グルコース量がぼちぼちでも血液中のアミノ酸量が増加するとインスリンが増加して血液中のグルコース量が減少する。するとグルコース量を増やすように命令するホルモンが分泌される。肝臓はたまったものではないですね。肝臓がインスリンに対して鈍くなる(インスリン抵抗性)可能性が高いですね。
脂肪も血液中にグルコースがあるとアミノ酸と同様にインスリン分泌を促進するそうです。
糖尿病患者が日本で増加し始めたのは「肉食」が多くなってきた時期と合致するそうです。酒飲みに糖尿病患者が多いですね。
肥満は、脂肪細胞が血液中のインスリン量を感知して、量が多いときは脂肪を盛んに合成し出口をしめ、少ないと合成を控え脂肪酸を血液中に出すそうです。「水を飲んでも」という人は脂肪細胞の感受性が高いためらしいです。
日本人は、炭水化物主体の食事で運動と組み合わせるとよい遺伝子を多く持つ民族かなと思います。アメリカに移住した日系人の糖尿病患者の割合はその出身地域の2倍にもなっています。
但し、どのような食事も多すぎたり少なすぎたりするのは体によくありませんけどね。
細胞に活力を与えるには「グルコース」が一番のようです。ですから、ストレス緩和、疲労回復にも役に立つわけですね。

2004年4月25日
本日の日経、健康面「はつらつ養生訓」より
「わかきときより」と「心掛けは早くから」の2つの見出しがありました。
その例を3つ挙げられていました。
まず、骨です。これは普通は40歳頃がピークになりその後は密度が減少していきます。特に女性では骨量を維持する作用を持つ女性ホルモンが閉経以後急激に減少するのでそれに合わせて骨量も減少する。若いときから運動に心がけ、カルシウムなどの十分に取り増やす努力をしていれば、骨粗鬆症までは悪くはならないとことです。
いま、巷で流行っているダイエットは、骨量、筋肉ともに減少させるものが多いですね。リバンドの大きいダイエットは、骨量は確実に減少しているはずです。骨を作るためには筋肉をうまく鍛える必要があります。消耗性の運動では骨は痛みます。
次が未成年の喫煙、これは習慣性がありますし、先週の日曜のところに書かせていただいたのを見てください。
塩分の取りすぎ、これも子供の頃より薄味にならすとよいのです。まあ、大体喫煙者は味覚が麻痺するので濃い味が好きみたいですね。食べ物はそれぞれ味を持っています。調味料はそれを引き立てるためのはずですね。濃い味付けは調味料の味で食事していて本来の食べ物の味ではないと思います。
あるところに聞いた話ですが、味覚は小学生ぐらいまでに基礎が作られるらしいですね。

2004年4月24日
日経ビジネス2004.4.26号「有訓無訓」より
今号は、広中平祐氏です。ハーバード大学留学中の出来事から次のような表題を付けられています。「ベテランが陥る罠 若い芽を摘むその一言」というものです。
ご自身の経験から、秀才ばかりでは成り立たない。元気のいい”落ちこぼれ”が時々思いもよらない大きな仕事を成し遂げることがあるとね。でも、ベテランの一言で若い人の芽を摘んでいることがよくある。
「経験とか知識というものは恐いものです。発想の『壁』を作ってしまい、自由な考え方ができなくなってしまう。自分で気がつかないうちにだんだん周りが見えなくなっていき、若い芽を摘んでしまう。ベテランが絶対にやってはいけないことです。」と書かれています。
広中氏の言われている「壁」は、養老氏の「壁」と同様のものでは。私は、このような「壁」を持たないように勉強をしていきたいのですが、すでに相当持っているような気がします。この手の「壁」は本人には気づきにくいものですね。

2004年4月23日
諸々の言いたいこと、お休み
済みません。今日は北京オリンピックの「禁煙」のことについて書こうかと思いましたが野暮用があったので休ませていただきます。
現在の状況がわからないのでどの程度かについては見当がつかないです。分煙程度であったのならという前提です。オリンピックは漸く全面禁煙になるようです。遅すぎやしませんかね。

2004年4月22日
諸々の言いたいこと、お休み
済みません。今日も急な仕事が入りました。休ませていただきます。

2004年4月21日
諸々の言いたいこと、お休み
済みません。急な仕事が入りました。休ませていただきます。

2004年4月20日
本日の日経、社会面の『「痴呆」呼称を変更』より
この「痴呆」という漢字はどちらも蔑視的な意味合いをふくむので変更の方向で厚生労働相も指示を出したとありました。
「成人病」→「生活習慣病」などいくつかありましたね。より良い表現に変えるのは良いことだと思います。
そこで「糖尿病」も名称の変更を考えて欲しいですね。日本人では、肉食を多くする人のほうが良くなっています。ところが一般の人はその名称から「誤解」をしてしまっている場合が非常に多いですね。
このほかにも「誤解」を生むような表現があれば、長年使われていようが内容のわかる適切な表現に改めるべきだと思います。
多くの人にわかる適切な名称を考えて欲しいですね。

2004年4月19日
本日の日経、「ひお・ピープル」面の「私の苦笑い」より
今回は、ファーストトリテイリング会長の柳井正氏です。大見出しが「大やけどしない失敗 歓迎」といものです。
いろいろな失敗例が出ていました。最後のほうに「必要なのはその時の失敗を次の成功の糧にする姿勢だろう。」とありました。
失敗を恐れて何もしない者より「論より実践」と行動するほうがよいのです。でも、失敗したとき、それを次に生かし姿勢が必要であるということかな。そのためには「失敗体験」が必要ということですね。
ただし、大やけどをすると立ち直れない場合が起こりますね。それで「大やけどしない失敗 歓迎」という見出しになったのだと思います。
今の日本は失敗を極度に恐れてませんか。それは、「敗者復活」の制度というか土壌がないためでは。失敗体験を適度に積むことによって大きな失敗は避けられるようになると思います。

2004年4月18日
本日の日経、健康面「はつらつ養生訓」より
『たばこ「損多し」』とあります。がんの要因であることは知られているのですが、そのほかについても書かれています。
喫煙は心拍数を増加(ニコチンや一酸化炭素などの作用)させ、不整脈を誘発するとか。末梢血管を収縮(ニコチンの作用)させて心臓の負担を増加させ、心臓病の要因になるとか。
その他も書いてありました。喫煙は老化にもかかわっています。皮膚の老化を促進し、顔のしわが増える。老化に伴う脳の萎縮も促進することも報告されている。
喫煙でやせることで女性の喫煙率が高まっているそうです。ところが、たばこによって体重は減るものの、男性ホルモンを優位にさせ、おなかに脂肪がたまるようになるとのこと。ウエストラインが崩れますね。そこで無理なダイエットをすると体を壊します。
骨粗鬆症も要注意。こちらも他にもあります。
以上は喫煙者だけの話ですが、煙が出ますね。それで、周りに重大な被害を与えていることを喫煙者は忘れないでほしいですね。どこに受動喫煙で被害を受けた者がいるか判らないはずです。非喫煙者のいる場合は当然ですが、不特定者がいる可能性のあるところでは吸わないようにしてください。

2004年4月17日
養老孟司氏の本より2004年4月18日
本日の日経、健康面「はつらつ養生訓」より
『たばこ「損多し」』とあります。がんの要因であることは知られているのですが、そのほかについても書かれています。
喫煙は心拍数を増加(ニコチンや一酸化炭素などの作用)させ、不整脈を誘発するとか。末梢血管を収縮(ニコチンの作用)させて心臓の負担を増加させ、心臓病の要因になるとか。
その他も書いてありました。喫煙は老化にもかかわっています。皮膚の老化を促進し、顔のしわが増える。老化に伴う脳の萎縮も促進することも報告されている。
喫煙でやせることで女性の喫煙率が高まっているそうです。ところが、たばこによって体重は減るものの、男性ホルモンを優位にさせ、おなかに脂肪がたまるようになるとのこと。ウエストラインが崩れますね。そこで無理なダイエットをすると体を壊します。
骨粗鬆症も要注意。こちらも他にもあります。
以上は喫煙者だけの話ですが、煙が出ますね。それで、周りに重大な被害を与えていることを喫煙者は忘れないでほしいですね。どこに受動喫煙で被害を受けた者がいるか判らないはずです。非喫煙者のいる場合は当然ですが、不特定者がいる可能性のあるところでは吸わないようにしてください。

今日、「死の壁」という本を買いました。その冒頭に「バカの壁」について書かれていました。
取材がたくさんあったそうです。養老氏が「身体を使え」と書かれていたので、「どのようにしたらよいか」とかいう質問がたくさんあったそうです。
「身体」は各人少しづつ違いがありますね。だから、共通の「これ」というのはないのです。各自で少しづつ違った「答」を見つけるしかないのですが、どこかに共通の「答」があると思いこんでいるのでしょうね。
これなど、学校教育で、「答」を丸暗記させてきた報いかな。世の中、共通の「答」のないことがたくさんありますね。「子育て」など、その筆頭では。
進学でも、いろいろ調べても入学してみないと解らない部分というものがあります。「よい」と思っていてもよくなかったり、その逆であったり、思っていたとおりのこともあったりですね。
だから、「自分でいろいろな情報を集め、自分でその価値判断をして、自分でそれらを総合的に考えて結論を下す。」ということが必要なのですね。そのためには、どのようなことをすれば良いのか、各自で考えましょう。

2004年4月16日
言いたいこと、おやすみ。
忙しかったので休みます。済みません。

2004年4月15日
本日の日経、文化面「交遊抄」より
今日は、横浜ゴムの社長さんで大学時代の恩師についてでした。
そこでは、新人に過酷な小論文修行が課せられたそうです。経済学で毎週違うテーマで1週間で仕上げることが求められ、徹夜することもしょっちゅうであった様です。できが悪いと「再提出」「再々提出」となるが期限の延長はなかったの事。
内容的には、論旨がしっかりしていること、大きな内容や分析を本質を外さずコンパクトにまとめることが要求されたそうです。その結果、経済学の基礎知識が習得できたと感想を述べられてます。
結局は、自分の頭で考え、他の人に読んでもらって批評をしてもらい、また考えて書き直すということがものごとを理解するうえで重要であるということです。
ところが、今の教育と来たら、この手の訓練をどこまでしているのか疑問ですね。
覚えるということにのみ、力が入っているような気がします。大学や高校でこのような訓練をしているところもあると思うのですが、そう多くはないのでは。普通の人間は、この手の訓練を受けたことがない場合、指導はできないと思います。
総合学習の不安点にもなります。

2004年4月14日
本日の日経、社会面「傷害年金 さかのぼり減額違法」より
障害年金を受給していた男性に対して、厚生年金の加入期間に誤りがあったとして支給開始時点まで遡り、返還させていたことについての判決です。
このミスは、国のミスでしょうね。受給者のミスではないはずです。国が確認を怠っていたためでしょうね。同じような国のミスで逆の場合、判明時点からの増額ですな。減額で遡るのなら、増額も遡ってほしいですね。
このような減額をするのであれば、受給資格を国の責任で調べ申請が無くても給付を開始してほしいですね。今の年金は申請を忘れると受給できなくなるはずです。
国会議員は、ギリギリの生活をしている方が安心して生活でき、就職などが出来るような制度を作ってほしいですね。

2004年4月13日
本日の日経、国際面「曲がり角の大学 C」より
今回は中国についてです。中国は現在、大学への進学率は17%ぐらいだそうです。経済成長を続ける今の状況では就職口に不足はないはずですが、ミスマッチによって相当苦労してるようです。
アメリカ留学の経験のある中国人からみると、中国の教育は「知識詰め込みと試験対策が主。問題を見つけて解決する力を養う教育ではない。」と感じるそうです。日本も似たようなものでは。どちらも儒教、科挙(知識試験で選抜)みたいなところですからね。
まあ、中国のほうが「英才教育(飛び級)」とかもしていますので、現状からの脱却は早いと思います。日本は「浮きこぼれ」もつくっていますからね。中国の「英才教育」組の多くが、アメリカなどで活躍しています。そのような人材が大量に帰国すれば、大学教育の現場にも影響を与えると思います。
ところが、日本は、なぜか従前の考え方のまま、制度だけをいじろうとするからギクシャクするだと思います。

2004年4月12日
司馬遼太郎氏の講演集より
昨年より司馬遼太郎の講演集が文庫になって発売されています。
それの第1巻をを読んでいて「雑談 昭和への道」にもあった話を読みました。
戦争末期に司馬遼太郎氏の所属する部隊(戦車隊)は北関東にいたそうです。アメリカ軍上陸のときには南下して首都を防衛するのが役目だったそうです。
軍の高官が来たとき、誰かが「上陸があったら避難民が道路にあふれていると思うので交通整理等するのですか」と聞いたところ、高官は「轢き殺せ」と応えたそうです。
この時の軍部の上層部の感覚を現していると思いました。国は「国民」があってこそ存在できるのに、軍を支えているのも実質は国民ですね。それを忘れてというか、遊離した状態の思考になって、現実が判らなくなっていたのですね。
どうして、このような状態になったのか言うことを検証する必要が絶対に必要だと思います。
今の官僚もこれと類似する部分があるように思います。

2004年4月11日
昨日の日経教育面の連載「数字は語る」より
東京大学の学部卒業後の進路についてのアンケートの結果が出ていました。
理科系の大学院進学希望が64.1%で”常識化”している。これは、理系では学部だけでは十分な能力が身につかないためでもあるが、大学院進学理由(2つまで選択)をみたとき、気になったのは「社会にでたくない」というのが18.2%もいるということである。
これは、実社会での関りを極端に減らした勉強や親子関係の問題があるのかな。
私など、大学受験の時から相談はするけど一人で手続きやその他をしました。入学式や卒業式には親は来ませんでしたし、大学生にもなって親が来るのを不思議に思っていました。
今は、子離れできない親が多いようですね。すると、子も親離れできない?→社会に出たくない。という考え方もでてきますね。
普通は、親のほうが先に死ぬのです。子が後に残されます。自立させるための方策を考えよう。フリーターの増えている理由の一つのように思います。

2004年4月10日
日の丸、君が代について思うこと
日の丸、君が代でいまだごたごたするのは、日露戦争から昭和20年まで、特に後の15年戦争についての反省というか歴史の検証ですね、それが全くなされていないのに等しい状態であるということからきていると考えています。
国旗に罪はないのです。その旗の掲げて行なった戦争ですね。それが、どのようなことから開始され、日本国内外でどのようなことが行われて来たのか。その結果、何が残ったのか。
相変わらず、「臭いものに蓋」式に逃げていますね。君が代でも同様だと思います。
ドイツの軍隊、戦闘部隊、治安維持部隊としてコソボなどに派遣されていますね。これは第二次世界大戦に対する国内での取り組みの結果、近隣諸国とのわだかまりが非常に少なくなったことによって実現し、ヨーロッパで真の主要国になりましたね。
どこかの知事が何か言っていますが、しっかりと反省してほしいですね。それが、日本の継続的な発展の道だと思います。アジア諸国と日本の関係は、今のところ、経済力で日本が優位のあいだは今のような戦争に対しての取り組みでも付き合ってくれていますが、どうなることやら。
貿易輸入額で中国が日本を抜きましたね。中国がアジアで第一の経済大国になるのは時間の問題だと思います。その他の国々も発展してます。
ドイツのように周辺諸国と本当に良い関係になるように「歴史」などに取り組めるようになったら、ごたごたなど起こらなくなると思います。

2004年4月9日
アルカイダなどのテロと一向一揆などから思うこと
時代が違いますので、簡単には比較できないと思います。
まあ、どちらも殉教の精神は凄いですね。ということは、信仰が第一であるということです。
日本は織田信長が行なった一向一揆というか石山本願寺との戦い、比叡山の焼き討ちなどで宗教と政治の関係で政治のほうが優位にたったのでは。
イギリスでは、イギリス国教会の成立でかな。ヨーロッパでイギリスの近代化が一番早かったですね。宗教と政治との関係で見るとイギリスがもっとも早く王権のほうが上になったためと思っています。
イスラム社会では、信仰が絶対ですね。戦国時代の一向宗も信仰第一であったと思います。
現在の話だけでみると、契約(法秩序)優先の文明と信仰第一の文明との摩擦でどちらかというと押されているほうが「テロ」という手段を使っていると思います。
西洋社会でいう「近代化」というのは信仰の自由は認められていますが法のほうを優先することによって達成されるものです。その軋轢がいろいろな形で出てきているのだと思います。
歴代のアメリカ大統領の中で比べてみると今の大統領、ヘマしましたね。私の希望としては「落選」してほしい。
それと日本の「八百万の神々」の考え方、一神教の過激派からみたら許せないでしょうね。
でも、人質をとるというのは許せないことです。即時解放されることを求めたいです。

2004年4月8日
昨日の靖国神社参拝に対する判決より思うこと
靖国神社の成り立ちとかその後の様子を調べてみたいですね。
ただ、日清戦争のころはそうでもなかったようです。日露戦争やその後になるほど「靖国神社」というのが大きくなってきているように思います。
日露戦争ですが、日本が何とか勝てたのは日本人の勇敢さもありますが、兵器の水準が当時の世界最先端でした。そして、多くの戦場での大砲などの重火器の数でロシアと同じか上まわっていました。
海軍では、日本はこの戦争に備えて最新鋭艦を増強していました。陸軍も海軍も最新兵器を持っていたわけです。
ところが、第4軍が旅順要塞に対して「突撃」をくり返し、多くの将兵が亡くなりました。海軍が203高地の重要性をいっても聞かず、逆に少し攻撃したことによってロシアがその重要性に気づき、要塞化してしまいました。
その結果、陸軍も海軍も損害、苦労が続くわけです。
それでも、この第4軍の司令官と参謀長は出世していますね。日露戦争を長引かせる原因を作っているのです。でも、この件に関して、何ら反省も調査もされていないのでしょうね。それどころか、出世させたということはこの失敗を誤魔化す必要があるわけです。出てきたのが「爆弾三勇士」などではないかと思っています。
軍にとって、何かつごうが悪くなりそうになると「軍神」を作り上げたのではと思います。
日本の陸軍は世界一という思いこみなどもあって、満州、中国と入っていって果ては「大日本帝国憲法」を潰すことになる太平洋戦争に突入していったと思っています。
ノモンハン事件についての司馬遼太郎氏の話で日本軍は「織田信長時代の兵器に毛がはえた程度」とまで言われています。
後になるほど、特に軍部の靖国神社に対する思い入れが凄いですね。
日露戦争から昭和初期にかけて、自分で調べたこともあるのですが精神衛生上非常に悪かったです。自滅の道のように感じてしまいました。
未来に対する「糧」となるような歴史認識が欠けているのが日本の現状かなという感じがします。

2004年4月7日
本日の日経、社説「三菱自動車の経営危機は一体感の欠如」より
本文では、経営陣と従業員の間の関係を問題にしていたが、この中にある「隠蔽体質」のほうが問題では。日本人に多く見られることでは。官僚機構の隠蔽体質も改善される気配が見られない。
公的な書類や企業などの私的な書類などの保管義務の徹底とアメリカのように何年かたてば「公開」を必ずするということをする必要がある。
アメリカでは、外交文書も30年でしたか。もっと長かったかな?イギリスのブレア政権のイラク介入についてもいろいろありましたね。これも「公開」が原則となっていることから、国民が知ることが出来たわけです。
ところが、日本では「秘」はいつまでも「秘」。児童生徒の個人情報を積極的にはその本人にも知らせていないですね。他人へは「永久非公開」でよい書類もありますが、普通の行政の文書や外交文書などは年数にバラツキがあっても公開されるべきである。
外交に関しては、アメリカの公文書館からよく漏れてきますね。隠すから辻褄合わせの為、さらに泥沼化することが多いと思います。
政府の活動や企業の活動などはその情報をしかるべき時期に「公開」するべきである。

2004年4月6日
昨日の日経一面の連載「増える採用」より
最近の採用数増加の背景には、景気の回復よりも「採っても採っても若手社員が次々に辞めていく。」という現実があるようです。
2000年3月卒業組が入社3年後までに離職した比率は中卒73.0%、高卒50.3%、大卒36.5%といずれも過去最高を更新したとのことです。
今は、昔と違って「合わない」となると簡単に辞めるようです。一つの原因として「企業と学生のミスマッチ」というものです。
採用・就職時に重視することで「やりたい仕事ができる」を挙げたのは企業の37.6%に対し、学生は77.0%。終身雇用に幻想を持たなくなった学生は無理してやる仕事より「自分探し」を重視するからとありました。
企業の採用姿勢に問題もあるので改革に乗り出しているところの例が出てました。普通のインターンシップのほかに「ワンデーインターンシップ」とか「お試し」派遣とかなどです。
もう一つは、教育の問題。最近、中学校で1週間ほど企業体験ができる制度が全国的に広まってきてますね。大学教育の程度の問題もあるかな。企業の採用活動の時期を卒業後にできないのかな。卒業論文は、受け身でない活動ですから指導よろしければ、積極性、責任感、コミュニケーション能力、論理構成力などを養うことができるはずです。もっと自分を見つめることができると思います。その大事な時期を就職活動で邪魔をしているのですから。

2004年4月5日
本日の日経社会面の連載「サラリーマン」より
きょうは第550話で「破綻からの再出発」です。大阪府が教員採用で社会人枠に合格した先生のことがありました。勤め先の銀行が破綻して教師に転身した経験をもとに「失敗」の教訓を伝えたいと頑張られています。
でも、今の教育は児童生徒に経験させても良い程度の失敗もさせないようにしているのでは思います。自身の失敗経験、そしてそれを乗り越えてきた経験があれば社会人から転身された先生の話ももっと生かされるのでは。
後半分は「教員も意識改革」です。会社でも変化を嫌うところが多いようですが、どの組織も基本的には変化を嫌うのは同じ。企業から転身してきた校長が「変化を成し遂げた達成感は組織が味わうもの。教職員も子供らのために変化する学校組織の一員と自覚するよう意識改革を求めている」そうです。
意識改革ですが、ここでも教育に対する価値観の問題が立ちはだかってくると思います。「どのような教育がよいのか。」ということです。文化祭も模擬店での収益に関しても、「教育の場だから儲けさてはダメ、損もさせない」というのと「損得があって当たり前」でいくのか。覚えさせることに熱を上げるのか、考えさせながら理解させるのか。とかね。
子供にどのような大人になってほしいのかという価値観ですね。そのあたりの議論抜き、検証抜きですると、評価で大きな禍根を残すことになると考えます。

2004年4月4日
昨日の日経、教育面の「まなび再考」を読んで
見出しに「就職活動の春 都合優先の企業」とありました。
大学卒業生の就職協定がなくなって以降、就職活動の時期が早くなりかつ長くなった。その結果、損をするのは「学生」であり「企業」もであると思います。
そして、企業の中には「授業」があるのを承知で呼び出し落とすところが結構多いようです。
企業が大学の授業にケチを付けるのなら、4年間授業を真面に受けることのできる時期に採用活動をしなさい。
それができないのなら、卒業できななくても採用内定したら「採用」しなさい。
大学も出来が悪ければ、内定していても留年させなさい。企業が授業をゼミ等を軽視しているのなら卒業なんて関係ないでしょ。
なにを基準に採用を内定しているのかな。入学歴ですか。入学歴なら大学の合格発表があったその時に採用したらいいと思います。
人物本位なら学歴なんて関係ないから通年採用になると思います。できないのは、今だに学歴を気にしているからにほかならないと思います。
大学も卒業の基準をしっかり保っていくようにしてほしいですね。

2004年4月3日
学校の禁煙化
県全域では、2年前に和歌山県で実施され、和歌山大学も校内禁煙にしましたね。それから、市内や町内などの単位で学校敷地内禁煙を実施するところが増えてきましたが、県単位ではなかったですね。
今年になって漸く静岡県が今年度から、茨城県が来年度からというように都道府県単位に広がって来ました。
中には、県内教育機関全て(私学も、大学にも要請)で実施しようという動きが出ています。これに、スポーツ施設や文化施設なども加えてほしいですね。
びわこ成蹊大学の森学長の言葉(トップページにあります)の意味するところは、大学以外のところにも適用できるはずです。
アイルランドでは、居酒屋でも禁煙です。その点から考えても学校全面禁煙の一日でも早い達成を希望します。
小中高校で禁煙になって困るのは教師などの大人です。だいたい、吸っているのがおかしいのですが。

2004年4月2日
言いたいこと、おやすみ。
忙しかったので休みます。済みません。

2004年4月1日
週刊文春の出版禁止取り消しについて
この問題が起こったのは、週刊誌側のプライバシーに関する認識のなさが原因だと思います。
一体、なにを書いているのか。他人のプライバシーに関することを面白いと思う読者は多いようですね。
でも、週刊誌といえども、一応報道に係りますね。その際、記事の対象となった個人の人権を尊重し、公共性の方が非常に高い場合ぐらいですね。プライバシーに係る部分があっても許されるかも。
プライバシーのみに近いような記事を過去に読んだ記憶があります。そのようなものに表現の自由とか認めていると「人権」なんて無きに等しくなります。
私小説でも他人のプライバシーに係るもので裁判になったことがありますね。
日本は変なところで変な形の権利を主張している場合が多いともいます。
雑誌は、もっと公権力と闘ってください。このほうで読者を引き付けてください。
大日本帝国憲法を潰した本当の理由を国民に広く知らせてください。潰した勢力の影響をうけている者が今の憲法を改正したがっていると思っています。