洞雲寺の本堂を上がり向かって右の脇には期間限定の『涅槃図』が掛けられています。
この『涅槃図』は絹本で裏には「尾張知多郡樽水邑洞雲寺 當寺十二世慈空寛及和尚代 寛政年中(1789〜1801)諸建立」とありました。
お釈迦さまの最後の旅は生まれ故郷カピラ国(現在のネパール)の方角へ向かわれる途中でした。マガダ
国を出てガンジス川を渡り、ヴァイシャリーを過ぎ、パーヴァーというところで、鍛冶工のチュンダ (淳陀)
の供養を受けて後、お釈迦さまは重い病にかかられました。
この日、カクッター川において最後の沐浴をせられ、クシナガラの沙羅双樹の間に、頭を北に向け、お顔を西に向け、右脇を下に、両足を重ねて横になり、最後の言葉を告げられました…。
「あらゆるものは、うつろいやすいものである。怠ることなく精進せよ。」
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