この問題は薬害エイズの裁判のところにも書きましたが、過去の失敗を十分に検証し、同じような失敗を二度と繰り返さないようにするという思想の欠如が現れています。あの土地投機ににみられるバブル期も何も考えないで「みんなで渡れば恐くない」という発想は、第二次世界大戦前の再現のような気がします。結局、自分自身にもその被害が及ぶのに、と、思うのですがいかがなものでしょうか。 進学重点校について学校5日制がネックだとかあるようですが、要するに企業や官庁がどこの大学を出ているとか、公務員試験のどれに合格したかだけで出世させるところに問題がある。だから、ブランドと失敗しないようにだけという姑息な考えがはびこり,本質が見えなくなっている。企業が本当に官庁が本当に人材の評価ができるようになると入試の問題の大きな部分は解決されるはずである。そうすると、大学も変わらざる得なくなると思います。学生の力を向上させることが必要になり、また、学生も勉強するようになると思います。この勉強の内容は当然世界の大学で通用する内容です。アメリカみたいに入学生の相当数が卒業できないとなると大学への進学に対しても高校生は慎重になり、受験競争は緩和されるはずです。但し、今のような入試では変わらないかもしれません。とにかく、レッテルや見かけだけで人間の能力を判断しないこと。