| ちくらはお酒が好きでよく飲むのですが、若い時のように飲めなくなってきました。また、健康診断では肝臓にイエローカードをだされるようになりました。おいしいお酒と末永くいいお付き合いをする為に、自分の適切な飲み方を知りましょう。
まずは、肝臓ですが、肝臓は脳と並ぶ体内最大の臓器で、消化・吸収された栄養素は体が利用できる形に変わり全身に運ばれていきます。また、体内に取り込まれた有害物質を処理する解毒作用も備えています。お酒のの分解のされ方は、次のとおりです。
@アルコール脱水素酵素の働きで、まずは毒性の高いアセトアルデヒドに分解。
A次にアセトアルデヒド脱水素酵素の働きで、無毒の酢酸に分解。
お酒の量が増えると神経がマヒし(酔い)、アセトアルデヒドがたまると、頭痛や吐き気などいわゆる二日酔いの症状が出てきます。体の処理能力を超えたお酒を毎日飲んでいると肝細胞の中に脂肪が沈着して脂肪肝になったり、負担がかかりすぎて肝機能が低下してしまいます。お酒に強い人は、肝臓を悪くしやすいといえます。
お酒に強いか弱いかは、上記Aのアセトアルデヒド脱水素酵素の活性の度合いによって決まります。日本人には、この酵素がほとんど働かない人や弱い人が実に約4割もいて、この人が訓練で強くなるということはありません。アセトアルデヒド脱水素酵素が普通に働く人の中には、お酒を常習的に飲んでいると、アルコール分解のもう一つの酵素系MEOS系(ミクロソームエタノール酸化系)の活性が強まり血中からアルコールが消失する時間が短くなるため酔いにくくなる人がいす。MEOS系によりアルコール代謝力が強くなったといっても、アセトアルデヒトを分解する能力は変化しませんので、アセトアルデヒド脱水素酵素の働きが弱い人は、いくら訓練してもお酒には強くなれません。
それでは、健康に害を及ぼさない飲み方は、どうしたらよいのでしょうか?
その1.お酒の飲む量、飲むペースを減らす。
その2.空腹状態で飲まない。
よく、ちゃんぽんに飲むと悪酔いするといわれるのは、飲んだ量が分かりにくくなるため結果的に飲みすぎてしまう事によります。二日酔いからの回復は、アセトアルデヒドが、肝臓で処理されるのをただ待つしかありません。また、胃の中がカラの状態だと、アルコールは胃を素通りして短時間で小腸へ到達し、血中アルコール濃度が急上昇して悪酔いをおこします。さらに、アルコールの刺激で胃の粘膜がダメージを受けてしまいます。お酒を飲む時は食べ物(おいしい肴)と一緒に摂りましょう。薬をお酒と一緒に飲む事は、極力避けて下さい。例えば、睡眠薬を飲んだ場合、肝臓は、アルコールの処理をまず優先して行いますので睡眠薬の処理は遅れ、通常より長く眠り続けたりするなど、薬の作用が増強されてしまう事があります。
飲酒後にラーメンを、お茶漬けを、おにぎりを一杯など…。
そんな経験はありませんか?アルコールを摂取すると、体内のエネルギーは高くなり、体はもうエネルギー源は充分だ、という信号を出します。この信号を受けて体は糖が余っているものと錯覚し、肝臓からの糖の供給ルートが一時的にストップします。その結果体内の糖の流通量が減少し、一時的に低血糖状態になるのですが、脳は糖しか栄養源にできないので脳は糖を要求し、これに従って、でんぷん質のものが食べたくなると考えられています。
塩辛いものが食べたくなるのは、ビールにはカリウムが多く含まれているために血中のナトリウム対カリウム比を調整するように、ナトリウムを摂取するよう司令が出る事によります。
ところで、お酒を飲んだ後は脂肪の合成が活発になりますので、脳の要求に従ってあれこれ食べていると体脂肪が確実に増える事になります。食べ過ぎには要注意です。
寝る前の飲酒は、ナイトキャップといわれ、健康な人が就寝前に適量飲むと緊張が解けて確かに寝付きは良くなりますが、毎日続けると耐性が形成され、酒量を増やさないと当初得られていた入眠効果が得られなくなります。アルコール依存症に陥るきっかけにもなりますので、習慣にするのは絶対にやめましょう。また、お酒を飲みすぎると、深い眠りが増加し、浅い眠りが減少するため、時には深い眠りから一気に目覚めることもあり爽快感がなくなったり、早朝に目覚めてしまったりして睡眠リズムが崩れますので、連日の飲酒はやめましょう。
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