■クラッチがぁ! |
高校生の息子をバス停に送る途中、突然そいつはやってきました。
クラッチを踏んだ瞬間、スカッと抜けるような感覚。気づくとクラッチペタルは床まで踏み抜き、戻ってくる気配はありません。一旦停止し、足でクラッチペタルを戻しました。
再び、走行可能になったものの、息子を送り届けた帰り道に、再びクラッチが床まで踏み抜けました。信号待ちでの出来事です。再度クラッチを踏んで、ギアを入れて・・・・・試行錯誤の末に、MR2は動きました。
でも、自宅の近くでエンストして、その後クラッチは床まで踏み抜けたまま、帰ってくる気配はありませんでした。ギアをローに入れ、その状態でセルを回し、ガクガクしながら家まで何とか帰宅。そのまま動かないクルマとなりました。
ペタルは・・・・2ペタルのまま。ブレーキとアクセルしかない。
そんな状態でMR2は庭の邪魔ものと化したのです。
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見よ!2ペタルのコックピットを! |
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■持つべきものは |
車検も、サス交換も、ダイナモ交換も、幼馴染に頼りました。
今回も、この友人に「MR2のクラッチがダメになったぁ〜〜」と相談。すると適切なアドバイスとともに、部品を注文してくれました。
さらには「今度の日曜日に、交換作業に行きますよ!」って。
いや〜〜、持つべきものは頼りになる友人です。
彼のお陰で、わがMR2は維持されているといっても過言ではないでしょう!クルマの症状で。彼は適切に部品を発注しました。私にはサッパリわかりませんでしたが、彼なりにいろいろと聞いてくれたようです。
で、クラッチレリーズASSYについては、中のピストンのみの交換と言う方法もあったようですが、ほとんどの場合がピストンのゴムの劣化によるオイル漏れが原因で、その場合にはゴムが無くなることによってピストンが擦れて内部に傷がつくこともある・・・・・・と言うことで、ASSY交換に。
いや、これがなかなかたいへんでした。ミッションのマウントを外し、その奥にあるレリーズASSYを外さなくてはなりません。
さすがはSW20、簡単には交換させてくれませんね。
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下から覗いてますが・・・・・・どこにASSYが? |
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■交換部品は |
交換部品の品番は以下の通りです。
クラッチレリーズASSY 31470-17040 7,800円
クラッチマスターキット SK46571 1,680円
クラッチマスターきっとは、社外品のようで2種類が入っていましたが、使わない部品もありました。交換はASSYについてはジャッキアップで車体下に潜りまして、クラッチマウントを外します。その後にレリーズ部品を外していきます。ガバッと取れますので、これを新品に交換・・・・と言うと簡単そうに聞こえますが、ネジなどが見えずに外すのにも苦労します。
コイツのピストン部分にゴムのシーリングがありますが、これが劣化する例がほとんどとのこと。この部品、いきなり症状があわれるのが特徴で、JAFのロードサービスでの対応も、マニュアル車の場合はこれが多いそうです。
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新旧部品の比較です
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■ついでに! |
ついでに、クラッチペタル側のクラッチマスターキットの交換も実施。
これは、車内のクラッチペタルの部分のネジと、フロントトランク内のクラッチフルードタンク部分を外し、中身を交換するイメージです。
交換前は、クラッチフルードはまっ黒けでした。だから、ブレーキなどとは違ってクラッチオイルは黒いんだと思っていましたが、とんでもない!
ブレーキフルードとクラッチフルードは同じ。
ですから、本来は琥珀色なんですね。
でも、我がMR2は生まれてこの方、これを交換してもらったことがない様子。外してパーツクリーナーで洗浄すると、あれよあれよと言う間に、綺麗になって行きました。恐るべし・・・・・・・
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どれが?真ん中の小さめの・・・黒い液体の・・・
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■こいつです |
これこれ、交換後の写真です。
上の画像と比べていただいて・・・・・・
画像の大きさが違うから、良く解らないかもしれませんが、上の画像では真っ黒のオイルが入っています。
直接の原因はここではなく、クラッチ本体のレリーズASSYだったようですが、今回の作業ではここのキットも交換。
これで再び、20年はOK?
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■クラッチパーツ |
クラッチマスターキットの画像を。
スプリングやら、訳の解らんパーツがたくさんあります。
何かチャチですが、これが重要なんですよ。
クラッチを踏んで、その力をクラッチ本体に伝えるオイルをコイツ達が頑張って運んでいるのです。
ありがとう、マスタークラッチパーツたち。
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■マスタークラッチ |
中に入っているオイルが真っ黒ですが
これはパーツクリーナーで洗浄すると、綺麗になります。
で、そのあとにはまるで墨のような真っ黒な液体が出ます。
これを分解していって、上のスプリングやら
ゴムキャップやら、そう言ったものを組み込んでいきます。
いやはや、素人の私には難解な作業で・・・・
持つべきものは、頼りになる友人。
我がMR2は、彼のお陰で元気なんですね! |
フロントトランク内から外したパーツです |
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■お陰さまで |
お陰さまで、MR2は再び復活しました!
私も、自分で整備できるところはやっていますが、今回のように専門的な部品になると、どうにも無理です。
その点、友人は手際よく、サッサと部品を外し、交換し、組み付けていきます。ありがたいことです。かかった費用は10,000円弱。パーツ代のみです。これの工賃・・・・おそらく20,000円くらいはかかっているように思います。
古い車は、それなりに修理代もかかります。これを節約するのには、私のように頼りになる友人が必要です。
ま、自分でもいろいろと一緒にやっているので、MR2に対する愛着も人一倍、強いものになっています!
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3ペタル、復活です! |
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