■スカイラインよお前もここまでか!
実は私は、元々はスカイラインには興味がなかった。過去のレースの栄光も知っていたし、GT-Rシリーズは箱スカのころから知っていた。私の青春時代は鉄火面スカイラインのRSが世間を騒がせていたし、実際に購入しようかちょっとだけ考えたのは、R32型の4ドアスカイラインGTS−t タイプMのみ。
その後、R33で大きくなりすぎたスカイラインは、R34型で再びコンパクト化したように見えたものの、実際にはそのボディは小さくならなかった。そのR34は、たった3年で次代のV35へとバトンタッチをした。しかし私はこのときに「もはや、これはスカイラインではない」と感じた。
実際に心が動いたスカイラインは「R32」だけだったし、その後もスカイラインがモデルチェンジするたびに世間が騒いだものの、自分の心は全くときめかなかった。
それが何でR34が生産中止になって15年もたった今、ここまで心が動いたのか。
ER34スカイライン諸元
全長 4705
全幅 1720
全高 1375
ホイールベース 2665
最低地上高 140
車両重量 1450
10モード燃費 9.8
※私の所有する25GT-X(4AT)のものです
走りを意識したクルマって
スカイライン購入のそもそものきっかけは、MR2の購入にあったように感じる。
友人から安価で譲ってもらったSW20は、自分の青春時代に手が出なかった憧れを、自分のものにしてくれた。さすがに新車の感動はないにしても、当時「一度は乗ってみたい」と心ときめいたクルマが、今は自分のものとなっている。現代のクルマは省燃費こそステータスであり、走りを前面に出したクルマは少なくなってしまった。しかし、いくら走りが軽快でも、子ども3人のオヤジが乗るには実用性がなさすぎる。
・・・・そう考えると、リアシートもありながら、走りを前面に出したクルマの代表は「スカイライン」だ・・・・・・ふと自分の心にそんな気持ちが湧いてきた。
その時、ほかにも心が動いたクルマはあった。BMW5シリーズ。直6ストレートエンジン、スカイラインと共通点もあった。
しかし、信頼性は国産車には及ばず、古い車を購入する場合は整備しやすさも重要。現在の所有車が日産セレナということもあり、いざとなったら日産ディーラーに駆け込めばいいや・・・・とそんな気持ちがあった。
いや、もっとも心が動いたのは、4ドアGTターボ、4AT車だと、安価な物で30万円(平成26年9月現在)で手に入るという手ごろさにある。新車当時、オプション込みで350万円のクルマが僅か30万円・・・・・このお買い得感にに勝るものはない!
買うか、買わないか? いや、まだ買わない!
おぼろげながら、スカイラインが欲しいという気持ちが芽生えた。しかし、その時私はMR2に乗っていた。
MR2は、自分で手を入れてようやく、故障から解放されつつあった。機関好調、安心して乗れる無事故車。しかも次第に希少車になりつつあるSW20のターボ車、ワンオーナー車である。
このクルマを手放す気持ちはさらさらなくて、スカイラインへの興味は湧きつつあるものの、購入するまでに心は動かなかった。
では何で今、手元にあるのか?そのきっかけは、消費税の増税にあった。