電気製品を販売したり製造するには各種の許認可や規格を守らないといけません。
それらを以下に示します。

1.PSE
電気用品安全法です。昔は電気用品取締法でしたが、法律が改正されました。外国の好きな自己適合宣言が原則です。不特定多数が使う電気機器が対象です。機器に問題があると被害が甚大ですから。所管官庁は経済産業省です。
PSEについてホームページ上で開設があります。http://www.meti.go.jp/policy/consumer/seian/denan/index.htm
測定にお金がかかるのは電波の規格と絶縁試験(個別)です。
電熱器のような火災につながりやすいものや電気便座のように水と電気で感電しそうなものは特定電気用品ということで適合性検査を受けなければなりません。それ以外の機器は自主検査だけでOKです。たしかに、トイレで感電死でははずかしいです。

2.VCCI
主にパソコンとかの情報処理装置が対象です。別段、合格しても罰則はありませんが、相当量を販売したら役所から言ってくると思います。
ホームページはhttp://www.vcci.or.jp/
日本は自主規制なので問題がないですが、欧州はEN規格、アメリカはFCC規格と、それぞれ法規制です。法規制ですから違反すれば罰則があります。欧州のそれは小さい企業なら破産してしまいます。
クラスAとクラスB機器があります。家庭用はクラスBでなければなりませんが、この前、パソコンの周辺機器でクラスAがありました。
このVCCIは放射される電磁界を測定しますが、測定設備にお金がかかるので非常に高価です。試験して合格しなければ、対策をしてまた試験します。ですから、対策のための準備をして測定に臨むのが普通です。
アメリカはFCCという日本でいうところの旧郵政省(古くてゴメン)にあたる部署が管轄しています。ホームページはhttp://www.fcc.gov/
英語はだめ?でも技術屋さんは英語できないと一人前になれないよ。技術関連の英語だったら辞書なしで読めないと話しになりません。
欧州は欧州の官報http://europa.eu.int/eur-lex/en/で情報がでますが、毎日みてるわけにもいきませんし、これは電波を測定するサイトで聞いた方がよいですね。ときどき変更されますから。まだ、欧州やアメリカは予告されてから変更となりますが、某国ではある日突然に変更されます。民主主義国家でないですから。おそろしいですね。

3.電波法
電波法でも電磁波規制が行われています。こちらはどちらかというと意図的に電波をだす装置が対象です。規制値をみるとかなり厳しい状況です。322MHz以下だと3m法で500μV/m以下と規制値が緩やかなので、リモコンとかはこの周波数近辺を使用しているのが多いようです。
ところで電磁調理器のようなものはどうなっているのでしょうか。実は特例で電磁波規制が緩和されています。電磁調理器は3kWまでなら、型式確認という方式で緩い規制値かつ免許なしでOKです。型式確認された機種は官報で告示されます。

4.家庭用品品質表示法
長い名前です。洗濯機や電子レンジが対象です。洗濯機だと、標準使用水量、外形寸法、使用上の注意、表示者名を表示することになります。一般の人が使う製品が対象です。

5.UL
アメリカの安全規格です。Underwriters Laboratoryの名前が示すとおり、保険屋さんがやっています。電気製品の不良で火災が発生すれば、保険屋さんは損ををしますので、なにもしなくても規制をしっかりやってくれるとのことでしょう。この辺はアメリカの凄さを感じます。
製品だけでなく、部品の認証も行っています。イエローブックという本にその部品情報が記載されます。

6.FCC
FCCは電磁波規制を区分していますが、パソコンなどはFCCPart−15に区分されています。アメリカ独自の規制でしたが、世界規格も取り入れました。アメリカはイミュニティにはあまり熱心ではありません。それは外部の電磁波で誤動作する装置は市場から排除されるという考えのようです。おかげで、心臓ペースメーカが携帯電話で誤動作するというのを防げませんでした。欧州でも医療部門のイミュニティ規制は遅れました。それは「そんなこといっていると患者が死ぬぞ!」なんて脅されるからですね。

7.最大放射
電磁波規制では最大放射が要求されます。接続できるコネクタには接続し、周波数が50/60Hz(日本では当たり前)では、そのどちらも測定します。だkら、周辺機器を接続するところを全てオプション基板にするようにすると、接続する機器が少なくなり、結果として電磁波規制に合格しやすくなります。ちょっときたない。

8.準尖頭値
VCCIとかでは検波方式が平均値のほかに準尖頭値というので行います。英語の略称でQP検波といいます。

9.RoHS
欧州の有害物質規制です。欧州は環境問題に熱心です。それだけ環境破壊がひどいという意味でもあります。水銀が規制されてますが、蛍光灯は仕方ないという判断です。水銀の入ってない蛍光灯ができたらすごいですね。でも原理的に蛍光灯から水銀を除去するのは難しそうです。それよりもまったく原理の異なる発光源を開発した方がよいと思われます。