検定試験について

そろばんでは珠算検定試験と暗算検定試験を実施しています。
これはお子さんの努力の成果を結果として表す資格をとるためのものです。

日ごろ、教室でも○級合格という合格証を渡していますが、これは福生珠算学校が認めた級です。目標を定める意味で、徐々に実力を上げて行くために設けています。しかし、我々が認めた級であって、世間に通じるものではありません。

将来、入試や就職の段階で、特技、資格を書くことがあります。自分の実力を証明するには、名の通った商工会議所や珠算連盟の証明が必要になります。車の免許などと同じように試験官の前で他の受験生と一緒に試験を受け、合格しなければなりません。

そのためには、認められた試験委員、試験会場で全国同等の問題を同じ時間内に計算し、規定以上の点数をとることが必要です。検定試験は準備段階から準備委員手当て、試験会場費、試験問題作成費、印刷費、賞状代、賞状筆耕費、運搬費、PR費、資格のある試験委員への手当て、採点委員、当日の警備員手当てなど、いろいろな費用がかかるため、有料で受けることになります。(受験料は我々塾の先生がもらうわけではありません。受験料は会議所などに申し込みと同時に提出します。)

ときどき生徒が「受験料が高い」などと言いますが、珠算検定はいろいろな資格の中でも割安なものです。試しに他の検定試験の受験料と比較してみてください。

せっかく長い時間をかけて知識や技術を習得したのですから、その証明をしてもらうべきだと思います。違う会場で緊張しながら受けるので、なかなかいつもどおりとは行かないはずです。ところがそういう悪条件を乗り越えて受かるからこそ価値があるのです。また、この苦しい経験は入試や入社試験、さまざまな難関が立ちはだかったときにきっと役にたつはずです。

もちろん、当教室の試験に合格すれば、同等な実力であることは確かです。しかし、福生の山崎先生が認めた級でしかないのです。

教える側もせっかく教えて上手になったのですから、資格をとって卒業(当教室では珠算検定3級合格以上)してもらいたいのです。資格は持っていて、得することはあっても、じゃまになるものではありません。ご理解をお願い致します。

※現在の珠算能力検定試験はお父さんお母さんが受けたものとは違い、たとえば3級〜1級は×・÷・見取・伝票算各10分ずつだったものが、現在は×・÷・見取算を30分間連続(合計点240点以上合格)と変わっています。
その他、暗算検定試験も主催(日本珠算連盟、東京珠算教育連盟)により異なります。