フェア・トレード・グループ

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  記載日:2005年10月17日 14時

1 構成員数: コア・メムバーが3人、全員で5〜6名
2 訪問国:タイとフィリピン
2−1  タイ
 志賀君は8月にチェンマイを通過して、北にあるミヤンマー国境の村メートーへいった。
メートーには山岳民族の子どもたちが通うNGOの小学校(幼稚園からの一貫教育)があり、
基本的にはそこにホームステイした。村の中に宿泊した日もあった。
 小西さんはチェンマイへ9月に行って、さらにチェンライやメーサイという町へいった。ここも
ミヤンマーとの国境に地域である。メーサイには、ストリート・チルドレンのデイケア・センターが
あり、そこを訪問した(住み込み)。このセンターで生活している子どもたちは、もともとは
メートーのような山岳地帯から町へ降りてきた少数民族の子どもたちで、山を降りた理由は
貧困、家庭崩壊、エイズ問題、麻薬問題など、多様である。
2−2 フィリピン
 フィリピンはマニラへ7月後半に訪問して、情報と商品選定・購入を行った。


  写真は、小西さんの撮影によるもので、2枚ともフィリピンのマニラです(著作権が
あるので、無断コピーはしないでください)。

3 調達商品
 主にフィリピンで商品を調達した。タイのほうはNGOから委託販売という形になった。
 タイのNGO委託商品(利潤はタイ側へ渡す)、フィリピンで調達した自己管理の商品、
肥塚さんのバリ(インドネシア)の商品という、以上3種類のリソースを活用して、事業展開
をしているわけである。

4 アウトレット
4−1 和田町商店街
 10月2日に「和田町生き生きプロジェクト」の「べっぴん・マーケット」で、販売した。われわれの
評価としては、予想以上に売れたと考えている。タイについては30種類くらいの商品を
現地NGOから委託されていたが、すべてよく売れた(完売というわけではないが)。
またフィリピンの商品については5種類を自己管理していたが、これらを販売した。
いずれも販売する際に、現地の人々の経済状況、社会状況についての
情報を、購入者と共有するように心がけた。販売する場所に、情報パネルを掲示する
などの工夫をした。
 11月23日に、障害者施設(和田町)への出品を求められている。
 また11月27日に、和田町「べっぴん・マーケット」に2回目の出店予定である。
4−2 大学生協の店舗
 11月に、生協の店舗(大学会館1F)で、生協のご理解で、販売スペースを少し
借りることができると思われる。現在専務理事と交渉中であるが、教育活動として
理解していただいている。そのときには、バリ(インドネシア)の商品も合流する
予定である。
4−3 大学祭(11月4日〜6日)
 出店予定である。

4−4 横浜市役所の活動 
 横浜市行政の「長期ビジョンの策定」にも、かかわっています。
 「横浜発!市民が提案する新未来構想プロジェクト」には、今7つの
種類のプロジェクトがあって動いていますが、そのうちの
「国際交流・異文化理解 (国際交流グループ--仮称) 」に参加 しています。

http://www.city.yokohama.jp/me/keiei/seisaku/vision/giron.html#project

5 総合評価
 学生本人としては、順調に進み、手応えを感じつつあるとのことである。
 指導教員(山崎)の評価としては、初年度として十二分な進捗であると
判断している。今後の研究や実践上の課題をみつけていくという
作業が、このあとあるだろうと
思われる。横浜や神奈川の地域活性化
にどうつなげるかという課題も、ある。また、最終的に、学術的なアウト
プットにどう
結びつけるのかという点は、私の指導の課題となろうかと思う。

注:和田町「べっぴん・マーケット」は、和田町生き生きプロジェクトの一環だが、

このプロジェクトも本学の現代GP「地域交流科目」の活動である。