7月31日(水)
今週は母と長岡の美術館でルーベンスを見てきた。母は身体障害者1級なので、タダ。ついでに付き添ってきた私もタダ。日本の福祉政策はすばらしい。
ルーベンスの自画像もなかなかよい。それとやはり宗教画が多い。プラスローマ神話もね。
さて、聖母子と聖エリザベツの絵があったが、これは幼少期のキリストと親戚の子のヨハネが描かれている。このヨハネはバプテスマのヨハネで確か、キリストの青年期に出会ったと聖書にあったと思うが、幼少期に出会うはずもないのに、この題材はいろんな画家に描かれていて、矛盾のある題材なのに、人気のある題材だ。
ヨハネは羊にまたがっており、これはキリスト=犠牲の羊=人類の犠牲の象徴となっている。
さて、ヨハネはキリストがくることが近づいており、「わたしは水でバプテスマを授けるが、あなたがたの知らないかたが、あなたがたの中に立っておられる。それがわたしのあとにおいでになる方であって、わたしはその人のくつのひもを解く値うちもない」と述べている。
「くつのひもを解く」とは当時のもっとも下層の人々の仕事だったからのようだ。ヨハネ自身は周りから尊敬されており、そのことから、いずれくるキリストの偉大さを表現しているようだ。
さて、バッカスの絵もありました。バッカスといえば酒。このバッカスだが、今回はちゃんとした大人。それに対し、グイドレーニのバッカスは子供がお酒飲んでいるようなシーン。これ日本じゃ展覧会に支障がでかねないね。
7月15日(日)
横浜美術館でプーシキン美術館展をみてきた。
今回の目玉展示はルノワールのジャンヌ・サマリーの肖像のようだ。でも自分的にはおなじくルノワールのセーヌの水浴が気に入った。
ルノワールの太陽の光の美しさがでてるしね。モネの陽だまりのライラックもなかなかよい。
トロワのスザンナと長老たちの絵はその写実性がすばらしいとともに、この題材が面白い。
スザンナが沐浴しているところに長老たちが現れ、「自分たちと関係しないと姦通していたと言いふらすぞ」とスザンナを脅した。
当時は姦通は死刑。しかし、スザンナはそれを拒否した。そして長老たちによりスザンナは逮捕されたが、預言者ダニエルが長老たちに個別に姦通の場所を聞いたところ、まったく一致しないことから姦通がなかったことが判明。スザンナは無罪となり、長老たちは処刑されたという御話。
さて、この長老たちがスザンナのところに現れるシーンはいろいろな画家によって描かれているが、いくつかの共通点がある。
一つは長老たちの服またはスザンナと長老を隔てる布が赤だということ。これは欲望を表すらしい。
そしてスザンナは白い服。これは純潔を意味するらしい。