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「読万巻書・行万里路」
董 其 昌 (1555〜1636 明末期の文人)
「万巻の書を読み、万里の道を行く」
すなわち、多くの本を読み、知識を身につけるに止まらず、
知らない地域や国にへ出かけ、多くの方と交流することで
自分自身を磨き、物事の真髄を極める。・・と私なりに解釈しました。
私はまだ一里どころか、始の一歩を踏み出したばかりです。
文人画家富岡鉄斎はじめ、現在でも多くの人が「座右の銘」としておられます。
                   
名 称著者 (50音順)出版社ほか概 要
むだばなし那須良輔弥生書房昭33年漫画家の魚・鳥・草・木などをテーマにした随筆、野山の香りが充満している
釣り道楽那須良輔文芸春秋新社1964年「未亡人の鰻釣り」、「ショウスケ岩さん」郷里熊本ではショウスケ(翡翠)・ガワッパ(河童)のこと、「ライバル団さん」(団伊久磨)、「大キチの奥村さん」(野村證券会長)、「横山隆一」などの釣りキチの話
日本の釣り永田一脩大泉書店昭40年同名の写真集がS16松崎明治著であり、これとは異なる視点で「釣り場や各種の釣り人の姿などの特徴をできるだけ表現している写真、また海と山の自然や漁村、山村、あるいはそれらに生活する人や行事を加え、釣りを自然と生活の中の、一つのレクリエーションとして浮き出した。」
江戸時代からの釣り永田一脩新日本出版1987年釣本・・釣技・道具・漁労など釣全般を通して詳しく解説私は辞書やバイブルとして使用
巨漁に会う永田一脩アテネ書房1980年イシダイ・カンダイ・カジキなど大物釣りで知られる著者の代表作品を網羅。ほかに「角の話」・「釣り師回想(赤星鉄馬・立野信之ほか)」・「露伴と9代目団十郎の釣り」438ページ
釣通ものしり読本永田一脩新人物往来社
昭54年
春夏秋冬の釣り・釣りの法律・環境・道具・魚拓・釣り人のモラルなど幅広い
蟲魚図譜奈良坂源一郎名古屋大学
医学部第一外科
同心会2005年限定版
名古屋大学の前身愛知医学校の礎を築いた人体解剖学者が書き残した全135点の図譜の複製。氏は幼くして右手をけがし左手で描いたとされるが細微で完成度は高く、当時の専門家の動物図の一品と比べても遜色はないと評される。
釣魚をめぐる
博物誌
長辻象平角川選書H15年グラバーとニジマス、大石内蔵助とイワシ、宮本武蔵とナマズはじめ古今東西の釣魚の歴史。文化・風俗の釣魚と怪奇、和英釣り事情など
釣りキチの履歴中山善三郎丸ノ内出版昭45年”ざこくらぶ”創立以来の会員の著者が、作家・画家・学者・芸能人・ジャーナリストなどと釣りを通じ、複雑な社会を知り、未知の各界の人と接することで大きな人生勉強になったと「あとがきに」記している。当時の人たちの釣に対する考え方・態度がうかがい知る。 郷里が秋田であり牡鹿半島のマダイ釣り、八郎潟のフナ釣りも収録。
釣り師の本棚中里哲夫寿郎社2006年神奈川へ出かけたとき新幹線の時間待ちで入った書店で偶然見つけた、「目から鱗」の一冊。鍛冶英介氏の解説とおりなので引用、・・「釣り師の本棚」は単なる書籍紹介の書ではない。ドクター中里の釣に対する真摯な姿勢と哲学、そしてこの北の自然に注がれる限りなく優しい愛惜の物語である。 登場する著者たちの人柄と生き方を語り、その思想を分析し、時代背景や友人たちにまで及ぶのはこのためである。・・出典になる書籍はとことん原書を探し書かれ、かつDetaとして関連する書籍も紹介されています。私も目にしたり聞いたことのない書籍があり絶賛します。
愛知県近海の魚類
    同 追加種
中島徳男自費出版H15年
追加種はH19年
愛知県近海の魚類相を明らかにするため1955年から調査し、三河湾、伊勢湾、遠州灘西部の478種に追加種として42種を集大成したもの
釣り針の話直良信夫池田書店昭36年釣り針を通しての世界史・生活史、漁労文化の発達を歴史解説
渓流大学二階堂清風鳥影社2002年著者75才の金婚式記念出版。
最初のお断りに「初心者は、本書を購入しないで下さい」とあるように、渓流釣り名人が40年余年の奥義を科学的に解説、伝授。講義は9講座構成。熟読・体得すれば「卒業証書」もあり。
先人の金言・諺・用語豊富な熟読の一冊。
ヤマメ物語二階堂清風叢文社1999年北海道の天塩川生まれの三尾の魚に鼎談風に著者の見聞、考え方を代弁させた本。童話様で子供さんにもお奨め
あ じ め丹羽彌大衆書房昭51年中部日本特産のアジメドジョウを新種として確立し、その分布や変異についての研究書
木曽谷の魚
河川魚相生態学
上流編
丹羽彌大衆書房昭51年
非売品
初版昭29年
従来、わが国の淡水魚の分布研究は一地域の魚類目録編成であったり、地理的分布に終始する傾向が濃厚であった。著者は大正末から1つの水系の全流程の魚の種類・数量が如何に変化し、分布を決定する要因は何か、いわゆる「生態的分布」研究に取組み、日本動物学会等で報告した詳報
回 顧丹羽彌大衆書房昭49年アジメドジョウをの保護・育成にかけた、回顧75年一生物学徒の歩み
江戸時代にみる
日本型環境保全
の源流
農文協 編農文協2002年21世紀の社会モデルとして注目を浴びる江戸期日本。その産業、社会、生活のシステムの巧みさを読み解く28の論考
釣り浮雲根深 誠つり人社2003年二合庵酒童(しゅっぱ)氏が足掛け3年間、全国の渓流へ釣りに出かけ、あらためて日本のいろいろな風景や友人に接した紀行文。渓流釣りファンこそ「日本の自然を甦らせる力となれ」とメッセージが込められている。参考記事「つり人」2003年4月号。
はるぶな日記英 美子白燈社昭28年終戦時、牛久沼に疎開し、釣魚を糧としてつつましく生きた母子2人も物語。『半ベラ論争』は読物
つり人生土師清二二見書房昭55年つりを愛し、つりと共に生きた著者の古今東西にわたる該博な知識と豊かな経験がおりなす随想集。当時の各界のつり人が登場、著者83才で出版。
魚つり30年土師清二青蛙房昭32年「飛騨の鮎」に始まり、「竿師4代」「釣今昔」は横井小楠、愛久津太夫など、歌・詩・川柳と釣り、また「釣と母と妻と」「父の顔」では家族も登場
牡蠣礼讃畠山重篤文春新書2006年釣りのテーマは含まれていませんが、「カキ殻」パワーが地球を救うと書かれていますが、カキ殻が水質浄化にとても有効であり低コストでできること、「牡蠣街道(オイスターロード)には森と川と海をつなぐ垂涎の話が満載。また、「牡蠣養殖」の歴史・生産・宮城から世界へなど、これを読めば食通。
魚之日記三岳 (原三岳)木曽テンカラ会昭36年永田一脩「巨魚に会う・附テンカラのこと」に掲載されている昭和8年の釣り日記。木曽テンカラ会創設の原誠基氏が釣り人の参考にと・・父親の日記を会報別冊附録として発行。
我が来し道原誠基自費出版H1年1950(S25)年木曽テンカラ会創設・会長。鈴木魚心・永田一脩らと交友があった。1917(大6)年生れの木曽保健所々長(名刺には護健使)がワープロで仕上げた自分史、発行は100冊(?)。私は山本素石にテンカラを指導した杉本英樹氏の師匠であったと思う。
釣人物語 緑の水平線林房雄浪漫昭48年釣と恋・スリル・冒険、人生の醍醐味
太公望萬歳林正治週刊株式社昭52年副題「日本の釣り百年に貢献した人たち」のとおり、とくに日釣振等を中心に釣関係団体成立を詳しく解説、登場人物多士済済、歴史勉強に最適
21世紀の
環境を考える
これからの釣り人たちへ
廣崎芳次監修つり人社2002年監修者の言葉より「環境問題は遠い先の話ではない。子孫どころか自分や周りの人が、いつまでも健康に過ごせるかなである知っているつもりでも、真剣に環境問題を学んでおくことは大切である。」
鈍魚の舌火野葦平創元社昭27年東京の家は鈍魚庵、この1冊で氏の交友と経歴が理解できる
糞尿譚火野葦平小山書房昭13年文庫本では味わえないものがあり、長く探していましたが、やっと入手でき満足
釣道具屋雑記藤原美徳創芸社昭53年大正6年に亀山テグス商会に店員として就職し、以来、釣道具一筋に50余年。釣道具の歴史・故人今人の釣り客。
さかな歳時記福井正二郎はる書房2005年大正元年生まれの元高校教師が40年かけ1,000種類の魚を水彩画に書きためた中から春夏秋冬、各季節17種類を習性や地方名で紹介。ただし、挿絵の魚はモノクロなのが残念。
カラーは「紀州・熊野採取 日本魚類図譜」が既刊されています。なお、雑誌のページにも掲載あります。
うわばみ行脚福田蘭童近代社昭30年石橋エイタローの父で垢石に劣らずの性格、高名な尺八奏者絶妙な揶揄と独特の風刺
わが釣魚伝福田蘭童作品社昭51年釣魚半生記・三漁洞など釣友録・釣三昧
毛鈎の話福田 紫汀丸の内出版S48年アユの毛鈎釣りは長い歴史があった。この毛鈎作り、研究に没頭した多くの人の魂を紹介。また、岡部丹虹、松本国三、青山浩、藤田栄吉、玉川鮎之助(こと木村貫一)各氏の珍しい写真など
カメムシな夜福島昌山人かもがわ出版
 2007年
俳号「昌山人」、本名昌彦、京都の医師の日常雑記であり自叙伝でもある。カメムシでなく多趣味、多芸な著者が玉虫色に輝いています。全編にわたり天衣無縫な意見を披露。残念なことに出版直後に鬼籍に入られ遺稿集となりました。
その他「空はそらいろ」「りんごの木の下で」など
続・釣れなくても
よかったのに日記
福島昌山人釣の友社平3年雑誌「釣の友」に連載された随筆。昭和58年から平成2年までの100編のなかから46編。豪放磊落な著者が、師匠や釣友などとの交流を痛快に著しています。
釣れなくても
よかったのに日記
福島昌山人釣の友社昭57年釣の友にS49年から8年間連載された80篇のうち45篇、家族や釣友の話題、後半の話題は抱腹絶倒します
日光鱒釣紳士物語福田和美山と渓谷社1999年日光がフライフィッシングの聖地といわれる理由がこの本にある。当時の華族、財界人、駐日外交官が日光を愛し、華々しく繰り広げた鱒釣り交流を再現。
ブラックバッス赤星鉄馬福原毅イーハトーヴ出版平8年大正14年芦ノ湖に、日本ではじめてブラックバッスを放流した人物伝
風のテンカラ師堀江渓愚山と渓谷社1990年著者がはNPO法人バーブレスフック(カエシのない釣りバリ)普及協会監事として、またアウトドア・ライターなど多方面で活躍されていますが、そんな氏のテンカラ事始記。珍事珍行の連続、初心者にお勧め、将来は氏のようなスペシャリスト。
花の開落正木不如丘朝日新聞社昭32年自分の思い出や随想と不如丘の由来
随筆 釣12ヶ月正木不如丘民生書院昭22年富士見高原療養所を経営しながら、楽しんだ釣りの随筆、21年の「高原・釣」を改めた
魚の心をさぐる
    魚の心理と行動
益田玲爾成山堂書店平18年人の心理学が人を観察することから始まるように、魚類心理学も、実際に海に潜り「魚の気持ちになりきって」心理分析するのである。魚の心が分かったら、きっと釣果も伸びるはず、釣人待望の1冊。
釣ごよみ益田 甫アテネ書房昭54年
復刻
佐藤垢石推薦の四季の川釣り・海釣りを12ヶ月の項目にした全国の紀行・随筆
ブラックバッス松井廣吉
所沢一夫
芦之湖漁協昭45年
復刻
発行部数300冊と今では幻の1冊。芦ノ湖へブラックバスが移入された歴史を詳細に記録されている。
釣狂50年松岡文翁アテネ書房昭54年
復刻
著者は1860年位の生れの数学の先生。鮒と鮎を中心にしたもの昭8年73才の復刻。田中茂穂の序より「50年の経験を基とし、数学流に演繹的に且つ親切に説き去る・・」
続 釣狂50年松岡文翁アテネ書房昭54年
復刻
終りに先輩飯塚哲造(靄渓漁史)の「かいづ釣り」(T6)、佐々長三(太公望)の「たなご脈釣り」(M25)があり、後者は珍しい文献.2冊は「つり」や雑誌に発表したものを編集
写真解説 日本の釣松岡明治アテネ書房昭54年
復刻
わが国最初の釣り写真集、当時の用具、釣り風俗や今は絶えてしまった「アオギスの下駄釣り」「利根の帆掛け釣り」など紹介されていて、日本の釣りにとって大きな遺産
釣りの文化誌丸山信恒文社1986年釣本を体系的に紹介し、江戸時代からの著者別索引あり。必携の一冊
釣 楽水上梅彦アテネ書房昭54年
復刻
初版大15年の復刻、鮠・鰥・鮒・鯉・鮎・青鱚・鰡・黒鯛・鱸・鱒・沙魚・タナゴ・鯛のほか鹿児島湾の沖釣り・壱岐の釣り・駿河湾の根釣り・米国の赤魚釣り・丹後経ケ崎の鯛釣・英国愛蘭土の鯛釣
魔魚狩り
ベラックバス
はなぜ殺されるのか
水口憲哉フライの雑誌社2005年ブラックバスが生態を変えたのではない。人間が生態系を変えたからブラックバスが繁殖するだけだ。バスをスケープゴートにしたい人々がいる、お粗末な政治と科学を撃つ。
釣人釣魚三木武夫浪速社1965年著者は元首相と同名異人、全関西磯釣連盟会長、マリジャーナル社長「イシダイ釣り」が専門であった。関西の重鎮が明かす失敗談など釣りを勧める格好の材料、文脈から名利にこだわらない奥ゆかしい方であったよう。
アカヤシオの
花に魅せられて
三森孝子丸善名古屋2003年医師であったご主人はかっては渓流釣りを楽しみ、新種を発見したこともある。夫妻二人三脚で60年間、年間50山を歩かれ「山鬼」に徹した二人の物語であり三森嘉久雄氏の遺稿集。
滅びのモノクローム三浦明博講談社2002年48回(H14)江戸川乱歩賞受賞、骨董市で手に入れたハーデイのオールドリール『パーフェクト』と16mmフィルムを媒体に、仙台日光長崎を舞台に、戦時下日本の抱える闇を描写
サーカス市場三浦明博講談社2006年堅気の人間は決して近づかない大都市のブラックホール。失踪した妻の手がかりを追って男はそこへ踏み入れた、不思議な男と女に巻き込まれる出来事。ピアスが毛鉤 ??
罠釣師
   トラッパーズ
三浦明博文芸春秋2006年仙台の居酒屋経営者が毛鉤釣に出かけ、老人・若い女性・少女の3人との出会いから始まる。若い女性の祖母を騙した男たちを罠にかけ、老人を食い物にする詐欺師たちを騙したいと依頼。詐欺の川に毛鉤を打ち込む、さて話の「流れ」は・・
渓流・清流を探ねて三浦秀文青林書院昭30年地元新聞社の社長が馬瀬川に垢石・麻生豊・土師清二、益田川に亀山素光・山下糸竿らを招いて開拓した話、地元の釣りと友との交流話など
故郷忘じ難し三宅勇三三瀧社1982年東京で戦前・戦後に投網・狩猟を楽しんだ、M27生れの大手企業役員の自伝と出身地広島県芸石地方の故郷追憶。「三瀧」は先祖の屋号
その他「川戸千石」「老らくの恋」「身辺追憶」「米寿をすませてわがこと終わる」「郷土の人材育成をめざして」の著書あり。
下段以下の川魚・投網等の随筆多数(概要は目次抜粋)
鮎の二年子三宅勇三春秋社1960年鮎の投網を得意とした著者の鮎・川・猟・実業界・交友などの自叙伝、題材が豊富で飽きさせない工夫がされている。
全著書はご家族のご配慮で入手できました。
続・鮎の二年子三宅勇三春秋社1962年「鮎供養の碑」「落鮎」「鮎の二年子を探し求めて」「山女魚」など
新版・鮎の二年子三宅勇三春秋社1964年「さんしょう魚」「川の漁網」「鮎」「川の投網・海の投網」「釣りすれど網せず」など
女狭穂塚三宅勇三春秋社1965年「鮎供養の碑とさお塚」「女狭穂塚の除幕」「鮎のなわばり」「鮎の瀬つき」「鮎の二年子の生態」など
鮎 百 句三宅勇三春秋社1970年「月並俳句」「鮎の投網」のほか、社会情勢・金融情勢・三宅奨学会など
さび鮎三宅勇三三瀧社1971年「鮎の話」「ふる瀬と鮎の二年子」など、上段の本と重複項目あり
川魚「親睨み」三宅勇三三瀧社1972年「野鯉の脈釣」「川魚百句」「川魚の句観賞」「奨学生からの便り」「ホテル・エコー7年の歩み」など
年魚歳時記三宅勇三三瀧社1972年「鮎と歳時記」「落語のさげ9題」など、「鮎百句」と重複あり
川魚歳時記三宅勇三三瀧社1975年川魚30余種を題にした自作句など、川魚にまつわる伝説・習性・生態を紹介
鮎の二年子拾遺三宅勇三三瀧社1977年上記の9冊からの秀作集
鮎のすべて三宅勇三三瀧社1981年「鮎は1科1属1種の魚」「しらす鮎」「鮎の放流」「鮎の縄張り」「鮎についての神話と伝説」「釣り・投網以外の鮎の漁法」など
玉川鮎御用中日記
武蔵・石川弥八郎
宮田 満農山漁村文化協会
1997年
多満自慢石川酒造に残る文書。武蔵多摩川沿岸では村々が、御用鮎を江戸城御台所へ上納する負担と引きかえに、漁場独占利用が認められていた。
塩の道宮本常一講談社学術文庫2000塩と神・製法・運搬・利用のほか、米・魚肉・農具・畳など民俗学者の日本文化の話
鮎釣り=名人
   タレント=新人
   村田満70歳
村田 満講談社2009年挫折だらけの青春時代、銭湯を継ぐ、友釣りに熱中、鮎釣り名人、島田紳助との出会いタレント、これからまだまだ昇り調子でっせ
山を上るイワナ村田 久つり人社2005年北東北の森と里を巡る不思議な21話。記憶という名の水脈えを探して、過去と現在が交錯する旅。
みやざき
旬の味ごよみ
森 松平鉱脈社2003年宮崎市の割烹料亭「杉の子」主人の著、副題「黒潮と照葉樹林の恵み」とあるように宮崎の食材・産地と料理法など、ご主人の銘「土産土法、身土不二」
晴れて丹波の
   村人に
森 茂明クロスロード1986年単なる「田舎住まいではムラの実態は見えてこない」京育ち一家が、ムラの一員として、同じ垣内の身分と資格を手にするまでの汗まみれの10年のラプソデイ
芦生奥山
   炉辺がたり
森 茂明かもがわ出版1999年序・恩師梅原猛・京美山の寒村風景に惚れ込んで茅葺農家を買取り不慣れな農業・山宿を始める。自然破壊など瓢々と語られている。
私本釣魚大全森 秀人角川選書昭54年ウォルトン「釣魚大全」の訳者が書いた、釣りの民俗学・文化史
探偵小説の父
 森下 雨村
森下時男文源庫2007年下段を加筆のうえ1冊の本にされました。
探偵小説の父
 森下 雨村
森下時男高知新聞連載2006年雨村の次男が「日本探偵小説文壇の恩人」と称された雨村の文学的功績を略伝として、3月19日から5月26日まで60回連載。最終回は「猿猴川に死す」の文学碑建立がテーマ。
5月20日は高知放送で「同名の内容」が放映されました。
釣りは天国森下雨村土佐出版社1986年都会の喧騒を捨て土佐へ帰農、著者の人間味あふれる釣り歩き釣り遺稿随筆集
釣りは天国森下雨村
評伝執筆鹿熊勤
小学館文庫2005年上記を底本に3編を追加、3編割愛
猿猴川に死す森下雨村関西のつり社昭52年猿猴は土佐で河童、網打ち名人が子供を救うため泡立つ水中へ・・・子供は?ローカルカラーの美しい文章。多くの図書館にあり
猿猴川に死す森下雨村
評伝執筆鹿熊勤
小学館文庫2005年上記を底本に第2部「川に生れ川に帰る」評伝森下雨村を追加
猿猴川に死す森下雨村平凡社ライブラリー2005年関西のつり社昭52年が底本、序中島河太郎「森下雨村の業績」、解説木村栄一「少年雨村 山河を駆ける」
船と港の
  ある風景
森本孝農文協2006年著者は民俗学者宮本常一の直弟子であり、宮本の勧めで'70年代前半から'80年代後半にかけて全国各地の沿岸漁村を巡り、詳細な調査を続けた。本著はそこから選び抜かれた 記録をまとめたものである。多様な海の暮らしと生業が痛切に伝わってくる。私は「沖家室の海辺を歩く」では宮本常一と勝部直達の両氏に思いをはせながら読みました。
参考:雑誌コーナーのDVD「サンゴ礁とともに 石垣島・白保」
釣道楽(上・下)村井弦斎新人物往来社昭52年明治34年から郵便報知新聞に連載され、当時の子女が飲酒や恋愛に身を誤ることを憂い釣りのような青空のもとで勇壮な趣味を身につけさせるために書かれた
チライ(いとう)の里
  道東にふる里
  の釣りあり
八巻正宜総北海S48年本書は「釣り師の本棚」中里哲夫著の中に紹介があるが、現在は絶版入手は困難で蔵書図書館も少ない。
チライ(字は魚偏に鬼)はアイヌ語でイトウを指す。
イトをはじめとした魚たちを主役に、道東を舞台に豊饒な自然と釣り人に対する讃歌。 イトウに興味を持つ人は、ぜひ読んでおきたい白眉の一冊。なお、対談「幻の魚・イトウの生態」は大変に参考になる。
画文集 釣山河
   山本素石綺談
   エッセイ集1
山本素石つり人社2012年既刊の表題「釣山河」19編にかって全国を席巻した【ツチノコ】に関わるエッセイなど26編、素石の随筆の白眉とも言える綺譚45編を収録。画文集には帯の絵付をしていた腕前が披露されています。
釣りと風土
   山本素石綺談
   エッセイ集2
山本素石つり人社2012年月刊誌「釣の友」に連載された「釣りと風土」18編と、随筆集に掲載された作品の中から「山釣りこぼれ話」「山の魚たち」「テンカラ放浪記」に分類される秀作を収録
香魚百態
    渓流の本1
山本素石・共編筑摩書房1987年本荘鉄夫・瀬畑雄三・桑原玄辰
熊谷栄三郎・山本素石ほか
山女魚百態
    渓流の本2
山本素石・共編筑摩書房1987年山本素石・杉瀬祐・石垣尚男
天野礼子・八木禧昌・開高健ほか
岩魚百態
    渓流の本3
山本素石・共編筑摩書房1987年阿部次郎・甲山五一・山本素石
安江安宣・ほか
山釣り放浪記
    山本素石の本1
山本素石筑摩書房1996年山野秋邨との出会い、ノータリンクラブの面々、佐渡・東北の釣行ほか
山釣り万華鏡
    山本素石の本2
山本素石筑摩書房1996年杉本英樹氏からテンカラ指導を受ける、岐阜・北陸の釣行、熊・猿・ヒル・大蛇ほか
山釣り夜話
    山本素石の本3
山本素石筑摩書房1996年芦生の森と由良川、茨川と鈴鹿、徳山と奥美濃、越中五箇山・白川郷・万波など。桂=おのえ峠=加須良は、吉村朝之著「源流をたずねてV」に詳細あり
完本・逃げろツチノコ
    山本素石の本4
山本素石筑摩書房1996年著者の代表作、田辺聖子の新聞連載小説「すべってころんで」でも有名。ノータリンクラブ誕生から10年余の歳月をかけた大人の遊び(探求)の報告書。メンバー紹介も詳しくあり
逃げろツチノコ山本素石二見書房昭50年本書は親本1973年の4版、内容は上記に同じ
渓流 魚づくし山本素石・共編筑摩書房1988年著者は鍛冶英介・榛葉英治・本荘鉄夫・竹田淙太郎・御勢久右衛門・八木禧昌などが登場
遥かなる山釣り山本素石産報レジャー昭50年「釣山河」に続く随筆集、「フィッシング」に掲載の紀行文など、ノータリンクラブのメンバーが登場
山釣り
はるかなる憧憬の峪から
山本素石編著立風書房1996年飯田竜太・笠木實・根深誠・多祢雅夫・熊谷栄三郎・亀井巌夫ほか13名
続 山釣り
   故郷の谿から
山本素石立風書房1986年北海道・東北・北関東の渓/阿部次郎・村田久等
南関東・中部の渓/桑原玄辰・綾部丹堂等
西日本の渓/熊谷栄三郎・八木禧昌等
西日本の山釣山本素石釣の友社昭48年「近畿を中心とする渓流の釣」の後継版
1・渓流と渓魚2・釣行の予備知識3・アマゴ(ヤマメ)の餌釣4・アマゴ(ヤマメ)の毛鉤釣5・イワナ釣6・ルアー釣7・補遺と研究
テンカラ奥義山本素石・編朝日ソノラマ昭62年毛鉤釣について木曽の杉本医師との出会、各地のテンカラ名人達の随筆・八木禧昌・石垣尚男・竹田淙太郎・切通三郎・井戸道也等
渓流物語山本素石朔風社1982年隼の神隠し・熊の話・車内のマムシ・大蛇物語・山の音・妖怪譚・足の話・越前のテンカラ師・道南の川・ヤマメ異変・野蛮の復活・イワナノ処遇・鮭が帰る川・薩摩の山人・幻の椿峠・杖波の廃墟・ホハレ峠・ダムに沈む村・五箇山の奥地・消えた峠・奥越挽歌・野茨の谷、著者独特の版画が多数挿入されている
渓流讃歌山本素石立風書房1986年生態、環境など素石対談集・熊谷栄三郎・切通三郎・甲山五一・今西錦司・安江安宣・開高健・藤井繁克等
釣山河
   画文シリーズ
山本素石釣の友87/2-88/8月刊「つりのとも」に19回連載されたもの、今までに出版された素石作品集には、一切出ていない絶筆の遺稿作です。特に版画はすばらしい。雑誌は捨てられることが多く、2年かけてやっと入手。
釣山河山本素石二見書房昭50年月刊「釣の友」に12年150回連載したものから、初期の随筆。子供の時釣りを始め、師匠山野秋邨との出会い、鈴鹿・東北・佐渡への釣行などエピソード満載
経営者の精神山口昌男ダイヤモンド社2004年トリックスターとしての経営者「平岡煕」、「あとがきにかえてーインタヴュー」の平岡コレクションの記事
戦中戦後の出版と
   桜井書店
山口邦子慧文社H19年立野信之が「雑魚クラブ」の会長だった釣りグループの会員であり、多くの作家の随筆などに「桜井さん」として登場する出版社社長の思い出話を娘さんが綴った一冊。
オショロコマの森矢崎康幸自費出版2007年知床半島で棲息を確認した49水系のオショロコマ816個体を344ページのグラビア印刷で紹介。そのエネルギーとパワーに敬服。著者は「現在知床では漁業規制で3河川の釣が禁じられているが、 調査結果を基に、より多くの保護河川や禁漁期の設定が必要ではないか」と指摘し、また「本州ではオショロコマに近い近縁のイワナが釣りや河川工事で減少した挙句、養殖イワナと交雑が進み、水系ごとの固有遺伝子が失われつつあるという。土着の固有種を守るために、今が正念場」 と記しておられます。10年、20年後には貴重な書となるとなるのではないか。
モンゴルの蝶類
   第4巻
矢崎康幸自費出版2004年モンゴルへ蝶類採取旅行は半分が釣目的と書かれている。モンゴルは「イトウ」ばかりと思われているが、紙面を割いて魚の種類・料理法や釣り事情を紹介。
釣れづれの四季
   画文帖
矢口高雄講談社S55年思い出に残るシーンを流麗なタッチの絵と味わい深い文で綴った珠玉の画文帖
自選 釣れづれの記矢口高雄つり人ノベルズ1991年「釣りキチ三平」で一世を風靡した著者が、「つり人」に15年間連載した作品の中から24編を収録。「釣りキチ三平クラシック」2003年6月創刊
魚の日本史矢野憲一監修新人物往来社平1年荒俣宏「奇っ怪さかな紳士録」を含む、書名どおり資料として活用大
夜明けの森
夕暮れの谷
湯川 豊マガジンハウス2005年神秘な流れも、そのなかでなまめかしく反転するイワナたちも、あどけない希望のようなものだ。生命の溢れる森と谷を生き生きと描いて、短編小説のような感動を呼ぶエッセイ集。バンブー・ロットやリールなど釣りに関する歴史を知る知識も豊富に織り込まれている。
鮎 師 夢枕 獏文春文庫2005年全編にわたり「黒水仙、暗烏、おろろ、陰鉤、国龍、赤お染、夕映、陰水仙」の秘伝の毛鉤をテーマにし、小田原・早川に棲みついた巨大なアユに取り憑かれた菊村と黒淵二人の男たちの姿を描く。あのアユ俺が釣る、結末は・・
拾遺・日本渓清流魚名
   と 魚学雑録
吉安克彦自費出版2014年詳細は別途本編コーナーを参照。
日本渓清流魚名
   周覧と魚学断篇
吉安克彦自費出版2011年序文「川魚の俚諺、異名誕生の歴史は、勿論日本語の歴史の中で探索し得る」で始まるように日本語の起源について、言語学・民俗学的造詣の深いものである。
○本文は著者専門の14魚種に限定し、半世紀を費やし「こつこつ」と採録した5,749語の研究成果の発表である。
○同種の既刊本に栄川省造「魚名考」や渋沢敬三「日本魚名集覧」などがあるが、質量ともにはるかに凌駕した膨大なものである。
○通読しても疲れないように、「目休め」として著者オリジナル切手のほか世界各地の水産切手がカットに挿入され、著者の優しい親切な配慮がされており心憎い。
○天子山人の「発刊によせて」の化石考は魚類学、地理学、湖沼学、火山学、地質学、考古学と植物学(珪藻)の博識を駆使した洞察力にはさすがノータリンクラブの会長と敬服した。
○本著は全国の主要大学・水産研究関係書・民族博物館のほか海外の研究者にも寄贈され、研究に貢献し感謝されるものと確信する。
日本渓清流魚名
   周覧と群影
   付録・探魚行雑記
吉安克彦自費出版2007年序文(天子山人)、自序、群影(生体カラー写真・216枚)
渓清流魚名周覧と説話(俚言、異名、外国名等)=オショロコマ(ミヤベイワナ)・イワナ(アメマス系イワナ)・山女魚関係・アユ・ウグイ・カワムツ関連・アブラハヤ・タカハヤ・オイカワ・ハス・カジカ
参考及引用文献、後書、
付録:探魚行雑記=イヨボヤ(魚の中の魚)、八重山の川魚を除く旅、渓流の宝石・オショロコマの変異型、男鹿半島へ幻魚探察の旅 274ページの大作
日本渓清流魚名
周覧・2008年補遺言分
吉安克彦自費出版2009年上記の追加収録版、「川魚俚言、異名等の成立ち」、「俚言、地方名、古名の収録語数」、「日本に於ける魚類図譜に付いて」、「魚の俚言等の採録法」などの研究資料として類希なものです。
写真集
   オショロコマ
   千態万様
吉安克彦自費出版2003年巻頭にThe Album of Japanese Dolly Varden Chrrs”渓流の宝石”イワナ属オショロコマ”千態万様”と記されているように、渓流釣歴40年の著者が、”渓流の妖精・ドリーちゃん”と1971(S46)年の初会から30余年、彼女の生態、形態、交配・交雑種、名の起源・由来、稀少例など、
医学と歴史の知識に180枚の写真による集大成。「岩魚草紙」・「山女魚草紙」に次ぐ大作。
附録,対馬の山女・佐渡の渓魚・宮古島の川魚
岩魚草紙吉安克彦朔風社1996年座右の銘が「親取実見」と言われる医師で医学博士がヘモグロビン電気泳動法分析を駆使し著した、アメマス系イワナ・オショロコマの地理的変異、突然変異(変りイワナ)等々、ゴギ・コギ・キリクチ・ムハンイワナ・ノンスポイワナなどは典籍の考察もありカラー写真豊富、各県の主要図書館に収蔵あり
山女魚草紙吉安克彦自費出版1997年ヤマメ・アマゴの突然変異型・病的変異など形態および地理学的考察と俚言/異名録、スギノコ・タイワンマス・ヤマトマス・ビワマス・キンアマゴのほか、アユ・サケについても詳しく記載されており、カラー写真豊富、各県の主要図書館に収蔵あり
長良川雑記帳吉村朝之岐阜新聞社H8年プロの水中カメラマンが、長良川河口堰建設実施許可前の、1973年から「自然観」の視点で水中やその周辺で体験したことがTV報道や新聞連載され、その総集編
源流をたずねて T吉村朝之岐阜新聞社H13年岐阜県の川と海のかかわり、暮らしの原点での視点から、木曽川水系・木曽川の支流・庄内川水系・矢作川水系を歴史的・地学的に解説、乱獲で激減しているアジメドジョウの話も
源流をたずねて U吉村朝之岐阜新聞社H13年Tに続いて、飛騨川の本流・支流のダムと川・村の由来やかかわり・九頭竜川水系について、白山信仰と騒動など、知って訪ねれば楽しさ倍増
源流をたずねて V吉村朝之岐阜新聞社2005年飛騨から日本海へと流れ下る庄川の本流と、その主だった支流を訪ね歩き、ここの先人がいかに自然と調和し、あるいは自然に反発されながら生き抜いていたか。そうした人々の知恵と営みが歴史と民俗学的に描かれている。
源流をたずねて W吉村朝之岐阜新聞社H15年今回は神通川( 宮川 )と水系。万波川・高原川・蒲田川・双六川などこれらの清流を透かして見る歴史、民俗は毎回感心するほど丹念に調査されている。
人と魚の知恵くらべ和田吉弘岐阜新聞社2000年人工鮎と魚道の第1人者、41年間大学での実体験を自然への愛着を込めた著書・魚のカラーが親切

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