「第四回ほびき祭の感想」
支援センターメンバー 佐々木健二

八月二十七日、第四回ほびき祭が行われた。その日は残暑に似つかわしくない、過ごしやすい一日だった。涼風が夏の終わりを告げているように思えた。
午後二時、私が車で会場に到着すると、もうすでにそこは人々の喧騒でにぎわっていた。ところどころに屋台が建ち並び、利用者、スタッフ、地域のボランティアの方々が準備に追われ、せわしなく動き回っている。極彩色の色艶やかな浴衣を着た女性たちの姿もちらほら見え、風雅な光景でもあった。
フランクフルト、焼きそば、ヨーヨー釣り、パン屋などの屋台が建ち並ぶなか、私はNさんとHさんと共に、手工芸品売り場のお手伝いをすることになった。お金を扱う仕事は久しぶりだったので、幾分か緊張した。会場に来てくださったお客様の善意もあり、手工芸品は飛ぶように売れた。特にビーズ細工で造ったコースターの売れ行きが良かった。
祭には趣向をこらしたプログラムがあり、最初に○×クイズが行われた。私とNさんとHさんの三人でクイズに参加してみた。その質問はなかなか難題であり、私たちは二回戦目でやっと賞品を手にすることができた。賞品はインスタントラーメンだった。
クイズが終わると、利用者たちで結成されたバンド演奏が始まった。曲目の中に坂本隆一の「エナジーフロウ」があり、その奏でられた旋律がとても透明感があり、美しく、心を打たれた。
また、カキ氷の早食い競争なるものも行われた。参加者は皆一様に、夢中で氷を頬張っていた。そんな中、小さい子供の参加者が、冷たさに耐え頭を押さえている光景が、微笑ましかった。
次に大人と子供が入り混じってのあゆみ太鼓の皆さんの演奏が行われた。その演奏はとてもよく訓練されており、思わず感嘆の息を漏らした。
最後は毎年恒例の盆踊りだった。たくさんの人たちが輪を作り、太鼓のリズムに合わせて踊った。ちゃんと踊れる人も、そうじゃない人も、少し恥かしそうに、でも楽しげに踊っていた。
夕方六時近くになり、祭は幕を閉じた。
今回、私がほびき祭に参加して感じたことは、地域社会に住む人々との触れ合いだった。残念ながら私たち精神障害者に対する社会的スティグマはまだまだ根強く、近い将来においても大胆なコペルニクス的転回は起きそうにない。だからこそ、ほびき祭には意義があるのだと思った。