日本周遊紀行



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日本周遊紀行(159) 指宿 「孫」



「なんでこんなに 可愛いのかよ 孫という名の 宝もの・・」・・、

桜島を満喫した後、その国道224号の所謂、袴腰−赤水の「溶岩直線道路」を通り、鹿児島へ渡るためにフェリー乗り場へ向かう。 
その前に港の前にある「道の駅・桜島」へ小用で寄った。 

赤い四角錐の屋根が印象的な駅であり、意外と人が多いのに驚いた。
例によって、「フレッシュ」が合い言葉の農産品、農産加工品などが地元産が並んでいるが、中でも目に入ったのが、特産の「桜島小ミカン」や「桜島大根」などであった。 

上さんが(妻)、気を利かして1袋購入し、早速、手にしたところ実に小さい、皮をむくと1口で食べられるほどである。 そして、この甘さが抜群であった。 

孫たちも・・、

「ジージ、このみかん可愛くて、甘いよ・・!」と、
「そうだよ、お前たちと一緒だよ」、
「・・?」


ミカンに大根・・??、

桜島小ミカンは、ギネスブックにも登録されるほど世界一小さなミカンで、更に「世界一甘いミカン」だと地元の人は云っている。
意外と歴史も古く、島津義弘が文禄・慶長の役の際に朝鮮半島から持ち帰ったと言われている。 

更に驚きは、こちらは世界最大といわれる桜島大根が、やはりギネスに登録されているという。 
この小さな島の一角に、世界一の物産が二個並んでいるのも稀有であろう。


桟橋へ向かう・・、

すぐ前は既に鹿児島の市街、ビル群が迫っている。 
高速道の料金所よろしく、車に全員が乗ったまま代金を払って、そのまま待機しているフェリーに乗り込む。 
4階構造の華やかなフェリーで1階が大型車、2階が普通車で3,4階が一般乗客である。
航行時間わずか13分と非常に短い航路だが24時間運行を行っており、一日88便も運行されているという。 

日中は10分間隔で発着を繰り返しており、恐らく日本で最も便数の多い航路ではないだろうか。 
僅か10分少々の乗船時間であるが、船内にはコーヒースタンドや立ち食いソバなどの設備も整っていて飲んで、食っている最中(さなか)に着いてしまう。

出航後間もなく鹿児島からのフェリーとすれ違う、孫たちも大はしゃぎで元気一杯である。
そんな、こんなもしない内に鹿児島埠頭に着いてしまった。下りてすぐ水族館があって、早速、孫どもが「ねえー、水族館連れてって・・」と強請る(ねだる)、時間の関係上、どうしても無理なことを説得するのに一苦労であった。 

日本西南の大都市・鹿児島の市内見物することもなく、(小生は既に済んでいるが・・、)鹿児島中央駅前から一寸、長目の「武岡トンネル」を抜け、九州道の鹿児島I・Cへ飛び乗った。 
行き先は「指宿スカイライン」から、今夜の泊まり宿・「指宿」である。 


孫という名の宝物・・!、

今日、朝早くから慌しい一日であったろう、車中、孫どもは疲れきって、三人ともすっかり寝込んでしまった。 上の女の子は小生の膝枕で、気持ち良さそうに寝息を立てている。 可愛い孫たちである・・!!。

小生宅は子供三人、女、男、女であり、周囲の身内、親戚、友人の子供たちも、皆、偶然ではあろうが子供三人で女、男、女の順番も同じである、おまけに、車中の娘の子(孫)も同様なのである。 
自分の子供達は飼育・・?に夢中であって「可愛さ」というのは余り実感が無かったようだが、実際、大泉逸郎の「孫」という唄ではないが歌詞に「何でこんなに可愛いのかよ、孫という名の宝物」・・と本当に可愛いのである。

毎週末に家にやって来ては、「ばばちゃん」、「じーじ」と纏わり付いてくる。 
そのうち、おもちゃ箱へ行って、引っ掻き回し、部屋中にカッ散らかして悪さを始める・・、「コラッ・・」と怒鳴っても「イー・・」といって逃げてしまう。 
親娘は、そんな孫たちには素知らぬ振りでテレビに夢中なのであり、爺・婆の家だから出来るのである。 
たまには孫と一緒と遊び、動き回るときもあるが、あのハイテンションの声と動きには付いてゆけず、しまいには疲れてしまうのである。 
婿(娘の旦那)も、やがてやって来て夕食をともにした後は、間断なく吹き荒れた豆台風が、勝ち誇ったように意気揚揚と引き上げるのである。 
そして後は、残された爺・婆は、しばし放心状態に陥るのでのである。 

外孫であるが・・、外であれ内であれ、孫の可愛さには変わりがない。 外孫であるだけに日々の成長がわかって嬉しいものである。 
尤も、内孫も近所にいるのだが、未だ、小さくて実感が無いが、その内、暴れだすのであろう・・!。

今は、車中でジックリ休眠とっているが、その後、ホテルへ着いたら、珍しさもあって一暴れ、二暴れするのだろう。 その時は大いに付き合ってやろうじゃないか・・!。

上さんの実母である義母も、80歳を過ぎたとはいえ未だゲートボール、カラオケにと元気に暮らしている。 長旅の疲れもあり、車には弱いはずであるが、今のところ、それらしい気配はなくホッとしている。


指宿スカイラインは九州道に直結した日本列島の最も南にある豪快なロードであり、薩摩半島の尾根を左右に分けて東には錦江湾が見える観光道路である。 
道路は次第に高度をあげ、左側には錦江湾と桜島から立ち上る煙が見え、右側には広々とした尾根が広がっている。
山の頂上を走っているのに景色を遮る木がほとんどないのでロケーションは抜群である。

知覧インター付近には雄大なお茶畑が広がっている。
ここからは小生が先日通った道程であるが、運転はしてないので快適さを満喫できる。 知覧インターを過ぎると今度は道は下り坂になる。スカイラインの終点には、あの池田湖であるが観光は明日に行うとして、このまま指宿市内へ向かう。


先日と同じルートから市郊外のR226を南下して、南端部・指宿枕崎鉄道が交差する辺り、派手に立ち上がっている「指宿フェニックスホテル」に到着した。 

白亜の建物で、南国ムードいっぱいの庭園に囲まれた風光明媚な高台に建つ。 
広大な敷地の庭園も見ごたえあるし、錦江湾を眼下に右手には山川港、遠くには本土最南端佐多岬まで遠望できる圧巻のロケーションである。 

ホテルは、掛け流しの温泉は勿論であるが、洞窟風の露天風呂や中でも指宿名物の「砂むし温泉」も完備していた。
着後、一眠りして元気づいた孫達が、早速暴れだした・・!!。


 「孫」    詞 荒木良治   曲・唄 大泉逸郎
1 なんでこんなに 可愛いのかよ
  孫という名の 宝もの
  じいちゃんあんたに そっくりだよと
  人に言われりゃ 嬉しくなって
  下がる目じりが 下がる目じりが えびす顔

2 もみじみたいな 小さな手でも
  いまにつかむよ 幸せを
  仕事いちずで 果たせなかった
  親の役割 代りの孫に
  今は返して 今は返して いるところ
3   (男の子の場合の歌詞)
  つよく育てよ おお空泳ぐ
  五月節句の 鯉のよに
  親の背よりも 大きくなって
  一人立ちする 二十才がきたら
  祝い言葉を 祝い言葉を かけてやろ
4   (女の子の場合の歌詞)
  春になったら 飾ってあげる
  桃の節句の ひなかざり
  きりょう良い娘に 育っていつか
  嫁に行く日が 来たその時は
  祝い言葉を 祝い言葉を かけてやろ

引き続き、指宿温泉

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写真:指宿フェニックスホテル


日本周遊紀行(159) 指宿 「ホテルと温泉」



「砂蒸し湯」の周りで、孫たち3人も素っ裸で・・、

「指宿フェニックスホテル」は、指宿名物・砂蒸し風呂や洞窟露天風呂で人気があるようだ。 
昨夜は、我が家族一行が到着しだい、これらの名物風呂を堪能した。 

娘夫婦と上さんが「川の字」になって砂に埋もれている。 
係員に許可をもらって孫3人も素っ裸で川の字の回りを、はしゃぎながら砂を掛け合っている。
 「顔に掛けちゃ駄目だよ・・」、「はーい」、「ハーイ」、小生は先日体験したので、今回は遠慮して孫の監視役である。


砂湯は先ず、受付の係りのおばさんに案内され、手早く浅い穴を砂に掘り、頭を乗せる枕代わりに一箇所砂を少し高く盛り、その上にタオルを敷く。
その穴に横たわると、今度は身体の上に砂がかけられていく。 
上半身から下半身へ、勢いよく砂を乗せられると下腹部に重さを感じる。 顔以外すべて砂に埋まったら、後はおとなしく10〜15分そのままボーッとしている。 すると、砂はじんわり温かく知らぬ間に汗が出てくる。 
低温火傷というのがあるらしく、どんなんだか不明だが、そんな時は身体をモコモコ動かすといいらしい。 砂の重みのせいか、ズキンズキンと自分の脈動を感じるのである。
まあ、この砂の重さと温かさが心地よいのである。 

砂むし温泉は、いわば天然のサウナであり、砂の重みはマッサージ効果もあるようで、あつい砂の中に体を横たえるとじわじわと温まり、爽快な汗とともに気分もすっきりリフレッシュできる。 
指宿の旅で、思い出一つの体験としては絶妙であろう。

次に、砂を落して広大な室内浴場、露天風呂へと浴槽入浴に移る、孫達とっては遊園地のようなプールである。 幸いにと言うか、この広い浴場に他の客は誰一人居無く、貸切り状態なので気兼ねは不必要であった。 
ただ、孫たちが勢いよく突走って、転ぶのが心配だったが・・。 
大浴場、露天風呂とも展望もよく、気持ちよくレフレッシュできた。


指宿温泉は、薩摩半島の南端の海岸沿いに5kmにわたって湧き出る温泉で、豊富な湯量に恵まれ、市内いたる所から湧き出る。 
一日の温泉湧出量は約12万t、泉源は約800箇所在ると言わ、源泉温度は60から80度の高温泉で、泉質のナトリウム・塩化物泉は神経痛、筋肉痛、関節痛、胃腸病、肩こり等々に良いとされる。 


指宿名物・「天然砂むし風呂」・・、

旅館やホテルが建ち並ぶ温泉街のメインストリートは、フェニックスの街路樹が茂り、年間を通してハイビスカスやブーゲンビリアなどの花が咲き、南国情緒あふれる地域である。 
かつては静かな湯治場として親しまれていたらしいが、現在でも町内には10ヶ所程の共同浴場が在り、何れも入湯料200円前後浸かれるという。 今も自炊施設を持つ宿もあり、湯治の長逗留の人も結構いるらしい。

そして、指宿温泉の特徴は、何といっても名物の「天然砂むし風呂」であろう。 
摺ケ浜(すりがはま)海岸の砂浜に湧く天然の砂むし湯は、日本唯一の天然砂むし風呂が体験できる温泉地ある。 

「砂蒸」そのものも、300年以上の歴史があるといい、近隣の海岸に出て適当に砂を掘れば、場所によっては砂蒸しができる場所がある。 
海岸なので海水浴をし、その後、砂蒸しをするという優雅な温水浴ができる。また、高温の場所に「薩摩芋」あるいは「生卵」を埋めておけば、ふかし芋あるいはゆで卵が出来上がし、味付けは海水で十分であるという。



お風呂の後は楽しい食事である・・、

ホテルの食事は夕・朝共にバイキング方式で、皆でワイワイ言いながら楽しくガツガツと戴きである。 孫達は爺・婆が世話役で、当の親の娘夫婦は承知したもんで、まかせっきりの素知らぬ顔で箸を口に運んでいる。 
もっとも、小生はビール片手に、上の孫とお喋りをしながらの食事で、手は懸からないのであるが。 
そんなこんなで、久しく賑やかな一日を家族と共に過ごし、枕を並べて夢路を辿ったのであった。



目覚めると久しぶりの雨の様気である・・、

長々と雨無しのカラカラ渇水期が続ていたので、少々お湿りが欲しいところであるが、家族との楽しい一時である、今日だけは欲しくなかったのが。 

孫達は、まるでランダムに転がしたように、アッチャコッチャの寝姿である、夕べの宵っ張りが効いてか未だ未だ(まだまだ)夢の中である、どんな夢かって・・? 幼児も夢見るよネ・・?!。

小生は例によって朝湯である、上さんも起きてきて一緒に出掛けた。 
大浴場から露天風呂の表へ出てみると、柔らかに降る雨は辺りをシットリと湿らせ、庭園の木々は緑を一層光らしている。 

朝の入浴は身体を特に洗うことなく、のんびり入って体中の神経の目覚めを待つのである。 
サッパリ湯上り後にホテル内をブラついて、後はご一行と朝食である、さすがの孫どもも半睡半眠(半覚半眠・・?)で、時々、ダダも・・!!

次回は、再び「知覧」へ    第21日目へ

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