千葉大学飛び級入試について


今年も無事合格者を出せました。現在の教育ではこの入試制度で求めている人材が出てこなくなる可能性があるのではないかとかんがえます。何故、合格者が私学出身者に偏ったかについてですが、旧帝大系の大学の入試に合わせて勉強しているのも一つの要因と考えられます。ある私学ですがセンター試験対策で、日本史では重要な項目については論述できるように、さらに歴史小説を読むのもよいでしょうとあり、生物も論述できるようにしようとありました。文化部も吹奏楽部や放送部以外も立派に活動しているようです。公立よりすべての私学がこうなっているというのではありませんが。公立のほうが「これを覚えなさい」というような教育になっている度合が大きいから、合格者が私学のみになったのでは思います。

 いま、予備校で人気のある講師は、じっくりと考えさせて本当の実力を付ける講師ではなく、始めに答えを与えてこれを覚えなさい式の講師だそうです。このパターンは高校、中学にもまん延してきているようです。すると、千葉大学が求めるような受験生は少なくなっていくという子ではないでしょうか。そうすると、日本の科学分野の研究者の質が下がり、大変なことになると思います。


それから、高校の生物ですが、本人が生物に関心があり、勉強する気があるのなら、物理と化学の2つだけの履修でもできるはずです。要は本人が、本当に生物が好きなのか、人間について強い関心があり、生物としての人間を勉強したいと思っているかどうかです。高校で生物を履修して生物学科を卒業しても人間は生物であると考えていないような者も見受けられます。



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